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スタッフブログ

総義歯知識

こんにちは、助手の長副です。今回は総義歯の情報を掲載します。

★入れ歯は齲蝕や歯周病にはならないが…
総義歯の方のなかには、「歯がないのだから、虫歯や歯周病の心配はなく、入れ歯の調子が悪くなったら歯科医院へ行けばよい」と思っている方もいるかもしれません。てすが、義歯を長く使っていると、義歯や口腔内に徐々に変化が生じ、咀嚼機能が低下していく可能性があります。その様な機能低下を未然に防ぐためには、定期検診により緻密な調整を行う必要があるのです。

★長期経過に伴って起こるさまざまな変化
 長期経過に伴って生じる変化としては、大きく分けて、身体に生じるものと義歯に生じるものがあります。まず身体に生じる代表的な変化は、①顎堤の吸収、②顎関節の変化、③口腔周囲筋の筋力低下、④唾液分泌量の減少であり、義歯に生じる変化としては⑤人口歯の咬耗と⑥義歯床用材料の劣化などがあげられます。
①顎堤の吸収
 歯周病などで歯の周囲の骨が吸収します。歯を喪失していても、顎堤部の顎骨は徐々に吸収していきます。そのため、完成当初はしっかり適合していた義歯も徐々に適合が低下し、外れやすくなったり、食事中に動きやすくなったりするなど、さまざまな問題が生じてくる可能性があります。顎堤の吸収により、義歯の適合が低下すると義歯に加わる咬合力を適切に負担できなくなり、痛みが生じやすくなる可能性があります。

②顎関節の変化
 顎堤が吸収するように、顎関節部にも徐々に変化すると報告されています。加齢に伴い関節包や外側靭帯などの周囲組織にも緩みが生じ、結果的に下顎頭の運動範囲が大きくなるといわれてます。つまり、完成時と比べると徐々に顎関節の位置や動きが変化し、咬合が変化する可能性があります。

③口腔周囲筋の筋力低下
 年齢とともに握力が減少するように、口腔周囲の筋力が徐々に低下します。たとえば、咬合力が低下すると、ものを噛みくだく力が少なくなるので、十分な食事が摂取できなくなる可能性があります。あるいは、義歯周囲の筋力が低下すると義歯の周りに咀嚼中の食べ物が溜まりやすくなることも考えられます。

④唾液分泌量の減少
 唾液分泌量も、さまざまな原因により、年齢とともに減少していくことが知られています。唾液は全部床義歯にとっては非常に大きな役割があり、唾液が少ないと、義歯が外れやすくなったり、痛みが生じやすくなったりします。唾液量が少くなると、義歯と歯肉の間の潤滑作用が不足し、痛みが出やすくなります。

⑤人口歯の咬耗
 よく噛める義歯ほど、咬耗が生じます。特に現在の主流である硬質レジン歯は陶歯に比べると咬耗しやすく、数年間使用しているとあっという間に適切な接触が失われていきます。咬耗が平坦になり、面と面の接触になると、咬断力は低下すると考えられます。咬耗が極端に進むと徐々に咀嚼能力が低下しはじめます。

⑥義歯床用材料の劣化
 義歯床用材料も経年劣化が生じ、徐々に変色したり細かな傷がついたりします。日常の清掃はもちろん必要ですが、専門的なケアも行う必要があります。

