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スタッフブログ

患者さんに合った歯ブラシを提案しよう!


~歯周病患者さんへの歯ブラシ選択のポイント~

歯周病の患者さんにおいては, とりわけ歯頸部のプラーク除去が重要であり,ブラッシングテクニックが習得できていれば,コンパクトな歯ブラシのほうが歯頸部をねらったブラッシングが行いやすいと考えられます.特に, 3列植毛程度の,幅が狭い歯ブラシのほうが歯間乳頭部への到達性が向上します

しかしながら,ブラッシングスキルの習得が難しい患者さんでは,歯ブラシの幅が狭いと,歯頸部に当たりにくくなるだけでなく,ブラッシングストロークも不安定になりがちです.そのため, このような患者さんには 幅の広い歯ブラシを処方することで,歯頸部をねらったブラッシングをしなくても,歯頸部に毛先が当たりやすくなります.

また,毛先が極細に加工された歯ブラシは,歯間乳頭部や歯周ポケットなどの細部への到達性が向上しますが,極細毛先は清掃効率が低下するので, じっくりと時間をかけたブラッシングが必要になり,患者さんのブラッシング時間やスキルを考慮して選択する必要があります

~矯正歯科治療中の患者さんへの歯ブラシ選択のポイント~

マルチブラケット装着時には,基本的には凸型ヘッドまたは凹型ヘッドの矯正歯科治療用歯ブラシを用いてマルチブラケットの切端部側と歯頸部側の二方向から当て,マルチブラケット周囲にプラークが残らないように磨いてもらいます.歯間部は歯ブラシのつま先を用いるか,シングルタフトブラシを使用します. これらの方法を指導しても,マルチプラケットと歯頸部の間やワイヤーの内側に磨き残しが認められる場合には,本症例のように,極細毛かつタフトの径が細くなっている歯ブラシを用いるのも方法の1つです.

~混合歯列期の患者さんへの歯ブラシ選択のポイント~

混合歯列期におけるブラッシング指導では,特に齲蝕予防に考慮した指導が必要です.小学校低学年には,子ども用で,植毛部に細部到達性を高めるための構造があり,柄がある程度太く, しっかりと握ることができる歯ブラシがよいでしょう . また,小学校高学年であっても,歯面や歯列に合わせたブラッシングテクニックの習得が難しいことが多いため,プラツシングテクニックを補う構造をもった歯ブラシが推奨されます. また,齲蝕予防に重点を置いた成人用の歯ブラシの,小さいサイズのものを使用することもできます.歯面に合わせた歯ブラシの角度づけをしたていねいなブラッシングができるようであれば, コンパクトで,植毛部のつま先が使いやすい構造になっているもの, また,歯間部への歯ブラシの適切な角度づけができない場合には,歯間部到達性に重点を置いた歯ブラシが推奨されます.

~インプラント部への歯ブラシ選択~

インプラント部だけ異なる歯ブラシで磨くことは受け入れてもらうことが難しく,インプラント部と天然歯を同一の歯ブラシで磨けるよう,般的にはコンパクトな3列植毛の歯ブラシを選択し,細部は歯間ブラシやシングルタフトブラシで磨いてもらいます.そのうえで,上部構造の形態が磨きにくい方やブラッシング技術の習得が困難な方には毛丈が長く細部まで到達しやすい極細毛でタフト(毛束)の径が小さい歯ブラシを処方しています.小径タフトを用いた歯ブラシにはデンターシステマハグキプラス(ライオン)などもあります.ただし,極細毛は清掃効率が低下し時間をかけたブラッシングが必要となるので,患者さんのブラッシング時間を考慮して選択する必要があります.

デンタルハイジーンより参照 山下


歯がシミる原因は?

知覚過敏症状は誰にでも起こりうる歯のトラブルです。歯ぐきが下がる、歯のエナメル質が摩耗するなど、一般的な歯のトラブルが原因として徐々に悪化していく歯の状態です。20歳から50歳までの人が最も多く知覚過敏症状を患っています。

知覚過敏症状は、歯の内側にあるやわらかい「象牙質」が露出してしまうことで発生します。象牙質は歯のエナメル質の内側にある組織で

象牙質には数千本の象牙細管が歯の中心に向かって伸びています。象牙質がむき出しになると、外部からの刺激(冷たい飲みものなど)が象牙細管を通って歯の内側の神経に伝わり、結果として瞬間的に鋭い痛みをを感じるようになります。

これが知覚過敏症状の痛みの特徴です。

知覚過敏の診断には、歯科医師の診察が必要です。歯に違和感を感じる場合は、必ず歯科医師にご相談ください。知覚過敏を発症してしまっても、お口のケアと食生活を少し変えるだけで、象牙質の露出を最小限に抑え、シミる痛みを予防できるかもしれません。

