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よだれ

今回は助手の長副が赤ちゃんのよだれについて載せます。

★唾液の生理的作用
 咀嚼で食物はすりつぶされ、唾液に溶出した成分が味覚を刺激します。また、十分に食片が咀嚼されて唾液と混ざり食塊になると、楽に飲み込むことができます。噛むほど唾液の分泌は増えますが、よく噛まなければ、すりつぶしも唾液も不足して、うまく飲み込めません。なるほど、唾液は固形物の摂取には欠かせない要素です。
 そのほか、よく知られている消化作用以外にも、表1に示すように、タンパク質分解酵素などから消化管粘膜を保護するムチンが含まれていたり、殺菌・抗菌作用により細菌感染を防いだり、pH緩衝作用で歯の再石灰化を促すなど、唾液には身体を守る生理的作用があります。
 また、食事などの刺激により分泌される唾液だけでなく、常時一定量の唾液分泌があるので、口の中は一日中潤っています。しかし、加齢や服薬などにより分泌が減少すると、日中はさほどでもないのですが、刺激による分泌が減少する睡眠中は口腔内が乾燥し、つらくなります。このように、唾液の分泌量には、個体差や年齢差、また時間差があります。

★よだれ
 母乳やミルクだけを飲んでいる赤ちゃんの唾液分泌は、多くありません。下顎乳中切歯が萌出する生後半年ごろに唾液の分泌は増加し、よたれが目立ってきます。離乳が始まる時期に分泌量が急増するのは、極めて理に叶っています。
 このころの赤ちゃんは、まだ随意に液体を飲み込めないので、唾液は自然に口の外へ漏れ出てきます。摂食・嚥下機能の発達に伴い、生後10ヶ月ごろからよだれは減少し、離乳完了期にあたる15ヶ月ごろには、起きている間のよたれは目に見えて減ります。ざまざまな性状の食品を処理でき、またコップに入った液体や溜まった唾液も随時飲み込めるようになるからです。
 よだれは、唾液の分泌量だけでなく、嚥下機能を反映する現象です。乳首からの哺乳と違い、液体をコップから飲んだり、口の中の唾液を集めて飲み込んだりする作業は、固形物の摂食・嚥下と同様、繰り返し学習から獲得する機能です。発達の個人差も大きく、入園後もよだれが止まらない子どももいますし、“いつも口が開いている”かもしれません。日常生活で困っていなければ、食環境に留意し(表2)、経過をみます。
                           デンタルハイジーン参照


酸蝕症

こんにちは、衛生士の鈴木です。今回は、酸蝕症について軽くお話しをさせていただきます。
酸蝕症とは・・・
歯の表面はエナメル質というリン酸カルシウムでできています。このリン酸カルシウムは人体で最も硬い組織です。ところが、強い酸に触れると化学反応を起こして分解し、溶けてしまいます。エナメル質が溶けてしまうとその下にある柔らかい象牙質がむき出しの状態になり、食べ物を噛んだり、歯磨きをしたりする摩擦ですり減ってしまいます。こうした状態を放っておくと、冷たいものがしみる知覚過敏症になったり、虫歯が一気に進んだりするなど、さまざまなトラブルを引き起こすことになります。この現象を歯の酸蝕といい、酸蝕によって歯が病的に傷んでしまった状態を酸蝕症と呼びます。
酸蝕症に掛かった歯には次のような特徴がみられます。・冷たいものがしみる・歯全体が丸み帯びている・歯の表面がスベスベしてツヤがある・先端が透けたり、ヒビがはいったりし ている・奥歯がすり減って深い溝や凹みがみられる・エナメル質が濁って見えたり、象牙質が透けて見えたりする
酸蝕症の原因は、2つに分けられます。

