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食中毒について

食中毒の種類と症状について食中毒といえばこれまで『夏』というイメージが一般的でした。
過去の発生状況においても梅雨などの高温多湿となる夏季にO-157やサルモネラ、カンピロバクター、黄色ブドウ球菌などの細菌性による食中毒が多く発生していました。ところが最近では食中毒の発生が少なかった冬季にも、ノロウイルスをはじめとしたウイルス性の食中毒の発生が年々増加しています。
そのため近年では一年を通じて食中毒対策が必要不可欠となってきました。食中毒の原因は細菌性、ウイルス性、自然毒(植物性・動物性)、化学物質性、寄生虫など様々で、中でも大多数を占めるのが「細菌」と「ウイルス」です。
まずは「細菌」と「ウイルス」についての概要を知り、食中毒の予防を心がけましょう。細菌とウイルスの違い細菌(bacteria)細菌(バクテリア)は、糖などの栄養と水があり一定の条件がそろえば、生きた細胞がなくても自分の力で増殖します。生物以外のもの、たとえば調理後の食品内で食中毒を起こすのも細菌が原因です。細菌による感染症の多くは、抗生物質を投与することで症状を抑えることができます。例外はありますが一般にペニシリンなどの抗生物質は、細菌の細胞膜の形成を阻害して細菌を育たなくする働きがあります。ウイルス(virus)ウイルスは細胞を持たず、基本的にはタンパク質と核酸からなる粒子です。たとえ栄養や水があっても細菌と異なり、細胞がないため単独では増殖できず、他の生物の生きた細胞に寄生(感染)して自己を複製することでのみ増殖します。抗生物質は細菌には効きますが、ウイルスには全く効果がありません。ウイルスは人の細胞に寄生しているため治療が難しく、予防のためのワクチンだけが頼りです。ワクチンは無毒化もしくは弱毒化したウイルスを体内に入れて免疫力を高め、実際に感染した時に急激にウイルスが増殖することを抑えます。食中毒の分類細菌性食中毒細菌が原因となり引き起こされる食中毒で夏季に多く発生し、食中毒の70~90%を占めます。何に感染したかによ「感染型」と「毒素型」に分けられます。感染型毒素型飲食により摂取した細菌が腸管内で増殖することで発症する、あるいは食べ物の中で細菌が増殖してしまい、その食べ物を食べたことにより発症する食中毒で、代表的な原因菌としてサルモネラ、カンンピロバクター、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌などがあります。・生体内毒素型とは摂取された細菌が腸管内で増殖し,産生された毒素が原因物質となり食中毒症状を起こします。代表的な原因菌として腸管出血性大腸菌、セレウス菌(下痢型)などがあります。・食品内毒素型とは食品内で細菌が増殖し産生された毒素が原因物質となり食中毒症状を起こします。感染型より潜伏期間が短いというのが特徴です。代表的な原因菌として黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌、セレウス菌(嘔吐型)などがあります。ウイルス性食中毒ウイルスが蓄積している食品の飲食や感染者を媒介にして付着したウイルスが口に入ることで引き起こされる食中毒で、その大部分がノロウイルスです。
ノロウイルスはヒトの腸管のみ(小腸粘膜の上皮細胞)で増加し、感染を拡大させていきます。ウイルス10個程度でも発症してしまうほど感染力が非常に強く、予防を心掛けていたとしても様々な感染経路によりいつの間にか感染してしまうことがあります。ノロウイルスは遺伝子型がいくつもあり変異していくため、ノロウイルスに一度感染しても繰り返し感染、発症します。
ノロウイルスに対する有効な薬剤やワクチンは作られていないので感染した場合は対症療法を行います。
ウイルスの構造からエンベロープ(脂肪・タンパク質・糖タンパク質からできている膜)のあるウイルスとないウイルスに分けられ、ノロウイルスはノンエンベロープウイルスです。
ノンエンベロープウイルスはダメージを受けにくく、塩素以外のアルコール消毒剤が一般的に効きにくい傾向にあり、消毒剤がノロウイルスに効きにくいのもそのためです。食中毒の症状食中毒とは食品に起因する腹痛、下痢、嘔吐、発熱などの症状総称で原因によって症状は様々であり、数日から二週間程度続きます。
腸内で細菌やウイルスが増殖したことにより胃腸機能が低下したことによるもので下痢や嘔吐を繰り返すことで体外に排出され症状も徐々に緩和されます。
下痢や嘔吐が長時間続くことで水分や電解質が体外へ排出され脱水症状を引き起こし、重症化すると死亡することもあります。
特に小児や高齢者の場合は脱水が進んで深刻な状態へ進行する場合があります。
また、薬を服用することにより体内で増殖した細菌やウイルスが排出されず長期間腸内で留まることで症状が長期化し、特に毒素型の細菌に感染した場合には、腸内で菌が留まることで毒素を産生し重症化します。よって下痢止めや薬や吐き気止めの薬を安易に自己判断で服用しないよう、必ず医療機関を受診して下さい。
代表的な食中毒の原因や予防のポイント腸炎ビブリオ主な原因食品魚介類
(刺身、寿司、魚介加工品)潜伏期間8~24時間感染経路/菌の特徴海水中に生息。
