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ドクターブログ

臨床基本ゼミ

こんにちは。副院長の安藤です。
梅雨明けして暑い日が続いていますね!ヤガサキ歯科医院は6月にリニューアルして冷房も効いていますので真夏でも快適な診療室になっていますよ〜
さて、今年は臨床基本ゼミというセミナーに参加しています。火曜会の金子一芳先生をはじめとする歯科界のレジェンドと呼ばれる先生方から臨床の基礎となる資料どりや診断からテクニックまで勉強させてもらっています。
この前の土日も東京駅の八重洲にてセミナーがありました。
内容は自家歯牙移植、MTM(小矯正)でした!
自家歯牙移植とは、失ってしまった歯に親知らずなどの歯を移動させて使うという方法です。
自分の歯を移植なんてできるの?って思われる方もいると思いますが学術的には使えるのです!
例えば転んで抜けてしまった前歯なども、適切な処置を施せば元の位置に戻して使うことができるのですが、これと同じ原理です。
正しい知識と診断、また技術も必要ではありますが「歯根膜」という歯の周りに存在するクッションのような線維がとても大切なのです。
移植を成功させるためには様々な条件があるため、全ての人に適応する訳ではありませんが症例によってはかなり有効な方法ですので、今回得られた知識をもとに診療に是非活かしていきたいと思いました!


また二日目はMTMという講義でした。
MTMとはいわゆるワイヤーで全ての歯を綺麗に並べる「矯正」とは異なり、部分的に歯並びが悪く噛み合わせがうまく作れない場合や、虫歯が進行してしまい、根っこしか残っていない歯を引っ張りあげる処置(エクストリュージョン)のことで部分的な矯正治療のことです。
MTMを行うことで、抜歯と言われた歯を残すことが可能になることもあります。
今回のセミナーでは、よりMTMを効果的に行える方法を教えて頂きました。
受講生でもMTM経験のある先生が多く、様々な質問が出て私自身も非常に勉強になりました。
また5月には子どもの矯正治療についての講義がありました。
講義をしてくれた須貝昭弘先生は、ご自身のクリニックで8020を達成されてる患者さんたちの子どもの頃の歯並びがどうだったかを調べ、どこまでに歯並びが良くなれば、その後も虫歯や歯周病などのトラブルが少ないかを教えて頂きました。
子どもに矯正をさせる必要があるのか?
いつまでに矯正すれば大丈夫なの?といった声は私も良く聞かれます。
須貝先生は「上下顎切歯交換期までに正常な歯列に近づける」ことが大切だとおっしゃっていました。
それっていつまでかというと大体6〜8歳までの間です(個人差があります)
意外と早いですよね!小学校2年生くらいまでに始めた方が良いとのことでした。


臨床基本ゼミも残すところあと2回です!最後にはケースプレゼンテーションもあるのでがんばります。
安藤



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マタニティー歯科

こんにちは、衛生士の鈴木です。

今回は、妊娠~出産後の口腔内の変化についてお話しをさせていただきます。

女性ホルモンや生活習慣の変化による口腔の変化

  • 女性ホルモンの変化による口腔の変化

妊娠により女性ホルモンの分泌が急激に高まると歯周病原菌が増殖しやすくなりプラーク中の歯周病原菌の比率が高まります。同時に歯肉自体の反応性も変化し、血管への浸透性が高まるために炎症や出血が起きやすくなることで歯肉炎が起きやすくなったり、すでにあった歯周炎が悪化しやすくなります。

また、唾液の粘着性が高まる為、口腔内の自浄性が低下してプラークの増加につながります。

この為、妊娠中の患者さんでは今までと同じように磨いているのに歯茎から出血しやすくなったとか、口の中がネバネバする、歯垢が溜まりやすい感じがする、などという訴えがよく聞かれます。特に歯肉炎はもっとも多く現れる症状です。

  • 生活習慣の変化による口腔の変化

妊娠初期はつわりが起こりやすく、食生活や歯磨きなどの生活習慣に影響しやすいものです。つわりの時は味やにおいに敏感になりやすく食べられる物が限られたり、食欲不振になったり、逆に何か食べてないと気持ち悪くなったりします。妊娠後期になると食欲は出てきますが、胎児の発育により子宮が大きくなるため胃が圧迫され、一度に食べられる量が限られてくるので食事回数が増えてきます。