デンタルハイジーン参照

リスク部位について

こんにちは、ヤガサキ歯科医院の衛生士鈴木です。今回は、虫歯になりやすい場所と歯周病になりやすい場所、リスク部位についてお話をしていきたいと思います。
ブラッシングを毎日30分間行ったとしても間違った場所を磨いていたら口腔内の健康を守る事は残念ながら出来ません。なので、きちんとリスク部位を理解して磨いく事が、大切になってきます。では、どこを磨く必要があるのか?
まずは、一般的や虫歯のリスク部位からお話ししたいと思います。
・10代が危険!咬合面歯の萌出開始から約2年ほどが虫歯のリスクが高まる時期で、原因としては出てきたばかりの永久歯のエナメル質の成熟が不十分であることに加え、萌出期間中の歯が、歯列咬合面より低い位置にあること、歯肉が少し被ったままの状態にあることによって自浄作用が期待できない為、プラークが非常に蓄積しやすい状態になる為です。
この期間においてはシーラントやフッ化物の使用をオススメします。
・隣接面歯と歯の間も虫歯の発生しやすい部位です。隣接面は歯ブラシでは清掃できないことに加え、唾液の効果が期待できない為、脱灰期間が他の部位より長くなり、虫歯が発生します。特に奥歯の間が発生しやすい部位です。
隣接面のプラークを除去するのにはフロスが効果的ですので、使用されることをオススメします。
・露出した根面歯の根っこが露出すると、形態が複雑になりブラシが当たりにくくなったり表面が柔らかい為虫歯になりやすくなります。また加齢や服薬により唾液が減少すると根面はさらに脱灰しやすくなる為、高齢者で多く発生するのが特徴です。
根面の虫歯の予防、進行防止にはサホライドが有益であるといわれています。サホライドは虫歯に塗布すると黒く着色するという副作用があります。
以上の3箇所が虫歯のリスクが高い部位ですが、1人1人の歯並びなどの違いでリスク部位は変わってくるので、1度歯医者でクリーニングを受けられることをオススメします。
次に歯周疾患のリスク部位です。
・大臼歯(奥歯)歯周疾患で一番歯を喪う危険が高い部位です。なぜかというと、奥歯は歯の根っこが複数に分かれていて、歯周病が分かれ目まで進行すると清掃が圧倒的に困難になることからリスクが高い部位になります。
・歯間部歯間部は細菌にとってのシェルターと評されるほど清掃が困難な所です。歯間部から進行して歯を喪うこともあります。予防の為にはフロスや歯間ブラシを使うことをオススメします。ただし、歯間部は歯肉の状態などに応じて適切な器具選択が必要になるので、歯医者さんで一度見てもらいましょう。
リスク部位がわかれば歯ブラシでの予防も効率的に行えると思います。1人1人の口腔内は違いますので、自分に合った清掃方法、予防法を歯医者さんで教えてもらい行っていって下さい。

                         デンタルハイジーン参照

セミナーに参加しました。

明けまして おめでとうございます                 

今年もよろしくお願いします。

衛生士  飯田です

昨年末 口腔がんスクリーニングの必要性に出席しました。

 歯周病が糖尿病や心臓血管疾患などの全身疾患と深く関わることが周知されて久しいですが、最近では、アルツハイマー型認知症との関連性を認める研究が発表され、ネット上ではホットな話題となっています。
これらの影響からか、歯周病チェックのための歯科受診を希望される方も多くなってきました。
また、人生 100 年時代を迎えている日本において、40 歳以上はがん年齢であるとされ、2人に1人はがんになるといわれています。
特に、私たちの領域である口腔がんも増加傾向にあり、定期的
な歯科受診の価値がマスメディアの注目をあびるようになってきました。
このような時代において、私たちはどのような歯科医療サービスを提供できるのでしょうか?
定期的なメインテナンスの際、ただ単にプラークやステインの沈着具合、歯肉の炎症や歯周ボケットの深さにとらわれ、一喜一憂を繰り返す医療業務だけでは、これからの患者さんの期待に応えられないのではないでしょうか?
私たちが日常診ている歯周組織は口腔の一部分にしかすぎず、口腔の大半は粘膜組織です。
ともすれば見逃してしまいそうなこの部位に、患者さんを取り巻く環境や日常生活などによるさまざまな影響が反映され、口腔粘膜の変化としてあらわれていることが多くあります。
今回のテーマ『ロ腔内外チェック』は、視診と触診により、ちょっとした口腔内の変化を見つけたとき、患者さんに自分の口腔内をしっかりと観察および認識をしていただくことを目的としています。
その過程で、その患者さんとだけのオリジナルトピックスが発生し、健康に前向きな会話とともに信頼関係が深まっていきます。さらに、患者さんはクリニックでの『小さなきっかけ』から、自分で生活を振り返り、何かに気が付いてくれます。
歯科衛生士の「衛」は、「まもる」と読みます。
患者さんの健康をまもる(衛)ために働き、ひいてはそれが自分自身の心身の健康をまもる(衛)ことに繋がる職業、それが歯科衛生士という職業です。
定期的なメインテナンス時、口をとおして全身の健康をポジティブにサポートしたり、患者さんが患っている高血圧や糖尿病についての声掛けをしたり、口腔内外のチェックで、ひょっとしたら、患者さんの命を守ることに繋がるかもしれない小さな病変を発見したり。
こんな事が歯科衛生士の日常業務のひとつとなれば、歯科衛生士が果たす役割はもとより、歯科医療も大きく変わるはずです。
「あなたにみてもらうと安心するわ」「この歯科診療室に来るのが待ち遠しかったのよ」と言っていただけるホスピタリティ溢れるクリニック環境をつくりたいですね。