真水や酸に弱い。
室温でも速やかに増殖。
3%前後の食塩を含む食品中でよく増殖する。
夏季~秋口に多発。症状腹痛
水様下痢
発熱
嘔吐予防のポイント・魚介類は新鮮なものでも真水でよく洗う。・短時間でも冷蔵庫に保存し、増殖を抑える。・60℃、10分間の加熱で死滅。・魚介類を取り扱った調理器具、手指は十分に洗浄・消毒し、二次汚染防止。サルモネラ属菌主な原因食品鶏卵、またはその加工品、
食肉(牛レバー刺し、鶏肉)
うなぎ、すっぽん、乾燥イカ菓子
など潜伏期間6~72時間
(菌腫よって異なる)感染経路/菌の特徴動物の腸管、自然界に広く分布。
生肉、特に鶏肉と卵を汚染することが多い。
乾燥に強い。症状激しい腹痛
下痢
発熱
嘔吐
(長期間排菌する)予防のポイント・肉・卵は十分に加熱(75℃以上、1分以上)する。・卵の生食は新鮮なものに限る。・卵や生肉は10℃以下(できるだけ4℃以下)の低温管理・生肉調理後の器具、手指は十分に洗浄・消毒し、二次汚染防止。O-157(腸管出血性大腸菌)・その他の病原性大腸菌主な原因食品加工食品製品
水耕野菜
井戸水潜伏期間O-157:数日
その他の病原性大腸菌:1~数日感染経路/菌の特徴人に対する発症機序により、5つに分類。
熱、消毒剤に弱い。症状腹痛
下痢
発熱
嘔吐
※O-157では「ベロ毒素」という強力な毒素が大腸の血管壁を破壊し、鮮血混じりの血便が出る。
溶血性尿毒症で死亡することがある。予防のポイント・他の細菌性食中毒と同様に調理器具、手指は十分に洗浄・消毒し、二次汚染防止。・低温管理、加熱調理の励行。とくに牛肉は75℃1分間以上の加熱。カンピロバクター属菌主な原因食品食肉(特に鶏肉)、飲料水、生野菜など潜伏期間1~7日感染経路/菌の特徴家畜、家きん類の腸管内に生息し、食肉(特に鶏肉)、臓器や飲料水を汚染する。
乾燥にきわめて弱く、また通常の加熱調理で死滅する。症状発熱
倦怠感
頭痛
吐き気
腹痛
下痢
血便など予防のポイント・調理器具を熱湯消毒し、よく乾燥させる。・肉と他の食品との接触を防ぐ。・鶏肉調理後の器具、手指は十分に洗浄・消毒し、二次汚染防止。・食肉は十分な加熱(65℃以上、数分)を行う。黄色ブドウ球菌主な原因食品乳・乳製品(牛乳・クリームなど)
卵製品、畜産製品(肉・ハムなど)
穀類とその加工品(握り飯、弁当)
魚肉ねり製品(ちくわ、かまぼこなど)、和洋生菓子など潜伏期間1~3時間感染経路/菌の特徴人や動物に常在する。
毒素(エンテロトキシン)を生成する。
毒素は100℃、30分の加熱でも無毒化されない。症状吐き気
嘔吐
腹痛
下痢予防のポイント・指手の洗浄、調理器具の洗浄殺菌。・手荒れや化膿創のある人は、食品に直接触れない。・低温保存は有効。セレウス菌主な原因食品嘔吐型:ピラフ、スパゲッティ
下痢型:食肉、野菜、スープ、弁当など潜伏期間嘔吐型:30分~6時間
下痢型:8~16時間感染経路/菌の特徴土壌などの自然界に広く生息する。
毒素を生成する。
芽胞は90℃、60分の加熱でも死滅せず、家庭用消毒薬も無効。症状嘔吐型:嘔吐、吐き気
下痢型:下痢、腹痛予防のポイント・米飯や麺類を作り置きしない。・穀類の食品は室温に放置せずに調理後は8℃以下又は55℃以上で保存する。・保存期間は可能な限り短くする。ボツリヌス菌主な原因食品缶詰、瓶詰、真空パック食品(からしれんこん)、レトルト類似食品、いずし
乳児ボツリヌス症:蜂蜜、コーンシロップ潜伏期間8~36時間感染経路/菌の特徴土壌中や河川、動物の腸管など自然界に広く生息する。
酸素のないところで増殖し、熱にきわめて強い芽胞を作る。
毒性の強い神経毒を作る。
毒素の無害化には、80℃で30分間の加熱を要する。症状吐き気
嘔吐
筋力低下
脱力感
便秘
神経症状(複視などの視力障害や発声困難、呼吸困難など)予防のポイント・発生は少ないが、いったん発生すると重篤になる。・いずしによる発生が多いで注意が必要。・容器が膨張している缶詰や真空パック食品は食べない。・新鮮な原材料を用いて洗浄を十分に行う。・低温保存と喫食前の十分な加熱。ノロウイルス主な原因食品二枚貝(カキ、ハマグリなど)
患者の糞便、嘔吐物など潜伏期間1~3日感染経路/菌の特徴10月~4月にかけ集中発生。
食品中では増殖せず、人の腸内のみで増殖。
少量で感染し、感染力が強い。症状下痢
吐き気
腹痛
発熱(38℃以下)
通常3日以内で回復予防のポイント・手洗いの励行・食材の加熱(85~90℃、90秒間以上)・調理器具での二次汚染防止。・給水設備の衛生管理等。・嘔吐物や下痢便の処理を徹底して行う。医療機関受診の目安食中毒症状が改善されない場合、症状が激しい場合には、早急に病院へ行くようにしましょう。
以下の場合は特に注意が必要です。水分の補給ができない場合。一日に10回以上、嘔吐・下痢がある場合。激しい下痢などの症状がある場合。血便など血液が混じっている場合。腹痛が続く場合呼吸が不安定、意識が朦朧としている場合。グッタリしている場合。高熱がある場合。
食中毒は夏季だけでなく一年を通して発生することから、個々が病原体それぞれに対する知識をしっかりと身につけ、効果の高い予防対策を行うことが大切です。                                       衛生士    飯田


