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スタッフブログ

受動喫煙について

こんにちは、受付の柏浦です。今回は受動喫煙についてお話しします!

受齢喫煙で子ともの歯肉は黒くなる!?

皆さんご存じのとおり、受動喫煙による子どもへの害として喘患、中耳炎、呼吸器疾患などがあげられていますが、口腔内への影響としては齲蝕や歯周病、歯肉へのメラニン色素沈着が報告されています。ですから、初心で来院した子どもの口腔内をチュックするとき、付着歯肉のメラニン色素沈着が気になることがあります。もちろん、両親がともに非喫煙者であっても、ほかの原因でメラニン色素沈着がみられる子どももいます。

受動喫煙による子どもの口腔への影響について、こんなデータがあります。両親のいずれかが喫煙者であると、非喫煙者に比べて5.4〜5.6倍子どもの歯肉に着色がみられるという報告です。さらに、子どもの尿中コチニンの量と歯肉着色の関連を調べたものがあります。両親が喫煙者である子どもの場合、そうでない子どもより約30倍の尿中コチニン量を認めました。両親の喫煙本数が増加すると子どもの尿中コチニン濃度も増え、またリビングでの喫煙でも増加しました。着色の濃い子どもほど、尿中コチニン濃度が高いという結果が出ています。やはり受動喫煙により子どもにメラニン色素沈着がみられるようになるのです。メラニン色素沈着があることによって歯肉にどのような害があるのかはわかっていませが、少なくとも笑顔の印象には影響を与えるでしょう。

家族の禁煙による歯肉の変化〜二人のきょうだいからの比較から〜

こんな患者さんがいます。Tくんは1988年に6歳のときに初診で来院し、不定期ですがメンテナンスに来ていました。担当を引き継いだのは2008年26歳のときです。担当するにあたって過去の写真を見てみると, 初診時から18歳前後までメラニン色素沈着が濃いです、が2008年にはほぼありません。もちろんT くんは非喫煙者ですから「もしやお父さんが喫煙者であったのでは!?」と思い、残念ながら父親は当院には来院していないため、Tくんに聞いてみました。父親は1995年45歳まで1日約20本(25年)の喫煙習慣があったそうです。父親は子どもの前では「吸っていない!」と言い張っているようですが、家族は「リビングで吸っていた」と断言しています。受動喫煙によるメラニン色素沈着が疑われ。また父親の禁煙によりメラニン色素沈着が薄くなっていると思われる症例です。T くんの弟のY くんも来院していたので過去の写真をみると、歯肉にT くんと同様の現象がみられました。ちなみに二人の母親(非喫煙者も来院していますが、歯肉の色に変化はありせんでした。やはり子どもは感受性が強いためか受動喫煙の害を受けやすいということがいえそうです。害を受けやすいですが、害がなくなれば元に戻るということもいえる症例です。もしメラニン色素沈着がみられる子どもの親が喫煙者であったら、「キレイなピンク色の歯ぐきになる可能性がありますよ」と禁煙支援してみてください。今回の症例も過去の口腔内写真がなければ歯肉の色の変化に気づくことができませんでした。定期的な口腔内写真はたくさんのことを教えてくれます。「あのとき撮っておけばよかった」と後悔のないよう、定期的に撮影しましよう!

高齢者の歯周治療

こんにちは!受付の山下です。今回は高齢者の歯周治療についてお話しします。

 

Q高齢者にみられる口腔内所見、および歯周病の実態はどのようなものですか? 

A一般に高齢者の口腔内の特徴として、①歯の咬耗・摩耗②歯の破折③唾液の減少等による口腔乾燥④根面カリエスがあります。

 

また、近年の8020運動などの啓蒙活動により80歳で20本以上の歯が残っている人の割合は平成23年歯科疾患実態調査において38.3%と調査ごとに贈加し、高い割合を示しています。しかし、同時に4mm以上の歯周ポケットをもつ人の割合も、高齢者、特に75歳以上の方では42.8% と、平成17年度の調査から10%以上も増加しています。よって、現在の高齢者は、歯がたくさん残っていますが、残存歯の歯周病擢患率は上がっているということがいえます。さらに、上述の高齢者の口腔内の特徴としてあげたものは、歯周病と相互に関連し、より口腔内の環境を悪化させることになります。

 

Q高齢者における歯周治療とはどのようなものですか?