        薄井 由枝 先生

口内炎について

こんにちは、歯科衛生士の鈴木です。
今回は、皆様も一度は経験があるはずの口内炎についてお話したいと思います。
口内炎を大きく分けると、抗がん剤などの治療による副作用としての口内炎と、全身状態や免疫力の低下による口内炎があります。
後者のによる口内炎の原因をお話したいと思います。免疫力の低下による口内炎の原因はいくつか考えられ、その1つがカンジダ性口内炎です。カンジダ菌の白苔が頬粘膜や舌、上顎にみられる「偽膜性カンジダ症」、舌背や口蓋粘膜が発赤する萎縮性カンジダ症などなありヒリヒリとした痛みがでることがあります。カンジダ菌が粘膜に付着した直後は容易に取り除けますが、時間が経つにつれカンジダ菌は菌糸により粘膜と強固に結合し、粘膜下に炎症を引き起こします。カンジダ菌が疑われる場合は培養検査を行い真菌薬の処方をします。
2つめが、ヘルペス性口内炎です。粘膜に複数の水泡ができ、しだいに破れて小さい潰瘍を作ります。刺すような強い痛みが特徴です。治療は、軟膏の塗布や抗ウイルス薬の全身投与を行います。奏功すれば2~3日で軽減します。
また、上記以外でも、機械的刺激で口内炎が起こることもあります。虫歯や歯の根しか残っていないなど、歯の鋭縁や合わない補綴物、義歯などにより口内炎をきたすことがあります。口腔乾燥症などをきたしている場合はわずかな刺激でも粘膜損傷を起こしやすくなるので、注意が必要です。補綴物の作り替えやなどを検討いただきたいと思います。
口内炎が出来やすい場所もお話しさせていただきます。1、口唇の裏側2、頬粘膜3、舌縁、舌背が、出来やすい部位になります。
口内炎ができ、痛みが強かったり気になる時は一度歯科へご来院下さい。軽度(違和感程度やザラザラする)の時は、生理食塩水や低刺激の含嗽薬でうがいをしてみることをおすすめします。

                     デンタルハイジーンより参照

なぜ補助清掃用具が必要なの?

こんにちは、受付の山下です。

歯周病の原因であるプラークを除去し、再付着を防止するプラークコントロールは、歯周病の予防や治療に不可欠です。一般に行われるのは、手用歯ブラシを使用した機械的なプラークコントロールですが、手用歯ブラシを用いた場合の問題点として、歯間隣接面のプラーク除去が困難であることがあげられます。これまでの研究で、手用歯ブラシによる歯間隣接面のプラーク除去効果は、43〜52%と報告されています。また、歯周病のおもな罹患部位は歯間部に存在し、健康な被験者において歯ブラシこ到達しない歯間隣接面でプラークの形成が始まることが報告されていることから、補助清掃用具の使用は不可欠です。さらに、歯周病患者では歯周ポケットの存在や歯肉退縮などがあり、プラークコントロールの方法がさらに複雑で、困難となります。Crocombeらは、歯間部清掃の頻度と口腔清掃状態、歯肉の炎症、歯周病の程度との関連を調査し、アタッチメントロスと歯間部清掃の関連は認められないものの、定期的に歯間部清掃を行っていく群ではプラークや歯石の付着が少なく、歯肉の炎症の程度が低いことを報告しています。このことからも、歯間部清掃の重要性が示されています。
補助清掃用具として用いられるものには、デンタルフロス、歯間ブラシ、タフトブラシなどがあり、これの補助清掃用具のプラーク除去効果については数多く報告されています。Gravesらは、フロスを併用した場合、歯ブラシのみの使用と比較し、歯間部の出血が有意に減少すると報告しています。Slotらは、歯ブラシのみで清掃を行った場合と歯間ブラシを併用した場合を比較し、プラークスコア、出血指数、プロービングデプスに改善がみられたと報告しています。歯周病患者における歯ブラシとフロス、歯間ブラシの併用の効果については、歯ブラシと歯間ブラシを併用した場合のほうが、歯ブラシとフロスの併用よりプロービングデプス、プラークスコアが改善したとの報告もあります。


