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スタッフブログ

なぜ補助清掃用具が必要なの?

こんにちは、受付の山下です。

歯周病の原因であるプラークを除去し、再付着を防止するプラークコントロールは、歯周病の予防や治療に不可欠です。一般に行われるのは、手用歯ブラシを使用した機械的なプラークコントロールですが、手用歯ブラシを用いた場合の問題点として、歯間隣接面のプラーク除去が困難であることがあげられます。これまでの研究で、手用歯ブラシによる歯間隣接面のプラーク除去効果は、43〜52%と報告されています。また、歯周病のおもな罹患部位は歯間部に存在し、健康な被験者において歯ブラシこ到達しない歯間隣接面でプラークの形成が始まることが報告されていることから、補助清掃用具の使用は不可欠です。さらに、歯周病患者では歯周ポケットの存在や歯肉退縮などがあり、プラークコントロールの方法がさらに複雑で、困難となります。Crocombeらは、歯間部清掃の頻度と口腔清掃状態、歯肉の炎症、歯周病の程度との関連を調査し、アタッチメントロスと歯間部清掃の関連は認められないものの、定期的に歯間部清掃を行っていく群ではプラークや歯石の付着が少なく、歯肉の炎症の程度が低いことを報告しています。このことからも、歯間部清掃の重要性が示されています。
補助清掃用具として用いられるものには、デンタルフロス、歯間ブラシ、タフトブラシなどがあり、これの補助清掃用具のプラーク除去効果については数多く報告されています。Gravesらは、フロスを併用した場合、歯ブラシのみの使用と比較し、歯間部の出血が有意に減少すると報告しています。Slotらは、歯ブラシのみで清掃を行った場合と歯間ブラシを併用した場合を比較し、プラークスコア、出血指数、プロービングデプスに改善がみられたと報告しています。歯周病患者における歯ブラシとフロス、歯間ブラシの併用の効果については、歯ブラシと歯間ブラシを併用した場合のほうが、歯ブラシとフロスの併用よりプロービングデプス、プラークスコアが改善したとの報告もあります。


☆補助清掃用具がさの種類と役割☆

デンタルフロス

歯間部に空隙のない隣接面の清掃に最適です。隣接面の接触点は、齲蝕の好発部位であり、この部位のプラーク除去に有効です。

歯間ブラシ

歯肉退縮や歯間空隙が大きい歯間部の清掃に適しています。歯周病患者の歯間空隙の大きい症例の隣接面などでは、歯ブラシとフロスの併用より、歯ブラシと歯間ブラシの併用のほうがプラーク除去効果が高いとされています。

タフトブラシ

最後臼歯遠心面や萌出途中の歯、半埋伏歯、歯の叢生部など、歯ブラシや歯間ブラシでは清掃困難な部位に使用します。

デンタルハイジーン参照

義歯と転倒との意外な関係について

そもそもなぜ, 高齢者は転倒しやすいのか?

高齢者の転倒のリスク要因は, 加齢変化, 疾病に伴う障害や服用薬剤の影響など, 身体機能の低下に関連した「内的要因」と生活環境に関連した「外的要因に分けられます。そして, 高齢者の転倒の多くは, 滑りやすい床で転倒するなど, 生活環境に起因した突然の姿勢の乱れに対して.姿勢の制御ができなかったこと,により発生します.すなわち, 加齢変化による筋力, 反応速度ならびに平衡機能が低下していることが高齢者の転倒の大きな要因といえます。さらに, 転倒を経験した高齢者は必ず再転倒を起こすとの報告から, 転倒自体が再度の強力なリスク要因と考えられます。

義歯と転倒の関係

日本スポーツ歯科医学会は, 咬合支持の喪失(義歯装着の有無)と転倒に関する文献的な知見を2015年に報告しましたの.いくつか論の要約を紹介します。

•19歯又下で義歯未使用の者は20歯以上の者に比較して, 転倒リスクが2.5倍高くなる.ただし, 19歯以下であっても義歯使用の者では, 20歯以上の者の転倒リスクとの間に差を認めなかった。

•義歯の装着により, 身体動揺や歩行が安定することから咬合支持の回復が平衡機能に影響を与えることが示竣された.