エナメル質とは:歯を保護している層

エナメル質は歯の一番外側を覆っている目に見える表面の硬い層のことです。健康なエナメル質は薄い黄色や、白っぽいグレーまたは青みがかった白などの色があります。エナメル質は人間の体の中で最も硬い組織です。大部分はミネラルで構成されています。

エナメル質は再生できるの?
エナメル質は頑丈な物質ですが、生きた細胞を持たず、擦り減ったりダメージを受けて失われたりすると、二度と元には戻りません。ですから、エナメル質を保護することが大切です。

高齢者や要介護者への歯ブラシの選び方

こんにちわ。受付の信徳です。最近、患者様から“要介護の家族を抱えている”という話をよく聞きます。そこで今回は、高齢者や要介護の方への歯ブラシの選び方を紹介したいと思います。 

《歯ブラシ》歯ブラシには形、毛先の状態や硬さなどが異なる数多くの種類があります。どの歯ブラシにも一長一短があり、高齢者や要介護者への歯ブラシの選択は簡単ではありません。まず、全身状態やお口の中の状態を把握しましょう。例えば、全身状態では腕の可動域、握力の強さなどです。そして、お口状態では、歯茎の状態、歯列や残っている歯の数などがあげられます。またセルフケアが出来るのか、介助磨きなのかによっても歯ブラシの選び方は異なります。

[介助磨きの場合]毛の硬さ→軟らかめヘッドの大きさ、小さめ毛先→細め、毛の素材→ナイロン製

[セルフケアの場合]毛の硬さ→軟らかめ、ヘッドの大きさ→小さめ、毛先→細め、毛の素材→ナイロン製、持ち手→少し太め 

《電動歯ブラシ》歯ブラシを動かさなくてもゴシゴシと磨いてくれるイメージが強い電動歯ブラシですが、使用法はその種類によって大きく3つに分かれます。

[高速運動電動歯ブラシ]高速運動電動歯ブラシは、ブラシ部分が内蔵された小型モーターにより2000〜7500回/分、回転あるいは往復運動をします。多くのタイプはブラシを動かさなくてよいので、高齢者や要介護者には適しています。ブラシの交換は3カ月が目安です。

[音波歯ブラシ]音波歯ブラシは、3万〜5万回/分、音波振動を発生させて、細かい泡や水流により汚れを除去します。またブラシが動くので自分で動かす必要がありません。

[超音波歯ブラシ]超音波歯ブラシは、歯ブラシの先端に電圧をかけて100万〜150万回/分の超音波を発生させて汚れを浮き上がらせるとともに、細菌の結合力を低下させるといわれています。しかし、手用歯ブラシと同じく口の中で動かさなくてはならないので、セルフケアが可能な方向けです。

 《歯間ブラシ》歯ブラシと歯間ブラシを併用すると、約85%まで汚れを除去できます。ただし人によって、また部位によって歯と歯の間隔の大きさは異なりますので、その間隔に合った毛先の太さを選ばなくてはいけません。大きな間隔に細い毛先の歯間ブラシではその効果は低下し、小さな間隔に大きな毛先だと歯肉を傷つけてしまいます。

 《デンタルフロス》デンタルフロスは歯間ブラシと同様に歯と歯の間の汚れ除去を目的に使用します。高齢者や要介護者は、糸巻きタイプよりもホルダータイプの方が使用が簡単です。デンタルフロスにはノンワックスタイプとワックスタイプがあります。ノンワックスタイプは、フロスが滑らないので汚れの除去効率は良い反面、挿入時に毛羽立ち挿入が難しいことがあります。ワックスタイプは、滑りが良く歯間部に挿入しやすいので、高齢者や要介護者には適しています。

  それぞれの特徴を生かして、お掃除しやすく合ったものを探して使用してみましょう。食事を一生楽しむ為にも、歯は本当に大事にしたいものですね。 

参照 デンタルハイジーン

思春期の口腔リスクについて

口腔内のリスクは各ライフステージにより少し違います。思春期における口腔内のご紹介いたします。

①歯石歯石はプラーク同様に歯肉に宵を及ぼします.特に歯肉に炎症が起こりやすい方にはこの時期から歯石の付着しやすい部位を伝え、歯周病についての認識をもってもらいます。

②歯列不正この時期の方は, 歯科矯正治療を行うことも多いです.矯正装置周囲の歯肉肥大が起こるリスクは女性の患者さんでより高いため、通常どおりのブラッシング指導に加えて,歯科医院でのクリーニングを行い, リスクを低減させます.