・内因性の病因    胃食道逆流症、摂食障害、アルコール依存性

・外因性の病因    酸性度の高い飲食物や医薬品、サプリメントの過剰摂取(例:みかんやグレープフルーツ、レモンなどの柑橘類、それらの果汁から作られたジュース、梅干し、ビタミンCなどを含む酸性のビタミン剤やサプリメント、アスピリンなどの酸性の薬剤炭酸飲料、黒酢、栄養ドリンク、ワインにスポーツ飲料)
pHが5.5以下になると歯は溶けやすくなる為注意が必要です。


酸蝕症を防ぐ為には、

①酸性の飲食物を食べた後は水で口をゆすぐ

②酸性の飲食物をだらだら食べたり、飲んだりしない

③寝る前には酸性の飲食物をさける(就寝中は唾液の分泌が少なくなり、口腔内のpHが中性に戻りにくくなる為)


酸性の飲食物を多量に摂取した直後は、エナメル質が柔らかくなっている可能性があります。その為、直後に歯磨きをしない方がいいとも言われてます。唾液の力による回復が見込まれる30分程度時間を置くか、お水で口をゆすいでから歯磨きをするようにして下さい。
酸蝕症は虫歯や歯周病に続く第三の歯の疾患ともいわれます。定期的に歯の健康状態を確認しに来てください。

インフルエンザワクチンは打ちましたか?

こんにちわ!衛生士の飯田です。朝晩寒くなりましたね!コロナも心配ですがインフルエンザの季節になりました。ワクチンは打ちましたか?

人に感染するインフルエンザウイルスには主にA型とB型があり、今年流行しているのはA型です。また、A型の中でも近年感染が確認されているのが主にA(H3)、A(H1)(季節性)、A(H1)pdm09の3種型で、国立感染症研究所の報告によると、今年はA(H1)pdm09の感染者が全体の8~9割となっています。

インフルエンザウイルスは毎年小さな変異を起こしていますが、およそ10年から40年の周期で大きな変異を起こします。この大きな変異によって発生するのが“新型ウイルス”で、A(H1)pdm09は2009年に発生し、2010年にかけて世界的に大流行したウイルスです。

日本においてインフルエンザは例年1~2月に流行のピークがきますが、今年は9月に一度中規模の流行がありました。この時期には集団感染もみられました。

やはり、ワクチンの接種は11~12月に行うのがよいでしょう。ワクチンの接種の効果が出るまでに2週間程度かかり、また効果は3~8か月程度で弱まってしまうことから、接種する時期は早すぎても遅すぎてもよくないといわれています。

例年インフルエンザの流行のピークが1~2月で、春先には終息することが多いので、ワクチンの効果が現れる期間、効果の持続時間を考慮すると、流行期間をカバーできる11~12月が接種のタイミングとして適切と言えます。

痩せている、寝不足である、持病があるなど、全身状態が悪い方は免疫力が低下しているためにインフルエンザウイルスに感染しやすいといえます。特に寝不足が続いている方は免疫力が大きく低下しているので、感染するリスクが高くなります。

また、インフルエンザウイルスの有効な感染予防として、手洗いや加湿などがあります。帰宅時などに手洗い習慣がある人とない人、部屋を適切な湿度(50~60%)に保つ取り組みをしている人としていない人では、当然後者の方が感染する可能性が高いのではないでしょうか。

インフルエンザの典型的な症状は、発熱(通常38℃以上の高熱)、頭痛、体のだるさ、筋肉痛、関節痛、咳、鼻水などです。いわゆる“風邪”よりも全身症状が強く、また急激に症状が現れるのが特徴です。

ワクチンを接種しているなどで、熱があまり出ないなど症状が軽い場合も珍しくはありません。通常の風邪と見分けがつかない場合では、特に治療や検査は必要ないと考えます。

今年は中規模の流行があった9月に一時的にやや不足気味になったものの、その後は安定して供給されている印象です。ワクチン接種を受ける人が増え始める11月に入ってからも安定的に供給されています。