メインテナンスの違い

他の先進諸国と比較して歯のメンテナンスの受診率が著しく低い日本

世界で一番予防が進んでいるスウェーデンでは、歯医者さんへの定期受診率は大人で80~90%、子供では100%です。またアメリカでも70%と高い受診率です。
先進国ではこのように、人々の歯に対する関心度が高いのに対し、日本では驚く事に定期受診率はたったの約6%。これでは虫歯や歯周病が悪化しても仕方ありません。
特にアメリカでは、日本のように国民皆保険制度がないため治療費が高く、歯が悪くなる前に予防しようとする人が多い、といわれています。また、歯が汚い人は生活態度が悪い人とみなされ、第一印象も悪くなるため、総じて国民の歯のメンテナンスに対する意識は高いようです。
一方、スウェーデンなどの寒い地方では、冬の間は各家庭で作られた塩漬け肉や干し魚などの硬い保存食を食べなければならず、歯が悪くなることは生命の危険に直結していることもあり、昔から歯を大事にする習慣が根付いているそうです。
また、「8020運動」(80歳まで20本の歯を残そう、という運動)についても、スウェーデンではほぼ達成、アメリカでも2010年達成予定なのに対し、日本では20~30年後に達成予定と、かなり遅れを取っています。
このように日本人の歯への関心度は、残念ながら他国に比べて非常に低いのが実情です。
これだけ抜きんでてメンテナンスの受診率が低いと、70歳時点においての歯の残存数にも大きな差が生まれます。

オーラルフィジシャンという考え方このように歯に対する関心が高い海外では、「オーラルフィジシャン」という考え方が常識となっています。

「オーラルフィジシャン」とは、直訳すると「口腔内科医」で、虫歯を削って埋めたり、歯周病の治療をするだけでなく、
それらを引き起こす原因や生活習慣などを探し出し、再びそれらを発症しないように、生涯にわたって患者様のお口の健康を管理していく医師のことを指します。
残念ながら日本では、まだまだ「予防歯科」という概念が広がっておらず、多くの人が虫歯や歯周病の治療を繰り返し、最終的に歯を失っているのが現状です。

「治療歯科」から「予防歯科」へ

「歯が悪くなってから歯医者へ行って治療する」のと、「歯が悪くなる前に歯医者へ行って予防する」のでは、最終的にはどのような違いが出てくると思いますか?
それは残存歯数、つまり高齢者になってからどれくらい自分の歯が残っているか、にあらわれてきます。
「治療歯科」から「予防歯科」の推進にシフトした欧米では、国民の残存歯数を圧倒的に伸ばすことに成功しました。
日本でも、定期的に歯のメンテナンスを受診した人は、80歳の時に23本もの歯が残っていたのに対し、そうでなかった人は7本しか残っていなかったというデータが出ています。

メンテナンスの受診が健康に大きく作用する

生涯を通してご自分の歯で過ごせるかどうかは、メンテナンスの質と回数にかかってきます。
一般的には3~6ヶ月に1度は、歯医者へ行ってメンテナンスを受けるのが良いとされています。
年齢を重ねたら総入れ歯になるのが当たり前という先進国は日本だけです。
歯と身体の健康は密接な関係にありますし、歯が不便だと食の自由も奪われる事になります。
歯のメンテナンスを受診される事で、多くのリスクを回避することが可能になります。     DA 髙松

商品説明

 こんにちは。受付の柏浦です。皆さんは普段どんな歯ブラシや、歯磨き粉を使っていますか?購入する際、どんな事を重視していますか?今回はヤガサキ歯科医院で扱っている、歯科用品の一部をご紹介したいと思います!

☆歯ブラシ編☆
Tepe(テペ)

・soft       毛先が柔らかい

・x-soft   毛先がより柔らかい特徴は臼歯部に届きやすいように、毛先が細くなった台形状にデザインされています。Tepe独自の特殊製法により、歯と歯肉に優しいラウンド加工が施されています。人間工学に基づいた持ちやすいハンドルです。

ruscello(ルシェロ)

・B-10S

・P-20S  picella!(ピセラ)

・B-30  Grappo(グラッポ)

☆歯間ブラシ編☆

歯肉にある程度の空隙がある場合、歯ブラシだけでは口腔内のプラーク(汚れ)は約42%しか落とせていないと言われています。歯間ブラシを使うことによって残りのプラークにもアクセスすることが出来るのです。

Tepe(テペ)