③口腔習癖口腔乾燥は年配の患者さんに多いと思いがちですが思春期でも, 不正咬合のため口が閉じにくい場合, アレルギー性疾患により鼻で呼吸しにくい場合, 習慣的に口が開いている場合などには, 口呼吸による口腔乾燥が認められます.そのような場合, プラークが歯面にこびりつきやすく, 唾液の自浄作用の低下のために前歯部の唇面や口蓋側に歯肉の炎症を引き起こします.そのほか舌が前に突出する癖や、口唇を噛む癖、口で咥える楽器の使用などの習癖がある場合、歯に異常な力がかかり、歯並びの変化や歯肉が下がるといった症状が出ることがあるため,習癖についての情報が必要です。

④ブラキシズム歯をくいしばったり, こすりりあわせたり, 力チカチさせるなどの習慣が夜間行われていても、保獲者とは就寝の部屋も別となり気づきにくいのが実状です.歯のすりへりや咬耗がないかチェックし、顎関節へのトラブル、歯肉の退縮が起こってないか確認する必要があります。

⑤付着歯肉、小帯の付着位置異常若い女性の方は、口腔、歯列も小さい傾向があります.小さめの歯ブラシを選択するのはもちろん, 頬の筋肉の硬さ.小帯の付着位置に異常がないかよく確認する必要があります.また, 付着歯肉の幅が狭く , 小帯の付着位置が歯頸部に接近しているとブラッシング時に粘膜を傷つけ,歯肉の退縮を進行させます.清掃用具の当て方, 動かす方向は歯肉や軟組織の付着状況に十分配慮します。

⑥生活面での着目点飲食状況を把握し生活面の注意点を確認することも大切です.飲食状況を確認するためには, 3日~1週間ぶんの朝から夜まで飲食したものを書き出してもらうことが有効です.生活のリズムも把握でき, 思春期女性にありがちな間違ったダイエットを行っていないか, 酸蝕症のリスクがないか(カロリーがないと思って食べている飲食物の酸性度が高い場合がある)などをみつけることができます.飲食の内容については,正しい知識をもつことが大切です。
デンタルハイジーンより参照 大石

「元気に・おいしく・楽しく食べる」~乳幼児期~

今回のブログは歯科助手の長副が乳幼児の食事に関する記事を見つけたのでみなさんの参考になればと思い載せました。

●口腔の形態変化に適した食事

乳幼児期の子どもの口腔は、乳児期の哺乳する形態から、その後乳前歯が萌出して歯槽堤が広がり、やがて乳臼歯が萌出していくというように、ダイナミックに変化していきます。この時期は、口腔の形態が変化するだけでなく、乳汁から固形の食への移行という栄養摂取の面の変化や、摂食・咀嚼機能を獲得して発達するという機能面での変化もあり、とても重要です。育児書やインターネットなどの情報はあくまでも目安であり、個々の子どもによって歯の萌出状況は異なり、離乳食の進め方なども違うことを認識しましょう。

口腔内の形態や機能がまだ整ってない子どもにとって食べにくい食材は、調理の際に一手間加えることや、無理に食べさせようとせず、楽しくおいしく食べられる食材を用いるとよいでしょう。

 1.ぺらぺらしたもの…レタス、わかめ

 2.皮が口に残るもの…豆、トマト

 3.硬すぎるもの…かたまり肉、えび、いか

 4.弾力のあるもの…こんにゃく、かまぼこ、きのこ

 5.口の中でまとまらないもの…ブロッコリー、ひき肉

 6.唾液を吸うもの…パン、ゆで卵、さつまいも

 7.匂いの強いもの…にら、しいたけ

 8.誤飲しやすいもの…こんにゃくゼリー、もち

 また、よくいわれる「離乳食は薄味で」という指導は子どもの味覚形成にとても大切で、成人になった場合の高血圧の一次予防にも関与します。塩分の嗜好がめばえるのは生後3,4ヶ月ごろといわれていますが、塩分や糖分が強い食事や間食を好むようになると、成長期に肥満への影響が出やすくなるため注意が必要です。

●食べる道具はどうする?