インフルエンザを予防するには、第一にワクチン接種が効果的です。ワクチンの効果は100%ではなく、接種してもインフルエンザにかかってしまうことはありますが、米国CDC(疾病管理センター)によると、65歳未満の健常者の場合、ワクチン接種によってインフルエンザの発症を70~90%減らすことができます。

ワクチン接種以外の予防対策として、疲労しすぎない、寝不足にならないようにするなど体調を整えておくこと、手洗いを心がけることも大切です。

また、室内を適切な湿度(50~60%)に保つこともインフルエンザの予防に効果的です。しかし、オフィスや学校といった広い施設は乾燥しやすく、加湿しにくい傾向があります。実際に、普段私たちが訪問診療に伺っているような老人ホームでも、常に加湿器を使っているにもかかわらず、かなり空気が乾燥していることがあります。そのため、加湿器を使用しているからといって安心せず、しっかりと湿度計を用いて湿度を管理したほうがよいでしょう。

小畑正孝先生参照

食の指導・口腔のケア

こんにちは、歯科助手の阿部です!今回はみなさんも大好きな”食”を関連して、それぞれの年齢に応じた食べ方の指導や支援についてお話いたします。

食べ方は、十人十色。顔かたちが違うように、一人一人特徴があります。いっしょのテーブルで同じメニューの食事を食べていても,食べる順序、噛み方、強さ、速度、回数、時間、味わい方、おいしさの表現などこんなにも多くの要素が関与し、それぞれの人で異なります。

食事の場面は非常に身近なことですが、口腔の専門家として、いかにして「食べる」を見る(診る)かについては専門性の問われるところです。

ここで私たちが行ってるそれぞれの年齢に応じた指導と支援のポイントをお伝えします。

☆乳幼児(その保護者の方)
① 歯の萌出に応じた咀嚼機能獲得のための支援
・上下の前歯が生えてきたら、前歯を使って噛み取らせる
・上下の奥歯が生えたら、硬い・繊維質の食物を食べさせ始める
・早食いや過食にならないよう、よく噛んで食べることができるような調理の工夫をする
・ゆっくり噛ませて、薄味でも満足感が得られる食べさせ方をする

②口腔機能の発達を促す食べ方の支援
・固さや大きさの異なる種々の食品を、ゆっくり食べさせる
・唇を閉じたままの咀嚼を促す

③食材に応じた噛み方,食べ方の支援
・生え揃った乳歯を使い、しっかり咀嚼させる
・食物の硬軟、大小、粘度などに応じた食べ方を学ぶ

☆学齢期の小児
① 歯の交換の体験を通した食べ方の支援
・歯が生え換わる時期は、特に唇をしっかり閉じ、生えた歯を使った食べ方をする
・歯が生え終わる時期には、噛む回数を増やした食べ方をする

②「食べ方」から生涯にわたる健康な生活を考える食育支援
・早食いと肥満の関連から、健康な食べ方を学ぶ
・生え換わる歯を通して、食べ方と歯の役割について学ぶ
・ 歯と口の状態によって、食事時間への配慮が必要なことを学ぶ
・五感が満たされる食べ方を学ぶ

☆成人
①メタボリックシンドローム予防のための「食べ方」からの指導・支援
・食べ過ぎとならずに、適量で満足するようなよく噛む食べ方への行動変容を指導する

②食物の物性に応じた食べ方(噛み方)、飲み方の指導
・「噛まない」「早食い」を防止(一口ごとにお箸を置いて噛む食べ方)するよう指導する

③食べ方と肥満、味わい満足感など身体と心に及ぼす食
べ方の指導
早食いと肥満の関連を理解したうえで,健康な食べ方
を指導する
・心に満足感の得られる五感を意識した食べ方を指導する