・IDピン  0.4mm

・ID赤     0.5mm

・ID黄色  0.7mm

前歯や奥歯など、それぞれの歯と歯の隙間に入れやすいよう、ワイヤー部分が曲がるように作られています。

ルミデント

・ピンク   us  0.7mm

・ホワイトss  0.8mm

・イエローs   1.2mm

・ブルー   M   1.8mm

・オレンジL    2.0mm

歯間ブラシ専用に開発された超硬ステンレスワイヤーを使用。耐久性と操作性に優れています。

☆フロス編☆
ウルトラフロス使いやすさを追求したY字型ホルダーで、臼歯部にも使いやすく、高耐久性、低摩擦力のテクミロン採用で繰り返し使えます。一本づつ購入できるので、お好きな本数でご購入できます。

デンタルフロスREACH(リーチ)プラーク除去効果抜群のスタンダードタイプのフロスです。指に巻きつけて使用します。

☆歯磨き粉編☆
チェックアップ・スタンダード   フッ素濃度は1450pp 

 フッ素滞留性を高めた独自の新処方。フッ素が口      腔内のすみずみまで広がりやすく、歯や歯肉にや     さしい低研磨性。泡立ちが少なく、やさしい香味   なので、少量の水ですすげます。

・ルートケア   フッ素濃度は1450ppm 

 フッ素がエナメル質と象牙質のう蝕を予防し、コ   ーティング剤が露出した象牙質表面のコラーゲン   をコートします。象牙質にもやさしい無研磨ジェ   ルタイプで、高齢者にも見やすいクリアブルーの   ジェルです。泡立ちが少なく、やさしい香味なの   で、少量の水ですすげます。

・チェックアップジェル 

 フッ素滞留性を高めた独自の新処方。フッ素が口   腔内のすみずみまで広がりやすいソフトジェルで   研磨剤無配合。3種類、5香味あります。

・kodomo   フッ素の滞留性を高めた独自の新処方。ソフトペ   ースト、低研磨、低発泡、低香味で、お子さまに   好まれる3つの香味あります。

 以上、歯ブラシ、歯間ブラシ、フロス、歯磨き粉の4つをご紹介させていただきました。普段何気なく使っている歯ブラシも、自分に合った歯ブラシに変えてみてはいかがですか^_^?是非ご自分に一番合った物を見つけてください!ヤガサキ歯科医院は、今ご紹介したもの以外にも歯科用品を取り扱っています。お気軽に質問してみてください^_^

患者さんに合った歯ブラシを提案しよう!


~歯周病患者さんへの歯ブラシ選択のポイント~

歯周病の患者さんにおいては, とりわけ歯頸部のプラーク除去が重要であり,ブラッシングテクニックが習得できていれば,コンパクトな歯ブラシのほうが歯頸部をねらったブラッシングが行いやすいと考えられます.特に, 3列植毛程度の,幅が狭い歯ブラシのほうが歯間乳頭部への到達性が向上します

しかしながら,ブラッシングスキルの習得が難しい患者さんでは,歯ブラシの幅が狭いと,歯頸部に当たりにくくなるだけでなく,ブラッシングストロークも不安定になりがちです.そのため, このような患者さんには 幅の広い歯ブラシを処方することで,歯頸部をねらったブラッシングをしなくても,歯頸部に毛先が当たりやすくなります.

また,毛先が極細に加工された歯ブラシは,歯間乳頭部や歯周ポケットなどの細部への到達性が向上しますが,極細毛先は清掃効率が低下するので, じっくりと時間をかけたブラッシングが必要になり,患者さんのブラッシング時間やスキルを考慮して選択する必要があります

~矯正歯科治療中の患者さんへの歯ブラシ選択のポイント~

マルチブラケット装着時には,基本的には凸型ヘッドまたは凹型ヘッドの矯正歯科治療用歯ブラシを用いてマルチブラケットの切端部側と歯頸部側の二方向から当て,マルチブラケット周囲にプラークが残らないように磨いてもらいます.歯間部は歯ブラシのつま先を用いるか,シングルタフトブラシを使用します. これらの方法を指導しても,マルチプラケットと歯頸部の間やワイヤーの内側に磨き残しが認められる場合には,本症例のように,極細毛かつタフトの径が細くなっている歯ブラシを用いるのも方法の1つです.

~混合歯列期の患者さんへの歯ブラシ選択のポイント~

混合歯列期におけるブラッシング指導では,特に齲蝕予防に考慮した指導が必要です.小学校低学年には,子ども用で,植毛部に細部到達性を高めるための構造があり,柄がある程度太く, しっかりと握ることができる歯ブラシがよいでしょう . また,小学校高学年であっても,歯面や歯列に合わせたブラッシングテクニックの習得が難しいことが多いため,プラツシングテクニックを補う構造をもった歯ブラシが推奨されます. また,齲蝕予防に重点を置いた成人用の歯ブラシの,小さいサイズのものを使用することもできます.歯面に合わせた歯ブラシの角度づけをしたていねいなブラッシングができるようであれば, コンパクトで,植毛部のつま先が使いやすい構造になっているもの, また,歯間部への歯ブラシの適切な角度づけができない場合には,歯間部到達性に重点を置いた歯ブラシが推奨されます.

~インプラント部への歯ブラシ選択~

インプラント部だけ異なる歯ブラシで磨くことは受け入れてもらうことが難しく,インプラント部と天然歯を同一の歯ブラシで磨けるよう,般的にはコンパクトな3列植毛の歯ブラシを選択し,細部は歯間ブラシやシングルタフトブラシで磨いてもらいます.そのうえで,上部構造の形態が磨きにくい方やブラッシング技術の習得が困難な方には毛丈が長く細部まで到達しやすい極細毛でタフト(毛束)の径が小さい歯ブラシを処方しています.小径タフトを用いた歯ブラシにはデンターシステマハグキプラス(ライオン)などもあります.ただし,極細毛は清掃効率が低下し時間をかけたブラッシングが必要となるので,患者さんのブラッシング時間を考慮して選択する必要があります.