乳児の指しゃぶりや玩具噛みなどの行動は、子どもが自分で食べるようになる(自食)準備のために大切な行動です。1~2歳のころは、多少周囲を汚しても「手づかみ食べ」を十分にやらせてあげると、食べ物を自分で口に運び、前歯でかじり取って適切な一口量を覚える、という摂食機能を獲得していきます。乳児期の舌の挺出反射(乳汁摂取のときのように舌を前に突き出して吸う動き)が消失してきたころに、親などが介助する「スプーン」からの食物の摂取も上手になってきます。はじめは上手にできなくても、焦らず過程を見守ることが大切です。

 自食ができるようになったころに、「フォーク」を早期に使わせると、食べ物を突き刺して口の奥に放り込んだり、前歯でそぎ取って食べる癖がつくので、スプーンで上手に口唇を使って食べられるようになり、しっかりと一口量を認識してかじり取れるようになるまでは注意するようにしてください。「うまく食べられない」と悩む前に摂食機能は段階的に獲得していくことを理解しましょう。また、❝開いて・閉じる❞という複雑な動きを伴う箸の操作はとても難しく、早期に使わせると握り箸の癖がつくことがあるので、指先が上手に使えるようになる3歳くらいまでは、無理に使わせないようにしましょう。

●❝おいしく食べる❞ための口腔の健康づくり

乳幼児期の口腔の健康づくりは、家族全員が関心を持ち、保健行動を起こすことから始まります。セルフケアとしては、歯磨きだけでなく、飲み物や間食などに注意を払っていくことも重要です。乳幼児期の間食は栄養面を補う「捕食」としての役割がありますが、成長に伴って、間食は、❝おやつ=楽しみ❞の意味合いが強くなります。そのために、❝あげない❞のではなく、内容や量を上手に管理し、食事に影響を与えないことが大切です。これは、齲蝕予防にも大きく関与します。重症な齲蝕は、痛みや歯質の崩壊により偏咀嚼や偏食を引き起こすだけでなく、味覚の認知や口腔内の感覚受容が崩れ、おいしく、楽しく食べることが難しくなり、成長期の子どもにとって大きなマイナス要因となります。

 また、食事をよく噛んで唾液と十分混和させることにより、口腔内の㏗を中和する(緩衝能)、消化を助ける、味覚を促進させるなどの多くの効果があります。こうした唾液の大切さも理解しながらよく噛んで味わうことの大切さに関心をもって食事していきましょう。                                 文/藤岡真理

口臭について

こんにちは、歯科衛生士の佐藤です。今回は口臭についてお話しします。

「口臭」があるといってもその程度や頻度は人によって異なります。起床直後やにおいの強い食品を食べた後などは、誰でも多少においがあるものです。このようなにおいは生理的口臭、食餌性の口臭ですが、通常、そのようなにおいは時間の経過と共に減少していきます。問題となるのは、病気によって発生する口臭です。口の中の病気、鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気などが口臭と関連していると考えられていますが、口の中に原因があるものが口臭全体の90%以上を占めています。ですから、口臭が気になったら、まずは歯科医院で相談されるといいでしょう。

一般的には、口臭のある人は年齢とともに多くなる傾向が認められます。これは、口臭の原因である歯周病にかかる人の割合が増えること、また、むし歯や歯周病で歯がなくなり入れ歯の使用者が増えること、さらに、唾液の分泌が少なくなってくること等が関係していると考えられています。年をとってくると歯磨きや入れ歯の手入れ、また舌の清掃がだんだんおろそかになり、口の中が汚れてくることも影響すると考えられます。高齢で寝たきりになって歯磨きが自分でできなくなった場合、家族などが口腔ケアをしてあげないと口臭は非常に強くなります。どのような年齢においても、常にお口の中を清潔にしておくことが口臭予防には大切です。

原因①喫煙
タバコを吸っている人は、喫煙者特有のニコチンやタールのにおいがします。タバコの悪影響はそれだけではありません。歯がタールの付着のために黒くなったり、歯肉がニコチンの影響で毛細血管が収縮し暗紫色になったり、メラニン色素が沈着したり、繊維性でごつごつと肥厚してきたり、粘膜上皮の角化が進んで白班(白色病変)が生じたりします。この白班は、前癌病変である白板症に移行する可能性があります。また、タバコは吸っている本人だけでなく、タバコを吸わない周囲にいる人にも有害です。タバコの煙にはタール、ニコチン、一酸化炭素などの有害物質が200種類以上含まれていますが、これらは喫煙者がフィルターを通して吸う煙(主流煙)よりも、火のついた部分から立ちのぼる煙(副流煙)に高濃度に含まれているからです。
タバコを吸う人に口臭が認められる理由としては、直接の影響だけでなく、歯周病との関連も挙げられています。歯周病の進行には喫煙が大きく影響するので、タバコを吸うことによって歯周病が悪化し、そのために口臭が一層強くなることも考えられます。