☆高齢者
①口腔機能の維持・向上を目指した食べ方の指導
・食前の健口体操を生活習慣にするよう指導する
・一口30 回以上ゆっくりよく噛む食べ方をする

②誤嚥・窒息の予防のための口腔ケアと食べ方の支援
・五感を十分感じられるよう、口を清潔にすることを指導する
・誤嚥・窒息の予防を意識した食べ方、食べさせ方を指導する
・咀嚼・嚥下の機能程度に食形態を合わせる指導をする(栄養士と連携)

③義歯による食べる機能の回復と食べ方の指導

④唾液の分泌を促す咀嚼の指導

今後歯科においては、乳幼児から高齢者まで、そのひとにあった食べ方や、食を通した健康づくりを推進していくことが重要です。また、ヤガサキ歯科医院では、患者様にこのような紙をお渡ししております。一緒に頑張りましょう!

デンタルハイジーン参照

親知らずについて

こんにちは!歯科衛生士の牧野です。親知らずについてお話しいたします。

親知らずとは永久歯の一番奥に生える歯で、第三大臼歯といいます。 前から数えて8番目の歯です。親の手を離れ、物ごとの分別がつくようになった頃に生えてくることから「親知らず」や「智歯(ちし)」と呼ばれます。一般に17~21歳頃に生えてきますが、個人差があり、生えてこない人もいます。また、生え方によっては、お口のトラブルの原因になることが多い歯です。

親知らずの生え方

親知らずのお手入れの必要性親知らずは下記のようにトラブルが起こりやすい歯なので、丁寧にお手入れをする必要があります。
親知らずはむし歯・歯周病のリスクが高い一番奥に生えるため、歯ブラシの毛先が届きにくく、プラーク(歯垢)除去が困難です。そのため、むし歯や歯周病のリスク(危険度)が高くなります。
生え方に個人差がある斜めに生えたり、横向きに生えるなど、正常に生えない場合が多くみられます。
歯肉が腫れたり痛みが起こりやすい(智歯周囲炎)斜めに生えてきた場合、歯と歯肉の間にすき間ができます。ここにプラークや食べかすがたまると歯肉に炎症が起こり、腫れや痛みが生じます。このような状態を「智歯周囲炎」といいます。炎症がひどくなるとほっぺたが腫れて口があけにくくなったり、飲み込むときに痛みをともなったりします。
抜歯や治療が他の歯に比べて困難一番奥に生えることに加え、正常に生えないことが多いため、他の歯より抜歯や治療が難しい場合があります。
親知らずのお手入れ方法

親知らずをみがくときは、歯ブラシやタフトブラシの毛先をきちんと歯に届かせるように意識してみがきましょう。
1.歯ブラシでのお手入れ方法➀歯ブラシを斜め横から入れ親知らずに毛先をきちんと当てる口を大きくあけると頬が引っ張られて入れにくいです。小さめに口をあけ、斜め横から歯ブラシを当てましょう。➁小さく動かしてみがく➂親知らずだけでなく、その手前の歯の後ろ側もしっかりみがきましょう
2.タフトブラシでのお手入れ方法歯ブラシだけでは十分にみがききれない場合は、タフトブラシを使うとよいでしょう。➀歯ブラシでみがいた後、みがき残しを鏡で確認したり、舌で触った感触がザラザラとしていないかなどチェックします。➁タフトブラシは「ペングリップ」(鉛筆の持ち方)で持つことをおすすめします。➂鏡を見ながら、親知らずに毛先を当て、軽い力で小刻みに動かしてみがきましょう。歯肉を傷付けないよう、力の入れすぎや動かし方に気をつけましょう。
親知らずのお手入れに関するポイント