•義歯治療による咀爵能力の改善が, 平衡樓能を改善することが示唆された.

•咬合が不意な姿努の乱れに対しての平衡機能に寄与しており, 転倒回避能力を含むバランス能力に影響することが示唆された.

今後, さらなる科学的な根拠の蓄積は必要ですがこれら多くの報告から, 義歯装着による咬合支持の回復が, 高齢者の平衡樓能など運動機能の改善に寄与し, 転倒リスクを軽減できる可能性が示唆されています.

これまで日本歯科医師会は, 「口腔機能管理により誤晒性肺炎が激減する」ことや, 「全身の手術の前後で口腔機能管理を徹底すると, 入院日数が少なくなる」といったデータを示し,「口腔の健康は全身の健康にもつながる」ことを広く発信してきました.これらのデータをもとに, 昨年6月に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2017(骨太の方針2017)において, 「口腔の健康は全身の健康にもつながることから, 生涯を通じた歯科健診の充実,入院患者や要介護者に対する口腔機能管理の推進など歯科保健医療の充実に取り組む」と明記されたことは, 歯科医療に対する国民の理解と期待が高まったことのあらわれでもあります.

今後, 義歯装着による咬合支持の回復が, 高齢者の転倒リスクを軽減できることについて, さらに科学的な根拠を蓄積し, 国民に向けて発信していく必要があります.

転倒対策

高齢者が多くの歯を健康に保つことで, 歯の喪失から高まる転倒リスクを軽減させることができます.予防に勝る医療はありません.歯科衛生士が実施できる口腔ケアは.長期的には高齢者の歯の喪失を予防することに寄与できるため, たいへん重要となります.また, 「歯や義歯による収み合わせの回復が, 転倒のリスクを軽減できることを, 歯科衝生士からも国民に発信することが重要と考えます.

デンタルハイジーン2019.5参照  大石

臨時休診ご迷惑をおかけしました


 台風19号大変な被害がありました。当医院も臨時休診させて頂きご迷惑をお掛けしました。

地球温暖化とは、気候変動の一部で、地球表面の大気や海洋の平均温度が長期的に上昇する現象である。 
最近のものは、温室効果ガスなどの人為的要因や、太陽エネルギーの変化などの環境的要因によるものであるといわれている。
単に温暖化、気候温暖化とも言われている。今回の台風19号は、海面水温が比較的高い海域を進んだことにより勢力が急激に増す「急速強化」と呼ばれる現象が起き、一時「スーパー台風」と呼ばれる勢力となった。専門家は「地球温暖化による海水温の上昇が続けば、同規模かそれ以上の勢力の台風が発生する確率は高まり、日本列島を襲う可能性がある」と指摘する。
 気象庁などによると、台風19号は6日、本州から南東約1800キロの南鳥島近海で発生。7日から8日にかけて、中心気圧が915ヘクトパスカルまで急降下し、24時間で急激に発達する「急速強化」が起きたと考えられる。一時は、米国が最も強いクラスに分類する1分間の平均最大風速が秒速65メートル以上の「スーパー台風」と同規模の勢力となった。 
台風は、海水面の温度が高いと水蒸気の供給を受けて発達する。
通常は北上して海水温が下がると勢力は衰えるが、今回は日本列島南岸に至るまでの水温が平年より1、2度高い27~28度だったため、勢力を維持したとみられる。

   自分に出来る事を考えようと思いました。   飯田

受動喫煙について

こんにちは、受付の柏浦です。今回は受動喫煙についてお話しします!

受齢喫煙で子ともの歯肉は黒くなる!?