お酒を飲んだ後、アルコールは体内で吸収されて、血液循環によって肺に運ばれ、そこから呼吸の際に揮発性のアルコール成分が出てくるので、飲酒をしていた人の吐く息はアルコール臭くなります。お酒を飲む時は、量は程々にしておきましょう。

原因②舌苔
鏡に向かって舌を出してみると、白~淡黄色の苔のようなものがついているのに気づいたことはありませんか。これは舌苔(ぜったい)といい、細菌の死骸や新陳代謝で脱落した粘膜上皮の細胞、白血球などのタンパク成分が主体になっているため、細菌によって分解されると口臭の原因になる揮発性硫黄化合物物質を発生します。多量の舌苔の付着は口臭発生の大きな原因となります。

原因③歯周病
歯周病を引き起こす主な原因はプラークで、その約70%は細菌です。毎日の口腔清掃が不十分で、プラークが残ってしまうと、プラークは徐々に厚みを増していきます。このように厚くなったプラークの深い部分では表層部分に比べて酸素が少なくなっているのですが、その少ない酸素の中でも生活できる細菌(嫌気性細菌)の出す毒素や酵素などの影響で、歯肉に炎症が起きるのです。歯肉がぶよぶよと赤く腫れて、歯ブラシが触れただけでも出血するようになり、さらに悪化すると歯と歯肉の間から膿が出てきたり、歯を支えている骨が溶けて歯がグラグラ動いたりするようになります。こうして歯周病になってしまうと、歯肉の組織が破壊されて、白血球が出てきたり出血したりします。このような破壊された組織や白血球、死滅した細菌などのタンパク質がにおい物質を発生させるもとになります。嫌気性細菌の出すタンパク質を分解する酵素で、これらのタンパク質が分解されると、口臭の原因となるガスが発生します。軽度の歯肉炎では口臭はほとんどみられませんが、重症の歯周病では口臭が強く発生します。

原因④虫歯
1~2本の小さなむし歯があっても、それで口臭が強くなるということはありません。しかし、重症のむし歯や多数のむし歯がある場合には、口臭が発生する可能性があります。むし歯が大きくなって進行すると歯の神経にまで達し、神経が腐って死んでしまう場合があります。また、歯の神経を処置した後に、歯の根の先に病巣ができてそこから膿が出てくる場合もあります。さらに、穴の開いた大きなむし歯が口の中にたくさんある場合には、口臭が強くなってきます。

原因⑤唾液の減少
唾液には消化作用、食物を湿らせて飲み込みやすくする作用、食物を水分に溶かして味覚を感じさせる作用がありますが、これ以外に、口の中の洗浄作用や、抗菌作用、粘膜の保護作用など、口臭予防に関連した重要な役割があります。ですから、唾液の分泌が悪くなると、これらの作用が弱くなって口の中が不潔になって口臭が発生しやすくなります。唾液は加齢とともに分泌量が減り、また薬物の副作用で分泌が抑制されることもあります。降圧剤、睡眠薬、抗アレルギー剤、吐き気止め、筋弛緩剤などの一部には、唾液分泌を抑える副作用があるので、注意しましょう。

原因⑥胃
食道と胃の境界である噴門部は、飲食物が通過する時以外は括約筋で閉じられているので、げっぷでもしない限り胃の中の空気が口の中に出てくることはありません。「胃が悪いと口臭が強くなる」と信じている人は多いのですが、このようなことはほとんどありません。消化器系の疾患で口臭が発生するのは食道癌、胃癌、食道狭窄、食道憩室などの場合で、胃潰瘍、胃炎、胃下垂などの胃の病気が原因で口臭が発生することはほとんどありません。

口臭の90%以上は口の中に原因があります。まずは歯科検診にて、お口の状態を見てもらいましょう。

タフトブラシについて

こんにちは、歯科衛生士の安藤です。
今回はタフトブラシについてのお話です。
みなさんはタフトブラシというものを使ったことはありますか?
タフトブラシとは、毛束が1つのヘッドの小さな歯ブラシのことです。
補助の清掃道具として、歯間ブラシやデンタルフロスを使用していても、タフトブラシを使用されている方は少ないのではないでしょうか。
タフトブラシは、普通の歯ブラシでは毛先が届きにくいところの清掃に適しています。
歯ブラシでみがいた後、タフトブラシでの清掃を追加することで、磨き残しやすい「歯と歯の間」や「歯と歯肉の境目」などのプラーク(歯垢)を効率よく除去することができます。
プラーク(歯垢)とは虫歯や歯周病の原因になる細菌のかたまりです。
タフトブラシで磨きやすくなる部位として、歯並びが悪いところ、奥歯の奥、矯正装置のまわり、前歯の裏、被せ物のまわり、抜けた歯のまわり、背の低い親知らず、生え途中の歯などがあります。
ヘッドが小さいため、隙間の狭いところに毛先が届いたり、口の奥の方までブラシを入れやすくなるのです。
お子さんの仕上げ磨きでも使用されている方もいらっしゃいます。
また、妊娠でつわりのある時にも適しています。
妊娠時、つわりの影響でハブラシを口の奥まで入れると、気持ち悪くて磨けない方もいらっしゃいます。
そこで奥歯を磨く時、歯ブラシからタフトブラシに替えて磨くと、ヘッドの大きさがコンパクトなので、不快感が軽減し楽にブラッシング出来るかもしれません。