・注意事項1.毎日のお手入れでトラブルを防ぎましょう斜めや横向きに生えて、隣の歯を圧迫しているような場合は、今問題がなくても近い将来に歯肉の炎症やむし歯などのトラブルが起こる場合があります。汚れが残らないよう丁寧にみがき、トラブルを防ぎましょう。
2.親知らずが痛くなった場合の対処方法親知らずが腫れて痛みがある場合は歯科医院を受診しましょう。患部の周囲を洗浄しきれいにしたり、腫れや痛みがひどい場合は抗生物質や消炎剤が処方されます。腫れや痛みが続いたり、周囲の歯や骨に悪影響を与える場合は、抜歯処置となりますが、炎症がひどくて腫れや痛みがある場合は、症状がおさまってから処置を行います。症状が治まるよう丁寧にみがき、体調を整えましょう。

ライオン歯科衛生研究所 ホームページ参照

歯周病の基本について

こんにちは!歯科衛生士の中島です。
今回は歯周病の基本についてのお話です。

●歯周病はいつ発症する??
よくマスコミ等では、「日本人の8割が歯周病」といわれます。しかし、これは軽度の歯肉炎等も含んだ数値で、本当に歯周炎が重症化する「感受性の高い人」は1割ほどと考えられています。そして、歯周病の多くは40~50代に多くみられます。しかし、そもそも歯周炎はいつ発症するのでしょうか、昨日までは歯周炎ではなく、今日から突然歯周炎になった、という話は聞きません。おそらくこのような慢性の疾患は、「気がついたら進行していた」というKassebaum らによるシステマティックレビューでは、歯周炎はほとんどの場合 30~40代の間に発症し、そのピークは 38 歳という結果が報告されています。また、Thorbert-Mrosらによると、30~45歳の比較的若い、感受性が高いと考えられる患者さんを後ろ向きに調査した結果、22~28歳の間に発症していました。したがって、一般的には歯周炎は、30~40代に発症することがほとんどですが、感受性の高い患者さんでは 20代から発症することが考えられます。予防を行うにあたっては、これらのことに配慮する必要があるでしょう。

●そもそもリスクファクターとは??

よく「リスク」という言葉を聞くと思います。これは簡単にいえば、「疾患の起こりやすさ」を意味します。また、これに関連してリスクファクター, リスクインディケーター, リスクプレディクター, リスクマーカー,予後因子など、さまざまな用語が存在し、しばしば混同されているようです。このなかで「リスクファクター」という用語は「その存在が疾患の発症する確率を増加させることと、当該因子を排除すれば発症の確率が減少することが縦断研究により証明されているもの」と定義されています。したがって、単に関連性が疑われる要因ではなく、時間の経過とともにその疾患が発症する確率を高めることが証明されているものに限られるわけです。ちなみに、「リスクインディケーター」は断面研究、すなわちある一時点において関連が認められるもの、「リスクプレディクター」あるいは「リスクマーカー」は疾患との関係は認められるものの、その時点で原因とは考えられていないもの、「予後因子」は疾患の発症を予測するもの、と定義されています。この定義からすると、歯周病において、広義には細菌因子、環境因子、宿主因子など、いくつかのリスクファクターが考えられますが、厳密にリスクファクターといえるのは、喫煙と糖尿病が代表的なものです。
他にも、食生活や歯石、口腔習癖、悪い噛み合わせ、ストレスなどもリスクファクターとなります。

リスクを下げるために、もう一度日頃のブラッシングや食生活を見直してみましょう!

デンタルハイジーン参照

加齢による歯の破折

歯が割れてしまう理由には、外傷や咬合力(噛む力)、歯の治療で歯が薄くなる、加齢などさまざまです。

その中で今回は加齢による歯質の変化で歯の破折が起こる理由についてお話します。

歯が歳をとってくると・・・・・・

虫歯や歯周病は、個人のリスクに応じてメインテナンスをすることにより、多くのケース(むし歯・歯周病)で予防できることが知られていますが、依然として歯の破折には対処に苦労する場面も多く、とりわけ歯根破折への対応はますます重要となってきています。