A自立している高船者の場合,歯周治療に対して歯周組織は正常に応答すると報告されています。よって、高齢者というだけで特別なことを考える必要はなく、通法とおり病因を除去し(炎症のコントロール)、歯肉の付着を促進することで、個々の歯、および機能的な歯列を保全することができます。ただ精神状態の変化、全身状態の悪化、手先の器用さの衰えから、セルフケアとしてのプラークコントロールが十分に行えなくなることが多くそのような場合にはプロフェッショナルケアでの介入によって歯局病の進行をコントロールすることで、生涯にわたり快適で機能的な歯列を維持するという方向に治療目標をシフトさせることが重要です。

 

Q高齢者におけるメインテナンスの意義と実際とはどのようなことですか?

A高齢者であってもSupportive Periodontal Therapy(SPT)、メインテナンス治療はたいへん重要です。口腔内環境はもとより、誤艦性肺炎の予防としても口腔内細菌を減少させることは非常に有用で、実際,口腔ケアにより肺炎や発熱の発症回数が減少し、肺炎による死亡数も減少すると報告されています。

 

また、菌血症から感染性心内膜炎等の重篤な感染症を発症させないためにも、日常的に口腔清掃を支援し、個人の必要性に応じて定期的で専門的なSPT、メインテナンス治療を行う必要があります。 

SPTの間隔は通常3カ月に一度程度行いますが、個人の必要性に応じて決定します。歯周炎に対する感受性が高かった患者さんが高齢になられた場合は、疾患の再発を注意深く検査し、SPT、メインテナンス治療を継続する必要があります。

 

 

 

デンタルハイジーン参照

むし歯について

こんにちは。歯科衛生士の秋山です。

今回はむし歯についてお話ししたいと思います。

むし歯とは口の中に存在するむし歯の原因菌のミュータンス菌が作る酸が歯のカルシウムを、溶かしやがて穴があいてしまう病気です。

ミュータンス菌は、私達が食事やおやつなどで摂取する食べ物や飲み物に含まれる糖分を栄養にして増殖し、その際に菌の周囲にネバネバのグルカンというノリのような物質を作り出します。

このネバネバ物質により菌は歯に強力に付着して、そこでたくさんの細菌の集合体が形成されます。これが増えて歯の表面の白くこびりついた汚れがプラーク(歯垢)です。

ミュータンス菌は同時に酸も作り出します。するとプラークの中は酸性になり、接触している歯の表面から、歯の成分であるカルシウムやリンが溶け出してしまいます。この歯が溶ける状態が続くと、ついには穴があいてしまい、いわゆる「むし歯」ができてしまいます。

ミュータンス菌はほとんどの人の口の中にいる細菌ですが、口の中で増やさないようにすること、酸をつくりにくい生活習慣をすることで、むし歯は十分に予防のできる病気なのです。

➀細菌

➁宿主と歯

➂糖類

+時間と宿主の抵抗力

この3つの重なりがむし歯を引き起こします。

むし歯のなりやすさ(リスク)は、それら細菌の量や甘いものをたべる頻度や量、また唾液や歯そのものの抵抗力などで、個人個人まったく違います。
むし歯を予防するためには、むし歯のしくみを理解し、そして自分のむし歯のリスクを知り、対策をたてることが大切です。

口の中では、歯から歯の成分であるミネラルが溶け出す「脱灰」と、溶け出したミネラルが歯に再沈着する「再石灰化」が常に起こっています。

しかし、歯垢が残ったままだと脱灰が進行して、歯の表面のエナメル質がスカスカの状態になり、やがて穴が開いてしまいます。まだ歯に穴の開く前の初期段階(初期むし歯)であれば、再石灰化の働きで健康な状態に戻る可能性がありますが、一度歯に穴があいてしまうとむし歯の進行に従って歯の崩壊が進み、治療も困難になってしまいます。