デンタルハイジーンより参照 山下


歯がシミる原因は?

知覚過敏症状は誰にでも起こりうる歯のトラブルです。歯ぐきが下がる、歯のエナメル質が摩耗するなど、一般的な歯のトラブルが原因として徐々に悪化していく歯の状態です。20歳から50歳までの人が最も多く知覚過敏症状を患っています。

知覚過敏症状は、歯の内側にあるやわらかい「象牙質」が露出してしまうことで発生します。象牙質は歯のエナメル質の内側にある組織で

象牙質には数千本の象牙細管が歯の中心に向かって伸びています。象牙質がむき出しになると、外部からの刺激(冷たい飲みものなど)が象牙細管を通って歯の内側の神経に伝わり、結果として瞬間的に鋭い痛みをを感じるようになります。

これが知覚過敏症状の痛みの特徴です。

知覚過敏の診断には、歯科医師の診察が必要です。歯に違和感を感じる場合は、必ず歯科医師にご相談ください。知覚過敏を発症してしまっても、お口のケアと食生活を少し変えるだけで、象牙質の露出を最小限に抑え、シミる痛みを予防できるかもしれません。

エナメル質とは:歯を保護している層

エナメル質は歯の一番外側を覆っている目に見える表面の硬い層のことです。健康なエナメル質は薄い黄色や、白っぽいグレーまたは青みがかった白などの色があります。エナメル質は人間の体の中で最も硬い組織です。大部分はミネラルで構成されています。

エナメル質は再生できるの?
エナメル質は頑丈な物質ですが、生きた細胞を持たず、擦り減ったりダメージを受けて失われたりすると、二度と元には戻りません。ですから、エナメル質を保護することが大切です。

高齢者や要介護者への歯ブラシの選び方

こんにちわ。受付の信徳です。最近、患者様から“要介護の家族を抱えている”という話をよく聞きます。そこで今回は、高齢者や要介護の方への歯ブラシの選び方を紹介したいと思います。 

《歯ブラシ》歯ブラシには形、毛先の状態や硬さなどが異なる数多くの種類があります。どの歯ブラシにも一長一短があり、高齢者や要介護者への歯ブラシの選択は簡単ではありません。まず、全身状態やお口の中の状態を把握しましょう。例えば、全身状態では腕の可動域、握力の強さなどです。そして、お口状態では、歯茎の状態、歯列や残っている歯の数などがあげられます。またセルフケアが出来るのか、介助磨きなのかによっても歯ブラシの選び方は異なります。

[介助磨きの場合]毛の硬さ→軟らかめヘッドの大きさ、小さめ毛先→細め、毛の素材→ナイロン製

[セルフケアの場合]毛の硬さ→軟らかめ、ヘッドの大きさ→小さめ、毛先→細め、毛の素材→ナイロン製、持ち手→少し太め 

《電動歯ブラシ》歯ブラシを動かさなくてもゴシゴシと磨いてくれるイメージが強い電動歯ブラシですが、使用法はその種類によって大きく3つに分かれます。

[高速運動電動歯ブラシ]高速運動電動歯ブラシは、ブラシ部分が内蔵された小型モーターにより2000〜7500回/分、回転あるいは往復運動をします。多くのタイプはブラシを動かさなくてよいので、高齢者や要介護者には適しています。ブラシの交換は3カ月が目安です。

[音波歯ブラシ]音波歯ブラシは、3万〜5万回/分、音波振動を発生させて、細かい泡や水流により汚れを除去します。またブラシが動くので自分で動かす必要がありません。

[超音波歯ブラシ]超音波歯ブラシは、歯ブラシの先端に電圧をかけて100万〜150万回/分の超音波を発生させて汚れを浮き上がらせるとともに、細菌の結合力を低下させるといわれています。しかし、手用歯ブラシと同じく口の中で動かさなくてはならないので、セルフケアが可能な方向けです。

 《歯間ブラシ》歯ブラシと歯間ブラシを併用すると、約85%まで汚れを除去できます。ただし人によって、また部位によって歯と歯の間隔の大きさは異なりますので、その間隔に合った毛先の太さを選ばなくてはいけません。大きな間隔に細い毛先の歯間ブラシではその効果は低下し、小さな間隔に大きな毛先だと歯肉を傷つけてしまいます。

 《デンタルフロス》デンタルフロスは歯間ブラシと同様に歯と歯の間の汚れ除去を目的に使用します。高齢者や要介護者は、糸巻きタイプよりもホルダータイプの方が使用が簡単です。デンタルフロスにはノンワックスタイプとワックスタイプがあります。ノンワックスタイプは、フロスが滑らないので汚れの除去効率は良い反面、挿入時に毛羽立ち挿入が難しいことがあります。ワックスタイプは、滑りが良く歯間部に挿入しやすいので、高齢者や要介護者には適しています。

  それぞれの特徴を生かして、お掃除しやすく合ったものを探して使用してみましょう。食事を一生楽しむ為にも、歯は本当に大事にしたいものですね。 

参照 デンタルハイジーン

思春期の口腔リスクについて

口腔内のリスクは各ライフステージにより少し違います。思春期における口腔内のご紹介いたします。

①歯石歯石はプラーク同様に歯肉に宵を及ぼします.特に歯肉に炎症が起こりやすい方にはこの時期から歯石の付着しやすい部位を伝え、歯周病についての認識をもってもらいます。

②歯列不正この時期の方は, 歯科矯正治療を行うことも多いです.矯正装置周囲の歯肉肥大が起こるリスクは女性の患者さんでより高いため、通常どおりのブラッシング指導に加えて,歯科医院でのクリーニングを行い, リスクを低減させます.