皆さんご存じのとおり、受動喫煙による子どもへの害として喘患、中耳炎、呼吸器疾患などがあげられていますが、口腔内への影響としては齲蝕や歯周病、歯肉へのメラニン色素沈着が報告されています。ですから、初心で来院した子どもの口腔内をチュックするとき、付着歯肉のメラニン色素沈着が気になることがあります。もちろん、両親がともに非喫煙者であっても、ほかの原因でメラニン色素沈着がみられる子どももいます。

受動喫煙による子どもの口腔への影響について、こんなデータがあります。両親のいずれかが喫煙者であると、非喫煙者に比べて5.4〜5.6倍子どもの歯肉に着色がみられるという報告です。さらに、子どもの尿中コチニンの量と歯肉着色の関連を調べたものがあります。両親が喫煙者である子どもの場合、そうでない子どもより約30倍の尿中コチニン量を認めました。両親の喫煙本数が増加すると子どもの尿中コチニン濃度も増え、またリビングでの喫煙でも増加しました。着色の濃い子どもほど、尿中コチニン濃度が高いという結果が出ています。やはり受動喫煙により子どもにメラニン色素沈着がみられるようになるのです。メラニン色素沈着があることによって歯肉にどのような害があるのかはわかっていませが、少なくとも笑顔の印象には影響を与えるでしょう。

家族の禁煙による歯肉の変化〜二人のきょうだいからの比較から〜

こんな患者さんがいます。Tくんは1988年に6歳のときに初診で来院し、不定期ですがメンテナンスに来ていました。担当を引き継いだのは2008年26歳のときです。担当するにあたって過去の写真を見てみると, 初診時から18歳前後までメラニン色素沈着が濃いです、が2008年にはほぼありません。もちろんT くんは非喫煙者ですから「もしやお父さんが喫煙者であったのでは!?」と思い、残念ながら父親は当院には来院していないため、Tくんに聞いてみました。父親は1995年45歳まで1日約20本(25年)の喫煙習慣があったそうです。父親は子どもの前では「吸っていない!」と言い張っているようですが、家族は「リビングで吸っていた」と断言しています。受動喫煙によるメラニン色素沈着が疑われ。また父親の禁煙によりメラニン色素沈着が薄くなっていると思われる症例です。T くんの弟のY くんも来院していたので過去の写真をみると、歯肉にT くんと同様の現象がみられました。ちなみに二人の母親(非喫煙者も来院していますが、歯肉の色に変化はありせんでした。やはり子どもは感受性が強いためか受動喫煙の害を受けやすいということがいえそうです。害を受けやすいですが、害がなくなれば元に戻るということもいえる症例です。もしメラニン色素沈着がみられる子どもの親が喫煙者であったら、「キレイなピンク色の歯ぐきになる可能性がありますよ」と禁煙支援してみてください。今回の症例も過去の口腔内写真がなければ歯肉の色の変化に気づくことができませんでした。定期的な口腔内写真はたくさんのことを教えてくれます。「あのとき撮っておけばよかった」と後悔のないよう、定期的に撮影しましよう!

高齢者の歯周治療

こんにちは!受付の山下です。今回は高齢者の歯周治療についてお話しします。

 

Q高齢者にみられる口腔内所見、および歯周病の実態はどのようなものですか? 

A一般に高齢者の口腔内の特徴として、①歯の咬耗・摩耗②歯の破折③唾液の減少等による口腔乾燥④根面カリエスがあります。

 

また、近年の8020運動などの啓蒙活動により80歳で20本以上の歯が残っている人の割合は平成23年歯科疾患実態調査において38.3%と調査ごとに贈加し、高い割合を示しています。しかし、同時に4mm以上の歯周ポケットをもつ人の割合も、高齢者、特に75歳以上の方では42.8% と、平成17年度の調査から10%以上も増加しています。よって、現在の高齢者は、歯がたくさん残っていますが、残存歯の歯周病擢患率は上がっているということがいえます。さらに、上述の高齢者の口腔内の特徴としてあげたものは、歯周病と相互に関連し、より口腔内の環境を悪化させることになります。

 

Q高齢者における歯周治療とはどのようなものですか?