歯根破折の発症は年齢とのかかわりが指摘されており、年齢別に垂直歯根破折歯を調査した結果、40歳代以降の上下顎大臼歯(6.7番目の歯)および上顎小白歯(4.5番目の歯)に集中しており、圧倒的に失活歯(歯の神経を失った歯)に多いことがわかっています。また、亀裂を生じた歯を調べると、亀裂は40~50歳代で好発し、 特に上下顎第一大臼歯(6番目の歯)に多く、さらに未修復歯が半数以上を占めていました。

一方で、亀裂破折と診断された歯の調査によると、亀裂・破折の発症は40~70歳代まで幅広い年齢層に認められましたが、加齢とともに第二大臼歯(7番目の歯)に発症が増加する傾向がみられました。

なぜ、加齢とともに破折が増えるのでしょう?

高齢者における歯の破折は、転倒などによる外傷や、歯科治療によって残存歯質が薄くなること、そして、残存歯数(残っている歯の数)の減少による咳合力の過度の負担、虫歯の進行などさまざまな直接的あるいは間接的な要因により引き起こされます。また、加齢によりエナメル質と象牙質の強度が低下することが報告されており、硬組織の加齢変化により歯の破折が生じやすくなると考えられます。

また先程お話したように、有髄歯(神経がある歯)と無髄歯(神経がない歯)では亀裂・破折の確率が圧倒的に無髄歯(神経がない歯)が高いです。また、有髄歯(神経がある歯)は歯冠部分のみが亀裂や破折が起こることが多く、その場合は保存することができる可能性がありますが、無髄歯の場合は歯の根から破折してしまっている場合が多く、その場合は保存することが困難で抜歯に至ることがほとんどです。

破折を防ぐには、どのような治療法が有効か

生活歯に象牙質に及ぶ亀裂が生じていても、歯髄が生活力を保っている場合には、ただちに咬頭被覆冠(被せ物)にて修復することで亀裂の進展をおさえ、歯髄保存にもつながります。また、著しく薄くなった歯根の補強策として、ファイバーポストと接着性材料で修復することにより良好な予後が得られることがあります。そして、全部鋳造冠にて修復することで帯冠効果(抱え込む力が歯にかかり、亀裂の進展を防ぐ効果)が得られ、亀裂の進展を防ぐことができます。

デンタルハイジーン参照 奥野

歯の質はどのように決まるのか

こんにちは。歯科衛生士の秋山です。
今回は歯の質はどんな風に決まるのか
お話ししたいと思います。

▶︎歯はどのようにできるのでしょう?
歯はお母さんのおなかにいるころにつくられはじめます。妊娠2ヶ月あたりからできてきます。
このころから将来の上顎・下顎・舌になる部分が
形成されはじめます。
そして将来の下顎になるところの一部分の粘膜が分厚くなりはじめます。さらに分厚くなって妊娠3〜4ヶ月頃には、なんとなく歯のように見える形態(歯胚)になります。
歯胚の時期になんらかの異常な状況が生じると、2つの歯が1つにひっついた「癒合歯」や、正常な歯に比べるとサイズの小さな「矮小歯」などになってしまいます。
エナメル質をつくる「エナメル芽細胞」や象牙質をつくる「象牙芽細胞」が現れ、エナメル質や象牙質をつくっていきます。

▶︎質の悪い歯はどのようにしてできてしまうのか?
先ほど、妊娠3〜4ヶ月頃にエナメル芽細胞と象牙芽細胞が現れると言いましたが、これらの細胞は母親から供給されるカルシウム(Ca)やリン(P)を使ってエナメル質や象牙質をつくります。
もしこれらの細胞に異常が起きて機能不全に陥ると正常な歯質をつくることができなくなります。
その結果「エナメル質成形不全症」や「象牙質成形不全症」になってしまいます。
またこの時期に母親がテトラサイクリンなどの抗菌薬を服用してしまうと歯を作る細胞がテトラサイクリンを歯の中に組み込んでしまいます。
その結果、色のついた変色歯となってしまいます。
乳歯と永久歯の異常が発生してしまうのは、同じで
違うのは、できはじめる時期が妊娠中か産後かだけです。
歯の異常をまとめると歯胚形成期に異常が生じると、矮小歯や癒合歯などができてしまい、また歯質形成期に異常が生じると、エナメル質成形不全症や象牙質形成不全症、そして斑状歯、変色歯ができてしまいます。