③口腔習癖口腔乾燥は年配の患者さんに多いと思いがちですが思春期でも, 不正咬合のため口が閉じにくい場合, アレルギー性疾患により鼻で呼吸しにくい場合, 習慣的に口が開いている場合などには, 口呼吸による口腔乾燥が認められます.そのような場合, プラークが歯面にこびりつきやすく, 唾液の自浄作用の低下のために前歯部の唇面や口蓋側に歯肉の炎症を引き起こします.そのほか舌が前に突出する癖や、口唇を噛む癖、口で咥える楽器の使用などの習癖がある場合、歯に異常な力がかかり、歯並びの変化や歯肉が下がるといった症状が出ることがあるため,習癖についての情報が必要です。

④ブラキシズム歯をくいしばったり, こすりりあわせたり, 力チカチさせるなどの習慣が夜間行われていても、保獲者とは就寝の部屋も別となり気づきにくいのが実状です.歯のすりへりや咬耗がないかチェックし、顎関節へのトラブル、歯肉の退縮が起こってないか確認する必要があります。

⑤付着歯肉、小帯の付着位置異常若い女性の方は、口腔、歯列も小さい傾向があります.小さめの歯ブラシを選択するのはもちろん, 頬の筋肉の硬さ.小帯の付着位置に異常がないかよく確認する必要があります.また, 付着歯肉の幅が狭く , 小帯の付着位置が歯頸部に接近しているとブラッシング時に粘膜を傷つけ,歯肉の退縮を進行させます.清掃用具の当て方, 動かす方向は歯肉や軟組織の付着状況に十分配慮します。

⑥生活面での着目点飲食状況を把握し生活面の注意点を確認することも大切です.飲食状況を確認するためには, 3日~1週間ぶんの朝から夜まで飲食したものを書き出してもらうことが有効です.生活のリズムも把握でき, 思春期女性にありがちな間違ったダイエットを行っていないか, 酸蝕症のリスクがないか(カロリーがないと思って食べている飲食物の酸性度が高い場合がある)などをみつけることができます.飲食の内容については,正しい知識をもつことが大切です。
デンタルハイジーンより参照 大石

「元気に・おいしく・楽しく食べる」~乳幼児期~

今回のブログは歯科助手の長副が乳幼児の食事に関する記事を見つけたのでみなさんの参考になればと思い載せました。

●口腔の形態変化に適した食事

乳幼児期の子どもの口腔は、乳児期の哺乳する形態から、その後乳前歯が萌出して歯槽堤が広がり、やがて乳臼歯が萌出していくというように、ダイナミックに変化していきます。この時期は、口腔の形態が変化するだけでなく、乳汁から固形の食への移行という栄養摂取の面の変化や、摂食・咀嚼機能を獲得して発達するという機能面での変化もあり、とても重要です。育児書やインターネットなどの情報はあくまでも目安であり、個々の子どもによって歯の萌出状況は異なり、離乳食の進め方なども違うことを認識しましょう。

口腔内の形態や機能がまだ整ってない子どもにとって食べにくい食材は、調理の際に一手間加えることや、無理に食べさせようとせず、楽しくおいしく食べられる食材を用いるとよいでしょう。

 1.ぺらぺらしたもの…レタス、わかめ

 2.皮が口に残るもの…豆、トマト

 3.硬すぎるもの…かたまり肉、えび、いか

 4.弾力のあるもの…こんにゃく、かまぼこ、きのこ

 5.口の中でまとまらないもの…ブロッコリー、ひき肉

 6.唾液を吸うもの…パン、ゆで卵、さつまいも

 7.匂いの強いもの…にら、しいたけ

 8.誤飲しやすいもの…こんにゃくゼリー、もち

 また、よくいわれる「離乳食は薄味で」という指導は子どもの味覚形成にとても大切で、成人になった場合の高血圧の一次予防にも関与します。塩分の嗜好がめばえるのは生後3,4ヶ月ごろといわれていますが、塩分や糖分が強い食事や間食を好むようになると、成長期に肥満への影響が出やすくなるため注意が必要です。

●食べる道具はどうする?