歯磨きもつわりでつらかったという妊婦さんは3割くらいですが奥歯にブラシが入れずらいといったことも起きやすくなります。

また、食事回数が増えると歯磨きが追いつかず、口腔ケア不足による歯肉炎の発生や食事内容によっては虫歯の発生につながる可能性もあります。

各時期における口腔の特徴

  • 妊娠初期

つわりが始まって妊娠に気づく場合もあるようですが、つわりは妊娠6~9週ごろがピークで14週ごろには治まることが多いようです。この時期は女性ホルモンの分泌が急増するため歯肉炎の症状がみられやすくなります。妊娠性歯肉炎は妊婦の30~70%くらいに発症すると報告されており、プラークの付着が増加しなくても起こりやすいものですが、丁寧なブラッシングや歯石の除去で改善が図れるという報告もあります。

一度歯科医院で清掃のやり方や道具の確認をされるといいでしょう。

  • 妊娠中期

おなかが大きくなり、胎動もはっきりしてくる時期です。

比較的体調も安定しやすく食欲も増してきます。この時期は妊娠性のエプーリスが発現しやすく前歯の唇側に多くみられます。

  • 妊娠後期

さらにお腹が大きくなり、子宮が肺や胃を圧迫する為、息切れや動悸が生じたりします。

また、食事回数が増えて口腔ケアが不十分になり、口腔内の酸性化も起こりやすく歯肉炎や虫歯の進行が危惧されます。

  • 出産後

女性ホルモンの分泌が元に戻ることで口腔内の症状は徐々に改善していきます。歯肉炎や歯周病は自然に回復することは困難なため医療的な対応が必要になります。

出産後は授乳や赤ちゃんの世話で忙しくなるため睡眠や食事が不規則になりやすく、歯磨きも不十分になりがちです。

ホルモンの影響は少なくなっても生活習慣の面では口腔環境が悪くなりやすいので、口腔ケアに関しては歯科医院での処置やアドバイスが重要になります。

                 デンタルハイジーン 2017・2月号より抜粋

ペリオセミナー

こんにちは。歯科医師の余です。
 4月から5回に渡り開催された、伊藤公一先生のぺリオセミナーに、Dr金子、Dr杉本、Dr菊池と参加してきました。
 講師は伊藤公一先生(日本大学特任教授 日本歯周病学会指導医)、植原俊雄(日本歯周病学会指導医)、山本やすよ(日本歯周病学会認定歯科衛生士)の三人で、茨城県の植原歯科で、講義と実習を交えて行われました。 講義で使用した部屋は、地下室で植原先生がヨットを作るのに使用していた部屋を改造して作ったそうです。ドクターと衛生士がペアになって行うのですが、今回特別にドクターだけで参加してきました。
 定員10名という少人数制なので、実習も1人1人に伊藤先生が丁寧に指導され、とても贅沢なセミナーでした。内容としては、基礎から、治療計画、メインテナンスまでの流れ、最終日はオペの見学までと盛りだくさんでした。
1. 歯周治療学総論 診査 歯周チャート作成2. 口腔内写真撮影(口写,X線画像のPC取り込み) 診断・予後判定・治療計画 3. 歯周基本治療 SRP実習・シャープニング4. 歯周外科治療 歯周組織再生療法5. 口腔機能回復治療 SPT/メインテナンス
 セミナーは少人数制なので、実習など一人ひとりの時間がたくさん確保されていました。伊藤先生に直接ご指導や相談が出来て、とても充実した5日間でした。習ってきたことを、衛生士とも共有して、より良い歯周病治療ができればと思っています。
 植原歯科では、全員にプラークを染め出すための染め出しを行なっていました。プラークの染め出しをすると、現在付着しているプラークがはっきりと確認できます。染め出された場所は、磨き残している場所であり、何度か染め出してみていつも同じ場所が赤く染まるようであれば、普段のみがき方を改善する必要があります。そして赤く染まった場所を意識してみがくことにより、確実に磨き残しをなくす歯みがき法が習得できます。厚いプラークは、舌で触ると分かるし、目で見てもわかるのですが、薄いプラークや歯茎との境目の汚れ分かりづらいです。染め出しをして、自分でチェックする目を養うことが非常に大切なのです。歯みがきの後にもう一度確認染めをして、みがく前に染まっていたところが染まらなければその汚れはきれいに落とせたことになります。このように歯みがきの成果がわかることで、歯みがきに対するやる気がでるというメリットもあります。植原歯科では、患者さんが鏡の前で歯磨きするのが当たり前になっていて、ヤガサキ歯科医院でも真似して行きたいと思いました。歯周病治療は、どんなに私たちが治療計画を立てて、歯石を取って、歯茎のオペをしただけでは、またすぐに再発してしまいます。
治したいというモチベーションと、毎日の歯磨きが大事なのです。みなさん、歯医者に来たらまず染め出しをしてみましょう。