A自立している高船者の場合,歯周治療に対して歯周組織は正常に応答すると報告されています。よって、高齢者というだけで特別なことを考える必要はなく、通法とおり病因を除去し(炎症のコントロール)、歯肉の付着を促進することで、個々の歯、および機能的な歯列を保全することができます。ただ精神状態の変化、全身状態の悪化、手先の器用さの衰えから、セルフケアとしてのプラークコントロールが十分に行えなくなることが多くそのような場合にはプロフェッショナルケアでの介入によって歯局病の進行をコントロールすることで、生涯にわたり快適で機能的な歯列を維持するという方向に治療目標をシフトさせることが重要です。

 

Q高齢者におけるメインテナンスの意義と実際とはどのようなことですか?

A高齢者であってもSupportive Periodontal Therapy(SPT)、メインテナンス治療はたいへん重要です。口腔内環境はもとより、誤艦性肺炎の予防としても口腔内細菌を減少させることは非常に有用で、実際,口腔ケアにより肺炎や発熱の発症回数が減少し、肺炎による死亡数も減少すると報告されています。

 

また、菌血症から感染性心内膜炎等の重篤な感染症を発症させないためにも、日常的に口腔清掃を支援し、個人の必要性に応じて定期的で専門的なSPT、メインテナンス治療を行う必要があります。 

SPTの間隔は通常3カ月に一度程度行いますが、個人の必要性に応じて決定します。歯周炎に対する感受性が高かった患者さんが高齢になられた場合は、疾患の再発を注意深く検査し、SPT、メインテナンス治療を継続する必要があります。

 

 

 

デンタルハイジーン参照

むし歯について

こんにちは。歯科衛生士の秋山です。

今回はむし歯についてお話ししたいと思います。

むし歯とは口の中に存在するむし歯の原因菌のミュータンス菌が作る酸が歯のカルシウムを、溶かしやがて穴があいてしまう病気です。

ミュータンス菌は、私達が食事やおやつなどで摂取する食べ物や飲み物に含まれる糖分を栄養にして増殖し、その際に菌の周囲にネバネバのグルカンというノリのような物質を作り出します。

このネバネバ物質により菌は歯に強力に付着して、そこでたくさんの細菌の集合体が形成されます。これが増えて歯の表面の白くこびりついた汚れがプラーク(歯垢)です。

ミュータンス菌は同時に酸も作り出します。するとプラークの中は酸性になり、接触している歯の表面から、歯の成分であるカルシウムやリンが溶け出してしまいます。この歯が溶ける状態が続くと、ついには穴があいてしまい、いわゆる「むし歯」ができてしまいます。

ミュータンス菌はほとんどの人の口の中にいる細菌ですが、口の中で増やさないようにすること、酸をつくりにくい生活習慣をすることで、むし歯は十分に予防のできる病気なのです。

➀細菌

➁宿主と歯

➂糖類

+時間と宿主の抵抗力

この3つの重なりがむし歯を引き起こします。

むし歯のなりやすさ(リスク)は、それら細菌の量や甘いものをたべる頻度や量、また唾液や歯そのものの抵抗力などで、個人個人まったく違います。
むし歯を予防するためには、むし歯のしくみを理解し、そして自分のむし歯のリスクを知り、対策をたてることが大切です。

口の中では、歯から歯の成分であるミネラルが溶け出す「脱灰」と、溶け出したミネラルが歯に再沈着する「再石灰化」が常に起こっています。

しかし、歯垢が残ったままだと脱灰が進行して、歯の表面のエナメル質がスカスカの状態になり、やがて穴が開いてしまいます。まだ歯に穴の開く前の初期段階(初期むし歯)であれば、再石灰化の働きで健康な状態に戻る可能性がありますが、一度歯に穴があいてしまうとむし歯の進行に従って歯の崩壊が進み、治療も困難になってしまいます。