乳児の指しゃぶりや玩具噛みなどの行動は、子どもが自分で食べるようになる(自食)準備のために大切な行動です。1~2歳のころは、多少周囲を汚しても「手づかみ食べ」を十分にやらせてあげると、食べ物を自分で口に運び、前歯でかじり取って適切な一口量を覚える、という摂食機能を獲得していきます。乳児期の舌の挺出反射(乳汁摂取のときのように舌を前に突き出して吸う動き)が消失してきたころに、親などが介助する「スプーン」からの食物の摂取も上手になってきます。はじめは上手にできなくても、焦らず過程を見守ることが大切です。

 自食ができるようになったころに、「フォーク」を早期に使わせると、食べ物を突き刺して口の奥に放り込んだり、前歯でそぎ取って食べる癖がつくので、スプーンで上手に口唇を使って食べられるようになり、しっかりと一口量を認識してかじり取れるようになるまでは注意するようにしてください。「うまく食べられない」と悩む前に摂食機能は段階的に獲得していくことを理解しましょう。また、❝開いて・閉じる❞という複雑な動きを伴う箸の操作はとても難しく、早期に使わせると握り箸の癖がつくことがあるので、指先が上手に使えるようになる3歳くらいまでは、無理に使わせないようにしましょう。

●❝おいしく食べる❞ための口腔の健康づくり

乳幼児期の口腔の健康づくりは、家族全員が関心を持ち、保健行動を起こすことから始まります。セルフケアとしては、歯磨きだけでなく、飲み物や間食などに注意を払っていくことも重要です。乳幼児期の間食は栄養面を補う「捕食」としての役割がありますが、成長に伴って、間食は、❝おやつ=楽しみ❞の意味合いが強くなります。そのために、❝あげない❞のではなく、内容や量を上手に管理し、食事に影響を与えないことが大切です。これは、齲蝕予防にも大きく関与します。重症な齲蝕は、痛みや歯質の崩壊により偏咀嚼や偏食を引き起こすだけでなく、味覚の認知や口腔内の感覚受容が崩れ、おいしく、楽しく食べることが難しくなり、成長期の子どもにとって大きなマイナス要因となります。

 また、食事をよく噛んで唾液と十分混和させることにより、口腔内の㏗を中和する(緩衝能)、消化を助ける、味覚を促進させるなどの多くの効果があります。こうした唾液の大切さも理解しながらよく噛んで味わうことの大切さに関心をもって食事していきましょう。                                 文/藤岡真理

口臭について

こんにちは、歯科衛生士の佐藤です。今回は口臭についてお話しします。

「口臭」があるといってもその程度や頻度は人によって異なります。起床直後やにおいの強い食品を食べた後などは、誰でも多少においがあるものです。このようなにおいは生理的口臭、食餌性の口臭ですが、通常、そのようなにおいは時間の経過と共に減少していきます。問題となるのは、病気によって発生する口臭です。口の中の病気、鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気などが口臭と関連していると考えられていますが、口の中に原因があるものが口臭全体の90%以上を占めています。ですから、口臭が気になったら、まずは歯科医院で相談されるといいでしょう。

一般的には、口臭のある人は年齢とともに多くなる傾向が認められます。これは、口臭の原因である歯周病にかかる人の割合が増えること、また、むし歯や歯周病で歯がなくなり入れ歯の使用者が増えること、さらに、唾液の分泌が少なくなってくること等が関係していると考えられています。年をとってくると歯磨きや入れ歯の手入れ、また舌の清掃がだんだんおろそかになり、口の中が汚れてくることも影響すると考えられます。高齢で寝たきりになって歯磨きが自分でできなくなった場合、家族などが口腔ケアをしてあげないと口臭は非常に強くなります。どのような年齢においても、常にお口の中を清潔にしておくことが口臭予防には大切です。

原因①喫煙
タバコを吸っている人は、喫煙者特有のニコチンやタールのにおいがします。タバコの悪影響はそれだけではありません。歯がタールの付着のために黒くなったり、歯肉がニコチンの影響で毛細血管が収縮し暗紫色になったり、メラニン色素が沈着したり、繊維性でごつごつと肥厚してきたり、粘膜上皮の角化が進んで白班(白色病変)が生じたりします。この白班は、前癌病変である白板症に移行する可能性があります。また、タバコは吸っている本人だけでなく、タバコを吸わない周囲にいる人にも有害です。タバコの煙にはタール、ニコチン、一酸化炭素などの有害物質が200種類以上含まれていますが、これらは喫煙者がフィルターを通して吸う煙(主流煙)よりも、火のついた部分から立ちのぼる煙(副流煙)に高濃度に含まれているからです。
タバコを吸う人に口臭が認められる理由としては、直接の影響だけでなく、歯周病との関連も挙げられています。歯周病の進行には喫煙が大きく影響するので、タバコを吸うことによって歯周病が悪化し、そのために口臭が一層強くなることも考えられます。

お酒を飲んだ後、アルコールは体内で吸収されて、血液循環によって肺に運ばれ、そこから呼吸の際に揮発性のアルコール成分が出てくるので、飲酒をしていた人の吐く息はアルコール臭くなります。お酒を飲む時は、量は程々にしておきましょう。

原因②舌苔
鏡に向かって舌を出してみると、白~淡黄色の苔のようなものがついているのに気づいたことはありませんか。これは舌苔(ぜったい)といい、細菌の死骸や新陳代謝で脱落した粘膜上皮の細胞、白血球などのタンパク成分が主体になっているため、細菌によって分解されると口臭の原因になる揮発性硫黄化合物物質を発生します。多量の舌苔の付着は口臭発生の大きな原因となります。