むし歯は一般に、ゆっくりと進行する慢性の病気です。

始めにエナメル質が脱灰し、そののち徐々に象牙質、歯髄へと進んでいきます。
むし歯がエナメル質にとどまっている場合には、ほとんど症状はありません。表面の色がやや褐色から黒くなることがあります。
象牙質へ進むと、冷たい食物の摂取時にしみたり、硬い食物を噛んだ時に少し痛みを感じたり、エナメル質が崩壊して穴があいたりする症状が起こります。歯の表面が、粗くザラザラした感じがすることもあります。

むし歯が歯髄へ到達すると、さまざまな痛みが起こってきます。放置しておくと、歯髄炎を併発して強い痛みを感じるようになります。

【むし歯の状態・症状】

CO(初期むし歯・経過観察)

・歯に穴が空いていない。白く濁って見えたり、薄い茶色に見える

・自覚症状はない

C1
・歯の表面(エナメル質)の限られた狭い範囲に穴ができている状態
・痛みなどの自覚症状は少ない

C2
・むし歯が歯の内部に広がり、
象牙質まで進んだ状態
・冷たい飲食物でしみることがある

C3
・むし歯が神経まで進んでいる状態。内部で広がっていることがある
・激しい痛みがある

C4
・歯冠部がほとんど崩壊し、歯根だけが残った状態
・歯髄(神経)が死んでしまい、痛みは感じなくなる

一度むし歯になったら二度と元通りの自分の歯に戻りません。歯の健康を考えると大切なのは『治療よりもまず予防』なのです。

まずは、むし歯になる様々な原因を突き止め、その原因に対する正しい予防法を身につけましょう!そして予防を習慣づけることで、いつまでも美味しく食事ができるようにしましょう!

誤嚥性肺炎について

誤嚥性肺炎の予防においては, 侵襲と抵抗のバランスを考えることが大事です。侵襲には誤嚥物の量と質が関係しますが,量を改善するのが摂食嚥下リハビリテーションでした。一方, 質を改善するのが、歯科が得意としている口腔ケアです。口腔ケアで口腔を清潔に保つことにより, 唾液を誤嚥したとしても唾液中に細菌が少なければ肺炎にはならないという考え方です。

この考え方は、近年非常に広まっており、新聞

や一般誌にも取り上げられるようになっていま

す.

肺炎予防を専門とする歯科衛生士としては,もうすこし踏み込んで, 原因菌について考えてみたいと思います。高齢者の肺炎の原因菌でもっとも多いのは肺炎球菌であり(院内肺炎を除く)また肺炎球菌による肺炎は重篤になることが知られています.したがって、高齢者にとって肺炎球菌による肺炎は, もっとも警戒され予防されるべきものとされています.

実は, 肺炎球菌は常在菌として口腔内に存在

する場合があります.私たちの研究室でも, 肺

炎の既往のある高齢者の口腔内を調べたとこ

ろ, 肺炎球菌を有している割合が高いことが明

らかになりました. 「肺炎予防には口腔ケアをしましよう」で終わるのではなく, 「怖い肺炎の原因となる肺炎球菌を減らすためにも口腔ケアをしましよう」とまでいえるのが, 肺炎予防を専門とする歯科衛生士だと思います.

誤嚥性肺炎の予防というと, 誤嚥(侵襲)ばかりに目がいきがちですが誤嚥は肺炎発症の因子の1つにすぎません.肺炎を予防するには, 「侵襲」

だけでなく 「抵抗」も考慮する必要があります。

抵抗を増やすための1つの方法はワクチンの

利用です.インフルエンザや肺炎球菌のワクチ

ンが肺炎発症を低下させた, という報告が多く

出ています.特に, 唾液を慢性的に誤嚥しているような患者さんにとっては、肺炎球菌ワクチンは口腔ケアとともに肺炎予防に有効と考えられています.

「歯科衛生士だからワクチンは関係ない」と思

われるかもしれません.しかし, ワクチンを接種していない誤嚥性肺炎患者さんは多くいます.ワク

チンを打つのは医師ですが, 打つたほうがよい

患者さんに気づくのは誰でもよいのです.ワクチ

ン対象患者さんをピックアップするのは, 摂食•

横下臨床を担う歯科衛生士の大切な役割です.