☆補助清掃用具がさの種類と役割☆

デンタルフロス

歯間部に空隙のない隣接面の清掃に最適です。隣接面の接触点は、齲蝕の好発部位であり、この部位のプラーク除去に有効です。

歯間ブラシ

歯肉退縮や歯間空隙が大きい歯間部の清掃に適しています。歯周病患者の歯間空隙の大きい症例の隣接面などでは、歯ブラシとフロスの併用より、歯ブラシと歯間ブラシの併用のほうがプラーク除去効果が高いとされています。

タフトブラシ

最後臼歯遠心面や萌出途中の歯、半埋伏歯、歯の叢生部など、歯ブラシや歯間ブラシでは清掃困難な部位に使用します。

デンタルハイジーン参照

義歯と転倒との意外な関係について

そもそもなぜ, 高齢者は転倒しやすいのか?

高齢者の転倒のリスク要因は, 加齢変化, 疾病に伴う障害や服用薬剤の影響など, 身体機能の低下に関連した「内的要因」と生活環境に関連した「外的要因に分けられます。そして, 高齢者の転倒の多くは, 滑りやすい床で転倒するなど, 生活環境に起因した突然の姿勢の乱れに対して.姿勢の制御ができなかったこと,により発生します.すなわち, 加齢変化による筋力, 反応速度ならびに平衡機能が低下していることが高齢者の転倒の大きな要因といえます。さらに, 転倒を経験した高齢者は必ず再転倒を起こすとの報告から, 転倒自体が再度の強力なリスク要因と考えられます。

義歯と転倒の関係

日本スポーツ歯科医学会は, 咬合支持の喪失(義歯装着の有無)と転倒に関する文献的な知見を2015年に報告しましたの.いくつか論の要約を紹介します。

•19歯又下で義歯未使用の者は20歯以上の者に比較して, 転倒リスクが2.5倍高くなる.ただし, 19歯以下であっても義歯使用の者では, 20歯以上の者の転倒リスクとの間に差を認めなかった。

•義歯の装着により, 身体動揺や歩行が安定することから咬合支持の回復が平衡機能に影響を与えることが示竣された.

•義歯治療による咀爵能力の改善が, 平衡樓能を改善することが示唆された.

•咬合が不意な姿努の乱れに対しての平衡機能に寄与しており, 転倒回避能力を含むバランス能力に影響することが示唆された.

今後, さらなる科学的な根拠の蓄積は必要ですがこれら多くの報告から, 義歯装着による咬合支持の回復が, 高齢者の平衡樓能など運動機能の改善に寄与し, 転倒リスクを軽減できる可能性が示唆されています.

これまで日本歯科医師会は, 「口腔機能管理により誤晒性肺炎が激減する」ことや, 「全身の手術の前後で口腔機能管理を徹底すると, 入院日数が少なくなる」といったデータを示し,「口腔の健康は全身の健康にもつながる」ことを広く発信してきました.これらのデータをもとに, 昨年6月に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2017(骨太の方針2017)において, 「口腔の健康は全身の健康にもつながることから, 生涯を通じた歯科健診の充実,入院患者や要介護者に対する口腔機能管理の推進など歯科保健医療の充実に取り組む」と明記されたことは, 歯科医療に対する国民の理解と期待が高まったことのあらわれでもあります.

