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フッ化物応用について

日本でもようやくフッ化物配合歯磨剤が主流になりました。不確かな情報ではありますが、 20年くらい前は、日本におけるフッ化物配合歯磨剤のシェアは50%を下回っていた。それだけニー ズが高まってきた証拠でしょう。せっかくフッ化物配合歯磨剤を”普通に”購入できるようになってきたのですから, ここではそのパワーを最大限に引き出す方法について考えていきます。
pH4.3の脱灰液の中に歯牙を入れておくと、歯は溶けていきます。エナメル質の臨界pHよりも低い為です。
ではそこにフッ素イオンが存往するとどうなるか実験した論文があります。その結果はフツ素イオンの濃度によって異なっていました。フッ素イオン濃度が低いと脱灰を防ぐことができず齲窩になりましたが、濃度が上がるにつれ表層下脱灰になり, ある濃度になると脱灰が認められなくなりました。そして齲窩と脱灰なしの境界のフッ素イオン濃度がだいたい0.05~0.1ppmでした。ということはフッ化物配合歯磨剤を使った後で, 唾液中に残るフッ素イオン濃度がこれくらいになってくれれば齲蝕抑制効果が出そうです。

そのためにはどうすればいいでしょうか?
まず、「十分な量の歯磨剤を使う」ということ実験によるとフッ化物が1,000 ppmの歯磨剤で0.5g くらいは必要。これは普通のノズルの歯磨剤で歯ブラシの半分程度の量です。ブラッシング後の洗口も気をつけましょう30mL程度の少量の水で, 洗口回数を少なくするように心がけましょう。たくさんの水を使ったり、洗口回数が多いとフッ素イオンが残らなくなってしまう為です。
歯磨剤に含まれろフッ化物にはフッ化ナトリウムやモノフルオロリン酸ナトリウム, フッ化第ースズなどがあるが、 臨床的には「フッ化物による差はないとされています.これらを使って行う歯磨きは每食後と就寝前が勧められていますが, 特に就寝前が大切です。なぜなら寝ている間は唾液が出ないので, その前にフッ素イオンが供給されると唾液の少ない分高濃度に保たれ齲リスクの高い時間を乗り切れるためです。これで唾液との相補性が確保される。日本では1,500 ppmのフツ化物配合の歯磨剤も認可されろようになりました。このフッ素のパワーを活かして家庭内での齲蝕予防を取り入れたいです。特別な物品を購入いただくわけではなく , 毎日使っている歯磨剤の”使い方”をちよっと意識するだけで, 効果が出るので, 経済性, 継続性が期待できると考えています。
大石
参考文献 デンタルハイジーン7月返信転送