タフトブラシの使い方についてです。
1.歯ブラシで磨いた後、磨き残しを鏡で確認したり、舌で触った感触がザラザラとしていないかなどをチェックします。
2.タフトブラシは「ペングリップ」(鉛筆の持ち方)で持つことをおすすめします。
3.鏡を見ながら、磨き残しが気になるところに毛先を当て、軽い力で小刻みに動かして磨きましょう。
※歯肉を傷付けないよう、力の入れすぎや動かし方に気をつけましょう。
使用後は通常の歯ブラシと同じように、流水下でよく洗い、風通しの良い場所で保管しましょう。
取り換えの時期として、毛先が開いてきたら交換しましょう。

タフトブラシは毛先の形や長さなど種類が色々あり、薬局でも販売されていますし、当院でも販売しています。
今まで使用していても、毛先がしっかりと当たっていないと磨けていないことがあります。
使い方が不安だったり、どのような物か詳しく知りたい場合は、クリーニングの時などに私たちに相談して下さい。
クリーニングでは磨き残しのチェックや、適した歯磨きの道具、方法などもお伝えしています。
きれいに磨いて、虫歯や歯周病にならないように一緒に頑張りましょう。

受動喫煙

ブログを書くのが久しぶりになってしまいましたが、今回は喫煙の影響特に、受動喫煙による小児の口腔内への影響をお話ししたいとおもいます。

喫煙は、肺がんや気管支ぜんそく、肺疾患、心疾患、脳卒中など様々な病気のリスクが高まり1本吸うごとに寿命が5分30秒短くなると言われます。歯科においてもタバコに含まれるニコチンにより末梢血管が収縮して血流量が低下し、歯周病になりやすく治りにくいことが知られています。

喫煙の最大の被害者は子供だとも言われます。        小児期における喫煙の害は数多く、例えば妊娠中の喫煙による低体重児、乳幼児期における乳児突然死症候群、気管支ぜんそく、中耳炎、小児期における、がんや成人後の心疾患などがあげられます。                          喫煙は小児の口腔内にも影響が現れます。受動喫煙により小児のむし歯が増加すると言われています。両親とも喫煙の場合3歳児の尿中のニコチン量が最も多いそうです。          続いて一緒にいる時間が長い母親が喫煙の場合の関係が強くなります。3歳児検診のう蝕患者率が最も高くなるそうです。   

歯茎には喫煙によりメラニン色素の生産細胞が現れ歯茎が黒くなる事があります。歯肉着色のスコアを用いて園児を調査したところクラス3以上の歯肉着色のある園児は25%、着色のある園児のうち約80%は同居者に喫煙者がいるとのことでした。    想像以上に早くから受動喫煙による口腔への影響が表れていることがわかいました。                    歯茎の着色は付着歯肉でのみで認められます。これは直下に歯槽骨があり血流量が少ない為と考えられます。         しかし、もともとの皮膚の色が黒かったり口呼吸や上顎前突の為着色が見られるので観察が必要です。            小児期は体のバランス能力が低く、転倒によって前歯の外相が多発する時期です。外傷による脱臼歯に固定を行っても受動喫煙により血液循環が悪くなると予後にも悪影響を起こすことも考えられます。インプラントの予後では喫煙者は非喫煙者に比べて失敗率が約7倍以上高いと言われています。           受動喫煙は様々な病気のリスクを高めます子供を守るためにも喫煙について考えてもらえればと思います。          