今後, 義歯装着による咬合支持の回復が, 高齢者の転倒リスクを軽減できることについて, さらに科学的な根拠を蓄積し, 国民に向けて発信していく必要があります.

転倒対策

高齢者が多くの歯を健康に保つことで, 歯の喪失から高まる転倒リスクを軽減させることができます.予防に勝る医療はありません.歯科衛生士が実施できる口腔ケアは.長期的には高齢者の歯の喪失を予防することに寄与できるため, たいへん重要となります.また, 「歯や義歯による収み合わせの回復が, 転倒のリスクを軽減できることを, 歯科衝生士からも国民に発信することが重要と考えます.

デンタルハイジーン2019.5参照  大石

臨時休診ご迷惑をおかけしました


 台風19号大変な被害がありました。当医院も臨時休診させて頂きご迷惑をお掛けしました。

地球温暖化とは、気候変動の一部で、地球表面の大気や海洋の平均温度が長期的に上昇する現象である。 
最近のものは、温室効果ガスなどの人為的要因や、太陽エネルギーの変化などの環境的要因によるものであるといわれている。
単に温暖化、気候温暖化とも言われている。今回の台風19号は、海面水温が比較的高い海域を進んだことにより勢力が急激に増す「急速強化」と呼ばれる現象が起き、一時「スーパー台風」と呼ばれる勢力となった。専門家は「地球温暖化による海水温の上昇が続けば、同規模かそれ以上の勢力の台風が発生する確率は高まり、日本列島を襲う可能性がある」と指摘する。
 気象庁などによると、台風19号は6日、本州から南東約1800キロの南鳥島近海で発生。7日から8日にかけて、中心気圧が915ヘクトパスカルまで急降下し、24時間で急激に発達する「急速強化」が起きたと考えられる。一時は、米国が最も強いクラスに分類する1分間の平均最大風速が秒速65メートル以上の「スーパー台風」と同規模の勢力となった。 
台風は、海水面の温度が高いと水蒸気の供給を受けて発達する。
通常は北上して海水温が下がると勢力は衰えるが、今回は日本列島南岸に至るまでの水温が平年より1、2度高い27~28度だったため、勢力を維持したとみられる。

   自分に出来る事を考えようと思いました。   飯田

受動喫煙について

こんにちは、受付の柏浦です。今回は受動喫煙についてお話しします!

受齢喫煙で子ともの歯肉は黒くなる!?

皆さんご存じのとおり、受動喫煙による子どもへの害として喘患、中耳炎、呼吸器疾患などがあげられていますが、口腔内への影響としては齲蝕や歯周病、歯肉へのメラニン色素沈着が報告されています。ですから、初心で来院した子どもの口腔内をチュックするとき、付着歯肉のメラニン色素沈着が気になることがあります。もちろん、両親がともに非喫煙者であっても、ほかの原因でメラニン色素沈着がみられる子どももいます。

受動喫煙による子どもの口腔への影響について、こんなデータがあります。両親のいずれかが喫煙者であると、非喫煙者に比べて5.4〜5.6倍子どもの歯肉に着色がみられるという報告です。さらに、子どもの尿中コチニンの量と歯肉着色の関連を調べたものがあります。両親が喫煙者である子どもの場合、そうでない子どもより約30倍の尿中コチニン量を認めました。両親の喫煙本数が増加すると子どもの尿中コチニン濃度も増え、またリビングでの喫煙でも増加しました。着色の濃い子どもほど、尿中コチニン濃度が高いという結果が出ています。やはり受動喫煙により子どもにメラニン色素沈着がみられるようになるのです。メラニン色素沈着があることによって歯肉にどのような害があるのかはわかっていませが、少なくとも笑顔の印象には影響を与えるでしょう。