▶︎歯の質を決定する時期は?
乳歯は妊娠3〜4ヶ月ごろからエナメル質と象牙質ができはじめ石灰化していきます。
そして、乳幼児期に歯冠の形態が完成します。
永久歯は乳幼児からエナメル質と象牙質ができはじめ石灰化していき、歯種によって多少バラつきますが、小学校低学年くらいには歯冠の形態が完成します。
このように、妊娠初期から小学校低学年くらいまでが歯がつくられる時期となります。乳歯も大事ですが、永久歯の歯冠がつくられる乳幼児期から小学校低学年までは歯の質を決定するとても大事な時期といえます。もしこの時期にテトラサイクリンなどの服用があれば変色歯になるリスクが高くなります。ですが、裏を返せばこの時期に歯を形成するのに重要なカルシウムなどをきちんと摂取すれば、強い歯をつくることができます。

▶︎歯が萌出した後の歯の質は?
乳歯もそうですが萌出したばかりの歯は石灰化度が低く、むし歯になりやすいという問題点があります。
たとえば乳歯と幼若永久歯と成熟永久歯の歯の質を簡単に比較すると、乳歯のエナメル質の厚さは、永久歯の半分くらいしかありません。また乳歯と萌出したばかりの幼若永久歯は、エナメル質や象牙質の石灰化度が低く、歯の形態も咬耗などがなく小か裂溝がはっきりしておりむし歯になりやすいという弱点があります。したがってシーラントや石灰化度を上げるために定期的なフッ化物塗布などが有効となります。

乳歯だから抜けるしむし歯になってもいいやと思う方もいるかと思いますが、糖質の取りすぎや常にお口の中がプラークまみれだと永久歯にも影響してきますので、歯に良い物を摂取して、ブラッシングや糖質の取り方を工夫して一緒に強い歯をつくりましょう!

デンタルハイジーン参照

患者さんのライフステージにあったOHI

☆成人期にみられる特徴と生活習慣
この世代の特徴を一概に述べることは困難ですが、当院の患者さんからみた特徴として40.50代は仕事が多忙であったり、家事や育児のストレスがあったりして、ネガティブな思考に陥ってる方もいるため配慮が必要です。また、豊かな経験を活かして人とコミュニケーションを図る反面、他人と比較する、頑固、気難しいなど、対応に苦慮する場面も少なくないでしょう。女性の場合、更年期を迎え、身体の不調や、精神的な症状が現れる時期でもあります。
60代を迎え、定年退職後や子育てを終えた後は、自分の時間が増える一方、家族の介護などで疲弊してしまうケースも少なくありません。趣味や好きなことに打ち込まれ、毎日をいきいきと過ごしている方を多くお見かけしますが、社会とのつながりが希薄になったり、配偶者との死別などが起こったりして、大きなストレスを抱え込む可能性があるため、患者さんの生活や気持ちに寄り添った対応が求められます。
 

前述のとおり、40.50代の方は多忙で、決まった時間に食事を摂ることが難しくなるなど、不規則な生活になりがちです。さらには全身疾患、服薬が増え、健康に問題を抱える可能性が高くなります。本人も体力や身体機能の衰えを感じ「健康とは何か?」「健康でいることの大切さ」を見直すきっかけとなり、健康観も変化する時期だと考えられます。これらの年代では、生活の一部もしくは全体が変わり、さまざまな場面でストレスを受ける可能性があります。私たちは「身体(口腔を含める)のケア」と「心のケア」を考える必要があると思います。

 