原因③歯周病
歯周病を引き起こす主な原因はプラークで、その約70%は細菌です。毎日の口腔清掃が不十分で、プラークが残ってしまうと、プラークは徐々に厚みを増していきます。このように厚くなったプラークの深い部分では表層部分に比べて酸素が少なくなっているのですが、その少ない酸素の中でも生活できる細菌(嫌気性細菌)の出す毒素や酵素などの影響で、歯肉に炎症が起きるのです。歯肉がぶよぶよと赤く腫れて、歯ブラシが触れただけでも出血するようになり、さらに悪化すると歯と歯肉の間から膿が出てきたり、歯を支えている骨が溶けて歯がグラグラ動いたりするようになります。こうして歯周病になってしまうと、歯肉の組織が破壊されて、白血球が出てきたり出血したりします。このような破壊された組織や白血球、死滅した細菌などのタンパク質がにおい物質を発生させるもとになります。嫌気性細菌の出すタンパク質を分解する酵素で、これらのタンパク質が分解されると、口臭の原因となるガスが発生します。軽度の歯肉炎では口臭はほとんどみられませんが、重症の歯周病では口臭が強く発生します。

原因④虫歯
1~2本の小さなむし歯があっても、それで口臭が強くなるということはありません。しかし、重症のむし歯や多数のむし歯がある場合には、口臭が発生する可能性があります。むし歯が大きくなって進行すると歯の神経にまで達し、神経が腐って死んでしまう場合があります。また、歯の神経を処置した後に、歯の根の先に病巣ができてそこから膿が出てくる場合もあります。さらに、穴の開いた大きなむし歯が口の中にたくさんある場合には、口臭が強くなってきます。

原因⑤唾液の減少
唾液には消化作用、食物を湿らせて飲み込みやすくする作用、食物を水分に溶かして味覚を感じさせる作用がありますが、これ以外に、口の中の洗浄作用や、抗菌作用、粘膜の保護作用など、口臭予防に関連した重要な役割があります。ですから、唾液の分泌が悪くなると、これらの作用が弱くなって口の中が不潔になって口臭が発生しやすくなります。唾液は加齢とともに分泌量が減り、また薬物の副作用で分泌が抑制されることもあります。降圧剤、睡眠薬、抗アレルギー剤、吐き気止め、筋弛緩剤などの一部には、唾液分泌を抑える副作用があるので、注意しましょう。

原因⑥胃
食道と胃の境界である噴門部は、飲食物が通過する時以外は括約筋で閉じられているので、げっぷでもしない限り胃の中の空気が口の中に出てくることはありません。「胃が悪いと口臭が強くなる」と信じている人は多いのですが、このようなことはほとんどありません。消化器系の疾患で口臭が発生するのは食道癌、胃癌、食道狭窄、食道憩室などの場合で、胃潰瘍、胃炎、胃下垂などの胃の病気が原因で口臭が発生することはほとんどありません。

口臭の90%以上は口の中に原因があります。まずは歯科検診にて、お口の状態を見てもらいましょう。

タフトブラシについて

こんにちは、歯科衛生士の安藤です。
今回はタフトブラシについてのお話です。
みなさんはタフトブラシというものを使ったことはありますか?
タフトブラシとは、毛束が1つのヘッドの小さな歯ブラシのことです。
補助の清掃道具として、歯間ブラシやデンタルフロスを使用していても、タフトブラシを使用されている方は少ないのではないでしょうか。
タフトブラシは、普通の歯ブラシでは毛先が届きにくいところの清掃に適しています。
歯ブラシでみがいた後、タフトブラシでの清掃を追加することで、磨き残しやすい「歯と歯の間」や「歯と歯肉の境目」などのプラーク(歯垢)を効率よく除去することができます。
プラーク(歯垢)とは虫歯や歯周病の原因になる細菌のかたまりです。
タフトブラシで磨きやすくなる部位として、歯並びが悪いところ、奥歯の奥、矯正装置のまわり、前歯の裏、被せ物のまわり、抜けた歯のまわり、背の低い親知らず、生え途中の歯などがあります。
ヘッドが小さいため、隙間の狭いところに毛先が届いたり、口の奥の方までブラシを入れやすくなるのです。
お子さんの仕上げ磨きでも使用されている方もいらっしゃいます。
また、妊娠でつわりのある時にも適しています。
妊娠時、つわりの影響でハブラシを口の奥まで入れると、気持ち悪くて磨けない方もいらっしゃいます。
そこで奥歯を磨く時、歯ブラシからタフトブラシに替えて磨くと、ヘッドの大きさがコンパクトなので、不快感が軽減し楽にブラッシング出来るかもしれません。

タフトブラシの使い方についてです。
1.歯ブラシで磨いた後、磨き残しを鏡で確認したり、舌で触った感触がザラザラとしていないかなどをチェックします。
2.タフトブラシは「ペングリップ」(鉛筆の持ち方)で持つことをおすすめします。
3.鏡を見ながら、磨き残しが気になるところに毛先を当て、軽い力で小刻みに動かして磨きましょう。
※歯肉を傷付けないよう、力の入れすぎや動かし方に気をつけましょう。
使用後は通常の歯ブラシと同じように、流水下でよく洗い、風通しの良い場所で保管しましょう。
取り換えの時期として、毛先が開いてきたら交換しましょう。

タフトブラシは毛先の形や長さなど種類が色々あり、薬局でも販売されていますし、当院でも販売しています。
今まで使用していても、毛先がしっかりと当たっていないと磨けていないことがあります。
使い方が不安だったり、どのような物か詳しく知りたい場合は、クリーニングの時などに私たちに相談して下さい。
クリーニングでは磨き残しのチェックや、適した歯磨きの道具、方法などもお伝えしています。
きれいに磨いて、虫歯や歯周病にならないように一緒に頑張りましょう。

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