むし歯は一般に、ゆっくりと進行する慢性の病気です。

始めにエナメル質が脱灰し、そののち徐々に象牙質、歯髄へと進んでいきます。
むし歯がエナメル質にとどまっている場合には、ほとんど症状はありません。表面の色がやや褐色から黒くなることがあります。
象牙質へ進むと、冷たい食物の摂取時にしみたり、硬い食物を噛んだ時に少し痛みを感じたり、エナメル質が崩壊して穴があいたりする症状が起こります。歯の表面が、粗くザラザラした感じがすることもあります。

むし歯が歯髄へ到達すると、さまざまな痛みが起こってきます。放置しておくと、歯髄炎を併発して強い痛みを感じるようになります。

【むし歯の状態・症状】

CO(初期むし歯・経過観察)

・歯に穴が空いていない。白く濁って見えたり、薄い茶色に見える

・自覚症状はない

C1
・歯の表面(エナメル質)の限られた狭い範囲に穴ができている状態
・痛みなどの自覚症状は少ない

C2
・むし歯が歯の内部に広がり、
象牙質まで進んだ状態
・冷たい飲食物でしみることがある

C3
・むし歯が神経まで進んでいる状態。内部で広がっていることがある
・激しい痛みがある

C4
・歯冠部がほとんど崩壊し、歯根だけが残った状態
・歯髄(神経)が死んでしまい、痛みは感じなくなる

一度むし歯になったら二度と元通りの自分の歯に戻りません。歯の健康を考えると大切なのは『治療よりもまず予防』なのです。

まずは、むし歯になる様々な原因を突き止め、その原因に対する正しい予防法を身につけましょう!そして予防を習慣づけることで、いつまでも美味しく食事ができるようにしましょう!

誤嚥性肺炎について

誤嚥性肺炎の予防においては, 侵襲と抵抗のバランスを考えることが大事です。侵襲には誤嚥物の量と質が関係しますが,量を改善するのが摂食嚥下リハビリテーションでした。一方, 質を改善するのが、歯科が得意としている口腔ケアです。口腔ケアで口腔を清潔に保つことにより, 唾液を誤嚥したとしても唾液中に細菌が少なければ肺炎にはならないという考え方です。

この考え方は、近年非常に広まっており、新聞

や一般誌にも取り上げられるようになっていま

す.

肺炎予防を専門とする歯科衛生士としては,もうすこし踏み込んで, 原因菌について考えてみたいと思います。高齢者の肺炎の原因菌でもっとも多いのは肺炎球菌であり(院内肺炎を除く)また肺炎球菌による肺炎は重篤になることが知られています.したがって、高齢者にとって肺炎球菌による肺炎は, もっとも警戒され予防されるべきものとされています.

実は, 肺炎球菌は常在菌として口腔内に存在

する場合があります.私たちの研究室でも, 肺

炎の既往のある高齢者の口腔内を調べたとこ

ろ, 肺炎球菌を有している割合が高いことが明

らかになりました. 「肺炎予防には口腔ケアをしましよう」で終わるのではなく, 「怖い肺炎の原因となる肺炎球菌を減らすためにも口腔ケアをしましよう」とまでいえるのが, 肺炎予防を専門とする歯科衛生士だと思います.

誤嚥性肺炎の予防というと, 誤嚥(侵襲)ばかりに目がいきがちですが誤嚥は肺炎発症の因子の1つにすぎません.肺炎を予防するには, 「侵襲」

だけでなく 「抵抗」も考慮する必要があります。

抵抗を増やすための1つの方法はワクチンの

利用です.インフルエンザや肺炎球菌のワクチ

ンが肺炎発症を低下させた, という報告が多く

出ています.特に, 唾液を慢性的に誤嚥しているような患者さんにとっては、肺炎球菌ワクチンは口腔ケアとともに肺炎予防に有効と考えられています.

「歯科衛生士だからワクチンは関係ない」と思

われるかもしれません.しかし, ワクチンを接種していない誤嚥性肺炎患者さんは多くいます.ワク

チンを打つのは医師ですが, 打つたほうがよい

患者さんに気づくのは誰でもよいのです.ワクチ

ン対象患者さんをピックアップするのは, 摂食•

横下臨床を担う歯科衛生士の大切な役割です.