☆成人期にみられる口腔内
当院では、40〜60代の方をセルフケア向上に役立てることを目的とし、歯磨きの時間や回数、間食の摂り方、1日の睡眠時間などの生活習慣について調査しました。その調査結果の1つで、初診患者さんにおける補助掃除用具(歯間ブラシ、フロス)の使用状況をまとめたグラフです。約半数が補助掃除用具を使用し、歯間部等の磨き残しに気をつけていることがわかりました。
その背景には、歯肉退縮が起こり歯間部の清掃が困難になる、修復物が増えて磨きにくいといった、40〜60代にみられる口腔内の問題があると考えられます。この状況が放置されれば、歯周病、根面齲蝕などが発生・進行し、歯の喪失が起こり、機能が著しく低下してしまうおそれがあります。また40〜60代は高血圧や糖尿病といった生活習慣病の罹患率が高くなり、服薬による唾液分泌量の減少がみられるため、齲蝕や歯周病の増加につながる可能性があります。
OHIを行うにあたり、特にプラークが残留しやすい歯頸部について一人ひとりの患者さんに合わせブラッシングのポイントをお伝えすることや、齲蝕、歯周病のリスクを軽滅させるため、補助清掃用具の適切な使用を勧めることが必要です。

デンタルハイジーン参照

受付 山下

 

ヤガサキ歯科医院でもさまざな清掃用具を置いていますのでお気軽にお声かけ下さい。

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電動歯ブラシ

こんにちは、衛生士の鈴木です。今回は、使っている方も多いかと思いますが、電動歯ブラシについてお話ししたいと思います。
電動歯ブラシにはいくつか種類があります。電動歯ブラシとは、電気の動力によりヘッドを動かし歯面清掃を行う歯ブラシの総称で、①電動歯ブラシ②音波歯ブラシ③超音波歯ブラシに分類できます。


ます、①電動歯ブラシはブラシのヘッドが毎分2000~6000回の往復あるいは回転運動をします。
②音波歯ブラシ音波歯ブラシは、音波の振動を利用して高速(毎分30000ストローク前後)でヘッドが動きプラークを除去します。また口の中に水分があるとブラシの高速回転により気泡が発生しますが、あまり強い洗浄効果はありましせん。音波歯ブラシは大きめの振幅の高速運動をするためヘッドを磨きたい部位に留めて手では動かさずブラッシングしていきます。一般的な音波歯ブラシは260ヘルツ前後の音波を利用してます。
③超音波歯ブラシ超音波により超高速(毎分1500000ストローク前後)でヘッドを動かします。水分が口の中にあると、流体効果と加速度エネルギーが発生し、歯ブラシによる刷掃に加えプラークを破壊する効果があります。超音波歯ブラシねヘッドの振幅は非常に小さいです。周波数は1.6メガヘルツ付近です。


では、電動歯ブラシのほうが、手用歯ブラシより汚れが落ちるのか?プラークの除去率はブラッシングの方法やブラシヘッドの大きさ、形態に左右されないことが証明されてます。電動歯ブラシと手用歯ブラシとでは差は生じるのでしょうか?唇側な歯の間などを電動歯ブラシと手用歯ブラシで磨いた場合、電動歯ブラシの方がプラークの除去率は高い結果がでますがさほど差はないと言えます。電動歯ブラシの優れた点は、効率良くプラークを除去できることです。手用歯ブラシで力の加減が上手く出来ない方や小さく細かい動きが出来ない方磨き終わりまでの時間を短縮したい方などには電動歯ブラシは強い味方となります。
ただし、使い方を誤ると磨き残しが多くなったり、傷をつけてしまったりすることがあります。なので、電動歯ブラシを使ってみたいと思ってるいる方などは、一度ドクターや衛生士に聞いてみて下さい。

                    参考資料 デンタルはイジーン
            ヤガサキ歯科医院で試せる電動歯ブラシソニッケアー


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