抵抗を増やすためには栄養も重要です.低栄養で瘦せている高齢者は, 免疫機能も低下して

いるため肺炎になりやすく, 一度肺炎になると

回復が遅くなかなか治りません.栄養も「歯科衛生士だから関係ない」ではなく低栄養の患者さんをピックアップして, 医師.歯科医師や栄養士につなぐのも歯科衛生士の役割です.もちろん歯科衛生士自ら力ら(勉強したうえで!)歯科保健指導や摂食機能療法の一環として’できるかぎりの栄養指導を行うのもよいでしよう。

デンタルハイシーン参照    大石



マタニティー歯科

こんにちは、衛生士の鈴木です。

今回は、妊娠~出産後の口腔内の変化についてお話しをさせていただきます。

女性ホルモンや生活習慣の変化による口腔の変化

  • 女性ホルモンの変化による口腔の変化

妊娠により女性ホルモンの分泌が急激に高まると歯周病原菌が増殖しやすくなりプラーク中の歯周病原菌の比率が高まります。同時に歯肉自体の反応性も変化し、血管への浸透性が高まるために炎症や出血が起きやすくなることで歯肉炎が起きやすくなったり、すでにあった歯周炎が悪化しやすくなります。

また、唾液の粘着性が高まる為、口腔内の自浄性が低下してプラークの増加につながります。

この為、妊娠中の患者さんでは今までと同じように磨いているのに歯茎から出血しやすくなったとか、口の中がネバネバする、歯垢が溜まりやすい感じがする、などという訴えがよく聞かれます。特に歯肉炎はもっとも多く現れる症状です。

  • 生活習慣の変化による口腔の変化

妊娠初期はつわりが起こりやすく、食生活や歯磨きなどの生活習慣に影響しやすいものです。つわりの時は味やにおいに敏感になりやすく食べられる物が限られたり、食欲不振になったり、逆に何か食べてないと気持ち悪くなったりします。妊娠後期になると食欲は出てきますが、胎児の発育により子宮が大きくなるため胃が圧迫され、一度に食べられる量が限られてくるので食事回数が増えてきます。

歯磨きもつわりでつらかったという妊婦さんは3割くらいですが奥歯にブラシが入れずらいといったことも起きやすくなります。

また、食事回数が増えると歯磨きが追いつかず、口腔ケア不足による歯肉炎の発生や食事内容によっては虫歯の発生につながる可能性もあります。

各時期における口腔の特徴

  • 妊娠初期

つわりが始まって妊娠に気づく場合もあるようですが、つわりは妊娠6~9週ごろがピークで14週ごろには治まることが多いようです。この時期は女性ホルモンの分泌が急増するため歯肉炎の症状がみられやすくなります。妊娠性歯肉炎は妊婦の30~70%くらいに発症すると報告されており、プラークの付着が増加しなくても起こりやすいものですが、丁寧なブラッシングや歯石の除去で改善が図れるという報告もあります。