                      歯科衛生 鈴木

久しぶりのブログです。


 年末年始はお餅が美味しい季節ですが、昔から餅を喉に詰まらせる事故は後を絶ちません
年から平成 28 年までの5年間に542人が「餅で喉を詰まらせた」ことにより救急搬送されました。
搬送された方の約9割が 65 歳以上の高齢者35 名が残念ながら初診時に命を落としています。
消費者庁も「高齢者はそしゃく力や飲み込む力が低下し、食べた物をしっかりかんでスムーズに飲み込むことが難しくなっているため窒息事故が起こりやすく注意が必要」と、餅による窒息について勧告しています。
 昨今、シニア世代の「飲み込む力」が衰えて誤嚥や誤嚥性肺炎を起こしやすくなることは周知されてきました。一方「噛む力」の衰えは意外と見落とされがちですが、アゴの運動能力が誤嚥防止にとっての重要な鍵です。口を十分に動かして食べ物を細かく噛み砕きすり潰すことができなければ、嚥下時にかかる負担が大きくなるからです。
本来、嚥下障害は咀嚼力低下とセットで考えるべきでしょう。
今回は「いかに食事を楽しむか」という観点から顎関節の機能を解説します。まず、何気ない「食べる」という行為について。食事には、手や唇、舌やアゴなどの動作の協調運動が必要不可欠です。
「協調」とは体の各部位の別々の動作を連動させること。食事における協調運動は以下のように分解できます。
1.(目視しなくても)狙いをはずさずに食べ物を箸などで口元に運ぶ。
2.食べ物が口元に来たら自然に口を開く。
3.口に含んだら、こぼれないように唇を閉じてキープする。
4.アゴや舌を動かして咀嚼。
5.十分に噛んで味わったら、喉の力で飲み込む。当たり前のようですが、正しく食べることは複雑であることが分かります。
これらの協調運動を普段は無意識にできていますが、脳機能が低下するとタイミングが合わなくなったり別々の動きを統一できなくなったりします。
協調の歯車が狂い誤嚥につながる恐れがあります。
「食卓の食べこぼしが増えた」「お茶や味噌汁をひっくり返す」「クチャクチャと音を立てて食べるようになった」など、家族から指摘されたら協調困難による誤嚥リスクが高まってきたサインです。
 次に、咀嚼から嚥下までの機能を分解してみましょう。
1.口に運んだ食べ物を前歯の切歯や犬歯で小さく裁断する。
2.臼歯で粉砕され、すり潰されながら唾液と混ぜ合わせられる。(かく拌によって唾液に含まれるアミラーゼがデンプンの消化を助ける。)
3.すり潰された食べ物が再び舌の上に戻される。
4.舌の力で一まとまりにされて口の奥に運ばれると、嚥下の準備が完了。
5.嚥下。食べ物が食道へと飲み込まれる。咀嚼の間は鼻呼吸ができなければなりません。
一方、飲み込む瞬間は呼吸を止めることができなければ、むせたり誤嚥を起こしたりしてしまいます。
(ちなみに、ヒト以外の動物は呼吸しながら嚥下もできる咽頭の構造をしています。)
飲み込む際には喉や舌の力も使います。口臭が強い方は舌を十分に動かしていない可能性があります。
普段から口が開いて舌がダラリと垂れている方は要注意。口輪筋や頰筋を働かせて唇をしっかりと閉じる機能も低下しています。
一人暮らしで会話の機会が少なくなってきた方は、あっかんべーや舌回し体操をして舌をよく動かしましょう。
余談ですが、最近は口が半開きで舌が下がっている児童も増えています。
口呼吸だと風邪などに感染しやすくなりますし姿勢も崩れます。唇は閉じ、舌は伸ばして上アゴに付け、鼻呼吸を心がけましょう。
ただし唇は閉じても、上下の歯は離れていることが大切。歯が接して良いのは会話や食事どきだけです。
正しく噛むには歯の健康ももちろん重要です。
歯の数が少ない方や合わない入れ歯を使っている方は咀嚼による消化機能が低下するため、胃腸にも負担がかかりやすくなります。
食事を楽しむために歯のケアや治療も見直してください。咀嚼には当然アゴの機能も関わります。上アゴと下アゴを動かしてしっかり噛むことができているか確認しましょう。
口を閉じる閉口筋は、内側翼突筋(ないそくよくとつきん)、咬筋(こうきん)、側頭筋(そくとうきん)の3種類。
これらをフルに活動させましょう。特に後者の2種類は手で触れて確認することができます。以下の要領で食事の際に意識して動かしてみましょう。
1. 食べ物を口に含んだら一旦箸を置きましょう。
2.両手をこめかみに当て一口ごとに側頭筋がしっかり収縮していることを確認してみましょう。
3.同様に頬に手を当てると咬筋がグッと盛り上がることが分かります。ゆっくり丁寧に噛めば誤嚥防止につながりますし、味わって食べることができダイエット効果も期待できます。
また、咀嚼は脳の血流を増やし海馬や前頭野、小脳などを活性化するため、記憶力や情動、運動感覚の維持にも有効です。舌や口への刺激も脳の広い範囲を賦活(ふかつ)させる効果もあります。
口を閉じてしっかり噛むことができれば問題ナシというわけではありません。
逆に、口を十分に開くことができず食べることに苦労する方も増えています
。通常、上下の歯が十分に接すると、歯根膜(しこんまく)にかかる刺激によって開口反射が起こり自然に口が開きます。
ところが、食いしばり癖がある方や総入れ歯の方はこの歯根膜反射が起こりにくくなるのです。早食いの方も要注意。ガツガツ食べる「犬食い」は交感神経優位になります。これば、飢餓時の動物の闘争本能によるもの。外敵に邪魔されないように食べることは「闘う」ことでもあります。
(ちなみに、食後は副交感神経が働き消化吸収が促進されて休息モードになります。)食べるのが早い方は、「噛む」ことよりもアゴを「開く」動作に意識して丁寧に食べることを心がけましょう。最後になりましたが、喉に詰まらせやすい餅やパンなどは細かくちぎって食べることです。
小さい一口ごとに味わって食べることでドライマウスや味覚障害の防止にもつながります。  
               文/藤原邦康