家族の禁煙による歯肉の変化〜二人のきょうだいからの比較から〜

こんな患者さんがいます。Tくんは1988年に6歳のときに初診で来院し、不定期ですがメンテナンスに来ていました。担当を引き継いだのは2008年26歳のときです。担当するにあたって過去の写真を見てみると, 初診時から18歳前後までメラニン色素沈着が濃いです、が2008年にはほぼありません。もちろんT くんは非喫煙者ですから「もしやお父さんが喫煙者であったのでは!?」と思い、残念ながら父親は当院には来院していないため、Tくんに聞いてみました。父親は1995年45歳まで1日約20本(25年)の喫煙習慣があったそうです。父親は子どもの前では「吸っていない!」と言い張っているようですが、家族は「リビングで吸っていた」と断言しています。受動喫煙によるメラニン色素沈着が疑われ。また父親の禁煙によりメラニン色素沈着が薄くなっていると思われる症例です。T くんの弟のY くんも来院していたので過去の写真をみると、歯肉にT くんと同様の現象がみられました。ちなみに二人の母親(非喫煙者も来院していますが、歯肉の色に変化はありせんでした。やはり子どもは感受性が強いためか受動喫煙の害を受けやすいということがいえそうです。害を受けやすいですが、害がなくなれば元に戻るということもいえる症例です。もしメラニン色素沈着がみられる子どもの親が喫煙者であったら、「キレイなピンク色の歯ぐきになる可能性がありますよ」と禁煙支援してみてください。今回の症例も過去の口腔内写真がなければ歯肉の色の変化に気づくことができませんでした。定期的な口腔内写真はたくさんのことを教えてくれます。「あのとき撮っておけばよかった」と後悔のないよう、定期的に撮影しましよう!

高齢者の歯周治療

こんにちは!受付の山下です。今回は高齢者の歯周治療についてお話しします。

 

Q高齢者にみられる口腔内所見、および歯周病の実態はどのようなものですか? 

A一般に高齢者の口腔内の特徴として、①歯の咬耗・摩耗②歯の破折③唾液の減少等による口腔乾燥④根面カリエスがあります。

 

また、近年の8020運動などの啓蒙活動により80歳で20本以上の歯が残っている人の割合は平成23年歯科疾患実態調査において38.3%と調査ごとに贈加し、高い割合を示しています。しかし、同時に4mm以上の歯周ポケットをもつ人の割合も、高齢者、特に75歳以上の方では42.8% と、平成17年度の調査から10%以上も増加しています。よって、現在の高齢者は、歯がたくさん残っていますが、残存歯の歯周病擢患率は上がっているということがいえます。さらに、上述の高齢者の口腔内の特徴としてあげたものは、歯周病と相互に関連し、より口腔内の環境を悪化させることになります。

 

Q高齢者における歯周治療とはどのようなものですか?

A自立している高船者の場合,歯周治療に対して歯周組織は正常に応答すると報告されています。よって、高齢者というだけで特別なことを考える必要はなく、通法とおり病因を除去し(炎症のコントロール)、歯肉の付着を促進することで、個々の歯、および機能的な歯列を保全することができます。ただ精神状態の変化、全身状態の悪化、手先の器用さの衰えから、セルフケアとしてのプラークコントロールが十分に行えなくなることが多くそのような場合にはプロフェッショナルケアでの介入によって歯局病の進行をコントロールすることで、生涯にわたり快適で機能的な歯列を維持するという方向に治療目標をシフトさせることが重要です。

 

Q高齢者におけるメインテナンスの意義と実際とはどのようなことですか?

A高齢者であってもSupportive Periodontal Therapy(SPT)、メインテナンス治療はたいへん重要です。口腔内環境はもとより、誤艦性肺炎の予防としても口腔内細菌を減少させることは非常に有用で、実際,口腔ケアにより肺炎や発熱の発症回数が減少し、肺炎による死亡数も減少すると報告されています。

 

また、菌血症から感染性心内膜炎等の重篤な感染症を発症させないためにも、日常的に口腔清掃を支援し、個人の必要性に応じて定期的で専門的なSPT、メインテナンス治療を行う必要があります。 

SPTの間隔は通常3カ月に一度程度行いますが、個人の必要性に応じて決定します。歯周炎に対する感受性が高かった患者さんが高齢になられた場合は、疾患の再発を注意深く検査し、SPT、メインテナンス治療を継続する必要があります。