一度歯科医院で清掃のやり方や道具の確認をされるといいでしょう。

  • 妊娠中期

おなかが大きくなり、胎動もはっきりしてくる時期です。

比較的体調も安定しやすく食欲も増してきます。この時期は妊娠性のエプーリスが発現しやすく前歯の唇側に多くみられます。

  • 妊娠後期

さらにお腹が大きくなり、子宮が肺や胃を圧迫する為、息切れや動悸が生じたりします。

また、食事回数が増えて口腔ケアが不十分になり、口腔内の酸性化も起こりやすく歯肉炎や虫歯の進行が危惧されます。

  • 出産後

女性ホルモンの分泌が元に戻ることで口腔内の症状は徐々に改善していきます。歯肉炎や歯周病は自然に回復することは困難なため医療的な対応が必要になります。

出産後は授乳や赤ちゃんの世話で忙しくなるため睡眠や食事が不規則になりやすく、歯磨きも不十分になりがちです。

ホルモンの影響は少なくなっても生活習慣の面では口腔環境が悪くなりやすいので、口腔ケアに関しては歯科医院での処置やアドバイスが重要になります。

                 デンタルハイジーン 2017・2月号より抜粋

セミナーを受講して

先日院長先生が所属する勉強会のセミナーを院長先生とスタッフで受講して来ました。

はあとふる歯科医院の衛生士 平松さんの 「超音波スケーラーについて」です。

超音波スケーラーは当院でも29年に導入した歯科用多目的超音波治療器 キャビトロンについて でした。

重度歯周病のSRP その後のメンテナンスなど 多様な使用方法を口腔内写真を用いながら 解りやすく丁寧な説明でとても勉強になり ました。

歯周病学会の専門医 山田先生の 「 難治性歯周炎について」

歯周病専門医の山田先生の医院には とても難しい重度の患者さんが沢山来院し、

また他歯科医院からの紹介も多く、 沢山の症例を発表されました。

慢性歯周炎 侵襲性歯周炎 細菌検査 プラークの付着の見分け方 動画や口腔内写真を用いながらの説明もとても 解りやすく勉強になりました。

日々の診療の中で時間に追われていますが、 口腔内写真など記録を残す事の必要性、 大事さが解り 大変勉強になりました。

これからの診療に生かして、患者さんの為に

より良い診療を心がけたいです。      歯科衛生士    飯田

学齢期の子どもへの食支援と口腔ケア

 こんにちは、今回は助手の長副が学齢期の子どもの食事と口腔ケアについて調べました。

●歯の交換期における注意点とアドバイス

 就学前~小学校低学年のころには前歯が、小学校の中・高学年のころには側方歯群が生え換わります。ちょうど乳歯が脱落して永久歯が萌出するまでの間は一時的に隙間ができ、舌が突出しやすい状態になります。口唇閉鎖が弱い子どもや口呼吸している子どもの場合は、舌癖などの望ましくない習慣がつかないよう口唇閉鎖や口輪筋の筋力を高めることが必要です。

 また、生え換わりの時期には、乳臼歯が動揺して食事の際に咀嚼しにくくなる、痛みが誘発される、歯が脱落して誤嚥する危険性があることなど注意しなければいけません。すべての永久歯が萌出して咬合完了するまでの期間は、顎、口腔の形態が大きく変化して口腔のセルフケアも難しくなるため、萌出状況に応じて歯科医療機関に適切に指導をしてもるとともにセルフケアのチェックや積極的に予防することも必要です。

●思春期の子どもの食事と口腔ケア                                                                                     

 思春期になると、齲蝕だけではなく、歯肉炎や歯周病の罹患率が高くなります。セルフケアを頑張っていてもなかなか歯肉炎などが改善しない場合は、思春期特有の口腔変化の特徴を知り、プロフェッショナルケアの重要性を理解することが必要です。

 また、成人となっていく過程において、心身の発達のためには、生涯にわたる健康づくりとして、食事をバランスよく摂取していくことが重要です。特に女児(女性)は、「痩身願望」からダイエットを行う傾向がみられますが、成人女性としての身体づくりを行う必要があること、近年の痩身女性の増加から低体重児出産が増加していることなどがあります。

男児(男性)に多くみられる「早食い」「丸飲み」は、満腹感が得られにくく食事の量が多くなるため肥満度が高くなりやすく、また、「高カロリー食摂取」も肥満からメタボリックシンドロームに移行しやすいので注意が必要です。特に「朝食の欠食」「不規則な夜食の摂取」は肥満と関連があるといわれ、「朝食の欠食」は肥満児の29.2%、「間食を食べたいときに食べる」は肥満児の44.7%にみられると報告されています。肥満は不健康な食生活習慣や生活リズムが大きく関連しているので、まずは生活全体を健全化することが大切です。しかし、時代の変化とともに、親世代がインスタント食品やファストフード、コンビニ食、サプリメントを利用・活用している実情もあるため、親自身の健康への意識、負担にならない食事作りや余裕ある環境づくりが大切です。

                         文・藤岡 万里

喫煙習慣について

喫煙の口腔, 歯周—への影響

口腔は.タパコ煙が通過する喫煙の悪影響力(

最初に貯留する器官です.すなわち口腔に貯

留.通過するタパコ煙による直接的影変と, 血

液を介した間接的影響の双方がかかわります.