勉強になる文章がありましたので記載します。
    
     衛生士  飯田







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ナイトガードについて

こんにちは、今回は睡眠時に使用するナイトガードについてのお話です。
皆さんは、むし歯ではないのに歯が痛む、朝起きたとき顎が疲れていることがある、といった経験はありませんか?
そのような場合、就寝中に歯ぎしり・食いしばりをしているのかもしれません。
そこで有効とされているのが、就寝用のマウスピース・ナイトガードの使用です❗

◯マウスピース・ナイトガードとは?
患者さんの歯型を取り製作するもので、就寝用に装着すると歯や顎に加わる力を暖和することができます。
通常は上顎に装着します。
下顎が動いて強く噛みこもうとしてもスルスル滑って力が分散しやすく、噛みこんだとしても歯の代わりに削れてくれます。
歯科医院で簡単に作れて、装着するだけで被害をへらすことができるナイトガード。
歯ぎしり・食いしばりの自覚はなくても、犬歯や前歯が削れている、詰め物やかぶせ物がよく外れたり壊れる、歯が折れて抜歯になったことがあるなどの患者さんは力のコントロールが必要かもしれません。
大切な歯を守るため、顎関節症を防ぐために是非一度ナイトガード使用についてご相談してみて下さい。

◯歯ぎしり・食いしばりとは?
眠っているとき、また起きているときに歯をギリギリと強くこすり合わせたり、強く噛みこんだりすることをいいます。
歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)には、ギリギリと音を立てる歯ぎしり(グライディング)と食いしばり(クレンチング)があります。
歯ぎしりならば家族の方に指摘されて自覚につながることもあるのですが、食いしばりの場合はほとんど音がしないので、ご本人はもちろん、周囲の方も気づきにくいものです。
原因としては、ストレスや睡眠の質、服用中の薬の影響、飲酒、喫煙など様々ですがもっとも多いとされているのはストレスです。
しかし忙しい現代人がストレスと無縁の生活をすることは難しいかと思います。
特に睡眠中の歯ぎしり・食いしばりは無意識に行われるため、自分で気づいて止めるということができないため、改善が難しいと言われています。
睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があり、歯ぎしり・食いしばりの大半は浅いノンレム睡眠の時に発生しやすいです。
つまりぐっすりと深く眠るかたの方が、浅いノンレム睡眠を小刻みに繰り返すかたに比べて、歯ぎしり・食いしばりをする時間帯が短くてすむということなのです。

◯歯ぎしり・食いしばりで起こる被害
・自分で自分の歯を削ってしまう
エナメル質が欠けてしまい象牙質や神経がむき出しになってしまうこともあります。
象牙質や神経がむき出しになると、知覚過敏やむし歯のリスクが高まります。
・歯周病の悪化
歯ぎしりで揺さぶられると歯槽骨が失われるスピードが早くなり、歯が倒れる・動くなど症状が悪化しやすくなってしまいます。
・歯が折れる・かぶせ物が壊れる
強い力が加わってレジンやセラミックが割れてしまうことがあります。
また、ご自身の歯も徐々に傷み、折れて抜歯が必要となることもあります。
・顎関節症
顎関節に圧力がかかり顎関節症を発症することがあります。
顎関節症とは開閉時に痛みや音がしたり、口が開きにくくなったりします。

せっかく歯磨きを頑張っていても、力によって歯が失われてしまってはもったいないですよね。
こういった症状がある方は、歯科医院に来院し一度診てもらうのがいいと思います。
いつでもご相談下さい。

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