 

 

 

デンタルハイジーン参照

むし歯について

こんにちは。歯科衛生士の秋山です。

今回はむし歯についてお話ししたいと思います。

むし歯とは口の中に存在するむし歯の原因菌のミュータンス菌が作る酸が歯のカルシウムを、溶かしやがて穴があいてしまう病気です。

ミュータンス菌は、私達が食事やおやつなどで摂取する食べ物や飲み物に含まれる糖分を栄養にして増殖し、その際に菌の周囲にネバネバのグルカンというノリのような物質を作り出します。

このネバネバ物質により菌は歯に強力に付着して、そこでたくさんの細菌の集合体が形成されます。これが増えて歯の表面の白くこびりついた汚れがプラーク(歯垢)です。

ミュータンス菌は同時に酸も作り出します。するとプラークの中は酸性になり、接触している歯の表面から、歯の成分であるカルシウムやリンが溶け出してしまいます。この歯が溶ける状態が続くと、ついには穴があいてしまい、いわゆる「むし歯」ができてしまいます。

ミュータンス菌はほとんどの人の口の中にいる細菌ですが、口の中で増やさないようにすること、酸をつくりにくい生活習慣をすることで、むし歯は十分に予防のできる病気なのです。

➀細菌

➁宿主と歯

➂糖類

+時間と宿主の抵抗力

この3つの重なりがむし歯を引き起こします。

むし歯のなりやすさ(リスク)は、それら細菌の量や甘いものをたべる頻度や量、また唾液や歯そのものの抵抗力などで、個人個人まったく違います。
むし歯を予防するためには、むし歯のしくみを理解し、そして自分のむし歯のリスクを知り、対策をたてることが大切です。

口の中では、歯から歯の成分であるミネラルが溶け出す「脱灰」と、溶け出したミネラルが歯に再沈着する「再石灰化」が常に起こっています。

しかし、歯垢が残ったままだと脱灰が進行して、歯の表面のエナメル質がスカスカの状態になり、やがて穴が開いてしまいます。まだ歯に穴の開く前の初期段階(初期むし歯)であれば、再石灰化の働きで健康な状態に戻る可能性がありますが、一度歯に穴があいてしまうとむし歯の進行に従って歯の崩壊が進み、治療も困難になってしまいます。

むし歯は一般に、ゆっくりと進行する慢性の病気です。

始めにエナメル質が脱灰し、そののち徐々に象牙質、歯髄へと進んでいきます。
むし歯がエナメル質にとどまっている場合には、ほとんど症状はありません。表面の色がやや褐色から黒くなることがあります。
象牙質へ進むと、冷たい食物の摂取時にしみたり、硬い食物を噛んだ時に少し痛みを感じたり、エナメル質が崩壊して穴があいたりする症状が起こります。歯の表面が、粗くザラザラした感じがすることもあります。

むし歯が歯髄へ到達すると、さまざまな痛みが起こってきます。放置しておくと、歯髄炎を併発して強い痛みを感じるようになります。

【むし歯の状態・症状】

CO(初期むし歯・経過観察)

・歯に穴が空いていない。白く濁って見えたり、薄い茶色に見える

・自覚症状はない

C1
・歯の表面(エナメル質)の限られた狭い範囲に穴ができている状態
・痛みなどの自覚症状は少ない

C2
・むし歯が歯の内部に広がり、
象牙質まで進んだ状態
・冷たい飲食物でしみることがある

C3
・むし歯が神経まで進んでいる状態。内部で広がっていることがある
・激しい痛みがある

C4
・歯冠部がほとんど崩壊し、歯根だけが残った状態
・歯髄(神経)が死んでしまい、痛みは感じなくなる

一度むし歯になったら二度と元通りの自分の歯に戻りません。歯の健康を考えると大切なのは『治療よりもまず予防』なのです。

まずは、むし歯になる様々な原因を突き止め、その原因に対する正しい予防法を身につけましょう!そして予防を習慣づけることで、いつまでも美味しく食事ができるようにしましょう!

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