喫煙直後.ニコチンの血管収縮作用によっ

て.歯肉上皮下毛細血管網の血流量の減少, へ

モグロピン量およぴ酸素飽和度の低下を起こし

ます.そして長期間の喫煙につれて.逆に炎症

を起こした歯肉出血の減少をきたします.その

ため, 臨床的には歯周ポケットが深く進行した

歯周炎であっても, 歯周ポケットを検査した際

の出血(プローピング時の歯肉出血.BOP)が

少なく’歯肉のメラニン色素沈着(歯肉の赤黑

い着色)もあり, 歯肉の炎症症状がわかりにく

くなっていることを経験されると思います。

歯周炎を伴った喫煙患者において歯肉出血が少ないことは.疾患の発症や進行の自覚を遅らせることになります.さらに.ニコチンは線維芽細胞の増殖抑制.付着障害, コラーゲン産生能の低下に作用することから.臨床的には歯肉の線線維性の(硬い)深い歯周ポケットが形成され、進行していきます.

  喫煙と歯周組織の破壊については. 喫煙者ではBopが少ないが, 歯周ポケツトの深さ(PD)アタッチメントレペル(CAL).歯槽骨吸収がともに大きく, その桔果, 歯周炎の罹患率が高く.重度であることがわかっています。

さらに, 喫煙は免疫機能に対して抑制的に作

用します.ニコチンは, 好中球の貪食能や化学

走化性を低下させ, マクロファージによる抗原

提示機能も抑制します.また, 粘膜面での局所

免疫に関与する「分泌型IgA (s-IgA)や, 細

菌やウイルス, 薬物に対して生体反応を示す

「免疫グロプリンG (IgG)」の低下をもたらし

ます。

以上のことから, 日本歯周病学会の歯周病分類では.歯周炎の発症や進行に喫煙が強く関連した喫煙関連歯周炎(periodontitis associated

wiホsmoking)と診断していまLた.しかし,

2017年11月の歯周病の分類に関する国際ワー

クショップにおいて, 以下のような位置づけに

なっています.歯肉病変では, 喫煙は非プ

ラーク性歯肉病変としての歯肉のメラニン色素

沈着を特徴とし, プラーク性歯肉病変の修飾

因子.になります.次に, 歯周炎では重症度

(Staging)と進行度(Grading)を評価する分類

が提案され, 喫煙は”歯周炎進行に関わるリスク因子になります。

したがって, 喫煙者の歯周治療では歯周基本

治療の段階で早期に禁煙を促し.禁煙支援をス

タートさせる必要があります.では.『どのよう

なことを問診し, どのように禁煙支抜を行って

いけばよいか」については, 2018年12月に公

開された日本歯周病学会のポジション.ペー

パー「歯周治療における禁煙支援の手順書]を

参考にしてください.本手順書では.喫煙に

関連する国惰, 喫煙者の動向, 禁煙支摸教育の

現状, 歯科における禁煙支援の効果に関するエ

ビデンスおよび歯周治療における禁煙支援の実

際の手順を解説しています.

デンタルハイジーン参照

受付  柏浦

小児の歯の異常を考える

近年、小児の顎の大きさと歯の幅径のバランスが崩れている状態が多く見られます。
「歯が大きくなったと」という報告もありますが、軟らかいものが中心の食生活や口呼吸の子どもを見る機会が多いことから、顎の発育にも何らかの原因があると考えられます。顎が小さく、永久歯の萌出スペースが不足した口腔内では歯の交換がスムーズに進まない可能性があります。ほかにも、過剰歯、歯牙腫、外傷など理由はさまざまですが、永久歯が適切な時期に適切な位置で成長したり萌出したりできないケースも多くあります。その異常を長い間を治療せずに放置したままでいると、臨在歯の歯根吸収や歯肉退縮などが生じ、さらなる不正咬合を引き起こすことがあるため注意が必要です。
その一方で、「21世紀に入ってから永久歯の先天性欠如が増えている」という報告もあり、トラブルは両極端化しているようにも感じます。小児の口腔内を診察する際にはさまざまなリスクを想定する力が求められているのではないでしょうか。
さて、以下の2症例のような口腔内を見て、どのような印象をもたれますか?それぞれの異常を早期に発見していれば、ここまでの重症化は防げたのではないでしょうか?さらには、異常が現れる前にリスクに気づき、適切な対処を行なっていれば、隣在歯の歯根の吸収といった異常歯による悪影響を未熟に防ぐことができるのではないでしょうか?