抵抗を増やすためには栄養も重要です.低栄養で瘦せている高齢者は, 免疫機能も低下して

いるため肺炎になりやすく, 一度肺炎になると

回復が遅くなかなか治りません.栄養も「歯科衛生士だから関係ない」ではなく低栄養の患者さんをピックアップして, 医師.歯科医師や栄養士につなぐのも歯科衛生士の役割です.もちろん歯科衛生士自ら力ら(勉強したうえで!)歯科保健指導や摂食機能療法の一環として’できるかぎりの栄養指導を行うのもよいでしよう。

デンタルハイシーン参照    大石



マタニティー歯科

こんにちは、衛生士の鈴木です。

今回は、妊娠~出産後の口腔内の変化についてお話しをさせていただきます。

女性ホルモンや生活習慣の変化による口腔の変化

  • 女性ホルモンの変化による口腔の変化

妊娠により女性ホルモンの分泌が急激に高まると歯周病原菌が増殖しやすくなりプラーク中の歯周病原菌の比率が高まります。同時に歯肉自体の反応性も変化し、血管への浸透性が高まるために炎症や出血が起きやすくなることで歯肉炎が起きやすくなったり、すでにあった歯周炎が悪化しやすくなります。

また、唾液の粘着性が高まる為、口腔内の自浄性が低下してプラークの増加につながります。

この為、妊娠中の患者さんでは今までと同じように磨いているのに歯茎から出血しやすくなったとか、口の中がネバネバする、歯垢が溜まりやすい感じがする、などという訴えがよく聞かれます。特に歯肉炎はもっとも多く現れる症状です。

  • 生活習慣の変化による口腔の変化

妊娠初期はつわりが起こりやすく、食生活や歯磨きなどの生活習慣に影響しやすいものです。つわりの時は味やにおいに敏感になりやすく食べられる物が限られたり、食欲不振になったり、逆に何か食べてないと気持ち悪くなったりします。妊娠後期になると食欲は出てきますが、胎児の発育により子宮が大きくなるため胃が圧迫され、一度に食べられる量が限られてくるので食事回数が増えてきます。

歯磨きもつわりでつらかったという妊婦さんは3割くらいですが奥歯にブラシが入れずらいといったことも起きやすくなります。

また、食事回数が増えると歯磨きが追いつかず、口腔ケア不足による歯肉炎の発生や食事内容によっては虫歯の発生につながる可能性もあります。

各時期における口腔の特徴

  • 妊娠初期

つわりが始まって妊娠に気づく場合もあるようですが、つわりは妊娠6~9週ごろがピークで14週ごろには治まることが多いようです。この時期は女性ホルモンの分泌が急増するため歯肉炎の症状がみられやすくなります。妊娠性歯肉炎は妊婦の30~70%くらいに発症すると報告されており、プラークの付着が増加しなくても起こりやすいものですが、丁寧なブラッシングや歯石の除去で改善が図れるという報告もあります。