☆永久歯の先天性欠如
永久歯の先天性欠如(以下、先欠)は部位や本数によってはさまざまな歯列、咬合異常の原因となるため、小児期からの健康な口腔の成育を促すうえで大きな問題となります。永久歯の先欠の発生頻度は、ここ60年という短期間に増加しているともいわれており、近年テレビや新聞などのメディアでも報道される機会が増えています。その影響で当院の初診患者さんのなかには、「歯の本数が足りているか調べてほしい」という親御さんも少なくありません。先欠を早期に発見、治療をしていくうえではさまざまな方法があるので、1つの方法にこだわらずに、柔軟に対応していく必要があります。また6歯以上の先欠では、矯正治療の際には保険が適用になります。
いずれの異常も、早期からの気づきと管理がとても重要です。そのためにまずはパノラマX線写真の撮影と観察を徹底しましょう。パノラマX線写真の撮影時期を逃してしまったとしても、同じ口腔内で歯の交換に大きな左右差がある場合は、これらの異常を疑いましょう。実際の臨床で遭遇した際には、複数の専門家と連携をとりながら管理、治療する必要があります。

デンタルハイジーン参照 山下

歯磨剤(歯磨き粉)について

こんにちは!歯科衛生士の秋山です。
今回は歯磨き粉(歯磨剤)の種類について
お話ししたいと思います。

▶︎歯磨剤の種類について
歯磨剤は日本薬事法により「化粧品」と「医薬部外品」の2種類に分類されます。基本成分だけでできているものを「化粧品」といい基本成分に薬用成分が加えられているものを「医薬部外品」といいます。日本で市販されている歯みがき粉の90%は「医薬部外品」です。そのうちの約80%にフッ素が配合されています。

▶︎歯磨剤の形状

歯磨剤は、ペースト状、ジェル状、液状、液体(デンタルリンス)、フォーム状、粉などの種類があります。

歯磨き粉の裏面には必ず「成分」という欄があり、いくつかの<基本成分>と<薬用成分>が書かれています。下記に歯みがき粉に配合されている代表的な基本成分とその役割、求める効果によって配合される薬用成分とその役割についてご紹介します。

<基本成分>
●清掃剤(研磨剤)

働き:歯の表面を傷つけずにプラークやステインなどの歯の表面の汚れを落とす。
主成分:リン酸水素カルシウム、水酸化アルミニウム、無水ケイ酸、炭酸カルシウム

●湿潤剤

働き:歯磨剤に適度の湿り気を与える。
主成分:グリセリン、ソルビトール

●発泡剤

働き:口中に歯磨剤を拡散させて洗浄し、汚れを除去する。
主成分:ラウリル硫酸ナトリウム

●粘結剤

働き:粉体と液体成分とを結合させ、保型性を与えたり、適度の粘性を与える。
主成分:カルボキシメチルセルロスナトリウム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン

●香味剤

働き:香味の調和を図る。爽快感と香りをつけ、歯磨剤を使いやすくする。
主成分:サッカリンナトリウム、メントール、ミント類

●保存料

働き:変質を防ぐ。
主成分:安息香酸ナトリウム

<薬効成分>…下記のうち、1つか2つ含まれていることが多い
●働き:齲蝕(むし歯)予防

主成分:モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム

●働き:歯肉炎予防

主成分:塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、トリクロサン

●働き:歯周病(歯肉炎・歯周炎)予防

主成分:塩化クロルヘキシジン、トラネキサム酸、グリチルリチン酸ジカリウム、β-グリチルリチン酸、ビタミンE、塩化ナトリウム

●働き:プラークの分解

主成分:デキストラナーゼ

●働き:歯石沈着防止

主成分:ポリリン酸ナトリウム

●働き:知覚過敏抑制

主成分:乳酸アルミニウム、硝酸カリウム

●働き:タバコのヤニ除去

主成分:ポリエチレングリコール

などがあります。

ヤガサキ歯科医院にもいくつか歯磨剤を販売しています。

歯磨剤を沢山使えば、むし歯や歯周病にならないというわけではなく、やはり歯ブラシやフロスでしっかりとプラークを落とす事が1番大切ですが、補助的に歯磨剤を使う事はとても有効です。

自分にどんな歯磨き粉が良いのかわからないという方は、いつでも聞いて下さいね!

自分に合った歯ブラシと歯磨き粉を使って毎日のブラッシングが楽しく行えるといいなと思います★

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