一度歯科医院で清掃のやり方や道具の確認をされるといいでしょう。

  • 妊娠中期

おなかが大きくなり、胎動もはっきりしてくる時期です。

比較的体調も安定しやすく食欲も増してきます。この時期は妊娠性のエプーリスが発現しやすく前歯の唇側に多くみられます。

  • 妊娠後期

さらにお腹が大きくなり、子宮が肺や胃を圧迫する為、息切れや動悸が生じたりします。

また、食事回数が増えて口腔ケアが不十分になり、口腔内の酸性化も起こりやすく歯肉炎や虫歯の進行が危惧されます。

  • 出産後

女性ホルモンの分泌が元に戻ることで口腔内の症状は徐々に改善していきます。歯肉炎や歯周病は自然に回復することは困難なため医療的な対応が必要になります。

出産後は授乳や赤ちゃんの世話で忙しくなるため睡眠や食事が不規則になりやすく、歯磨きも不十分になりがちです。

ホルモンの影響は少なくなっても生活習慣の面では口腔環境が悪くなりやすいので、口腔ケアに関しては歯科医院での処置やアドバイスが重要になります。

                 デンタルハイジーン 2017・2月号より抜粋

セミナーを受講して

先日院長先生が所属する勉強会のセミナーを院長先生とスタッフで受講して来ました。

はあとふる歯科医院の衛生士 平松さんの 「超音波スケーラーについて」です。

超音波スケーラーは当院でも29年に導入した歯科用多目的超音波治療器 キャビトロンについて でした。

重度歯周病のSRP その後のメンテナンスなど 多様な使用方法を口腔内写真を用いながら 解りやすく丁寧な説明でとても勉強になり ました。

歯周病学会の専門医 山田先生の 「 難治性歯周炎について」

歯周病専門医の山田先生の医院には とても難しい重度の患者さんが沢山来院し、

また他歯科医院からの紹介も多く、 沢山の症例を発表されました。

慢性歯周炎 侵襲性歯周炎 細菌検査 プラークの付着の見分け方 動画や口腔内写真を用いながらの説明もとても 解りやすく勉強になりました。

日々の診療の中で時間に追われていますが、 口腔内写真など記録を残す事の必要性、 大事さが解り 大変勉強になりました。

これからの診療に生かして、患者さんの為に

より良い診療を心がけたいです。      歯科衛生士    飯田

学齢期の子どもへの食支援と口腔ケア

 こんにちは、今回は助手の長副が学齢期の子どもの食事と口腔ケアについて調べました。

●歯の交換期における注意点とアドバイス

 就学前~小学校低学年のころには前歯が、小学校の中・高学年のころには側方歯群が生え換わります。ちょうど乳歯が脱落して永久歯が萌出するまでの間は一時的に隙間ができ、舌が突出しやすい状態になります。口唇閉鎖が弱い子どもや口呼吸している子どもの場合は、舌癖などの望ましくない習慣がつかないよう口唇閉鎖や口輪筋の筋力を高めることが必要です。

 また、生え換わりの時期には、乳臼歯が動揺して食事の際に咀嚼しにくくなる、痛みが誘発される、歯が脱落して誤嚥する危険性があることなど注意しなければいけません。すべての永久歯が萌出して咬合完了するまでの期間は、顎、口腔の形態が大きく変化して口腔のセルフケアも難しくなるため、萌出状況に応じて歯科医療機関に適切に指導をしてもるとともにセルフケアのチェックや積極的に予防することも必要です。

●思春期の子どもの食事と口腔ケア                                                                                     

 思春期になると、齲蝕だけではなく、歯肉炎や歯周病の罹患率が高くなります。セルフケアを頑張っていてもなかなか歯肉炎などが改善しない場合は、思春期特有の口腔変化の特徴を知り、プロフェッショナルケアの重要性を理解することが必要です。

 また、成人となっていく過程において、心身の発達のためには、生涯にわたる健康づくりとして、食事をバランスよく摂取していくことが重要です。特に女児(女性)は、「痩身願望」からダイエットを行う傾向がみられますが、成人女性としての身体づくりを行う必要があること、近年の痩身女性の増加から低体重児出産が増加していることなどがあります。

男児(男性)に多くみられる「早食い」「丸飲み」は、満腹感が得られにくく食事の量が多くなるため肥満度が高くなりやすく、また、「高カロリー食摂取」も肥満からメタボリックシンドロームに移行しやすいので注意が必要です。特に「朝食の欠食」「不規則な夜食の摂取」は肥満と関連があるといわれ、「朝食の欠食」は肥満児の29.2%、「間食を食べたいときに食べる」は肥満児の44.7%にみられると報告されています。肥満は不健康な食生活習慣や生活リズムが大きく関連しているので、まずは生活全体を健全化することが大切です。しかし、時代の変化とともに、親世代がインスタント食品やファストフード、コンビニ食、サプリメントを利用・活用している実情もあるため、親自身の健康への意識、負担にならない食事作りや余裕ある環境づくりが大切です。

                         文・藤岡 万里

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