マイクロスコープ根管治療研修会 (アメリカ サンディエゴ)


副院長の金子です!

「マイクロエンドの開祖」と呼ばれているDr.Carrのレクチャーを受けに、お休みをいただいて米国サンディエゴに行って参りました。
※マイクロエンド:マイクロスコープを用いた根管治療・神経治療

Carr先生は、手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を歯科に取り入れた最初の人物です。日頃、私たちがヤガサキ歯科医院で行なっているマイクロスコープを常用した診療スタイルは、全てこの方から始まりました。

今回の内容をざっくりお話ししますと、

・Carr先生が歯科治療にマイクロスコープを導入した経緯や歴史

・世界最先端の根管治療器具・治療コンセプト(診断・治療法など)

・診療ポジション

・スタッフ教育

この中でも、スタッフ教育など、コミュニケーションの部分にレクチャーの多くの時間を割いていた印象があり、手技一辺倒だけではないCarr先生の患者中心お考えに感銘を受けました。

Carr先生は今後、教育の現場から退かれるため、今回が生涯最後のレクチャーだったそうです。Carr先生から、今回話した内容を日本の歯科界に広めてほしいとのお言葉をいただき、今は使命感を感じています!

また、ご一緒させていただいた日本の先生方も、一人残らずトップレベルの方たちでして、セミナー時間以外も、大変有意義な仕事の話ができました。

サンディエゴは、メキシコまで車で20分という近距離なので、メキシカンフードやテキーラを使ったカクテルを提供してくれるお店が多くありました。滞在中に誕生日を迎えた私に、先生方からサプライズの巨大マルガリータのプレゼントまで頂き、感謝しています!

帰国してからは、仕事の1秒1秒が楽しくて、もっともっといいものを診療に取り入れていきたい気持ちでいっぱいです。
帰国して改めてヤガサキ歯科医院を見渡してみると、こんなに環境の整った医院で働けていて自分は恵まれていると思いました。卒後1年目からマイクロスコープを使わせていただけたからこそ、今の自分の診療スタイルがありますし、今回のサンディエゴ研修が実現しました。

お休みをいただいた分、今回学んできた事をヤガサキ歯科医院に通われている患者様に、最大限還元していきたいと思います!


副院長 金子

セミナーを受講して

先日院長先生が所属する勉強会のセミナーを院長先生とスタッフで受講して来ました。

はあとふる歯科医院の衛生士 平松さんの 「超音波スケーラーについて」です。

超音波スケーラーは当院でも29年に導入した歯科用多目的超音波治療器 キャビトロンについて でした。

重度歯周病のSRP その後のメンテナンスなど 多様な使用方法を口腔内写真を用いながら 解りやすく丁寧な説明でとても勉強になり ました。

歯周病学会の専門医 山田先生の 「 難治性歯周炎について」

歯周病専門医の山田先生の医院には とても難しい重度の患者さんが沢山来院し、

また他歯科医院からの紹介も多く、 沢山の症例を発表されました。

慢性歯周炎 侵襲性歯周炎 細菌検査 プラークの付着の見分け方 動画や口腔内写真を用いながらの説明もとても 解りやすく勉強になりました。

日々の診療の中で時間に追われていますが、 口腔内写真など記録を残す事の必要性、 大事さが解り 大変勉強になりました。

これからの診療に生かして、患者さんの為に

より良い診療を心がけたいです。      歯科衛生士    飯田

gIDE ヨーロッパ クロアチア研修会

gIDE ヨーロッパ クロアチア研修会

7月7日、8日にクロアチアで研修会が開かれたので参加してきました。

今回は以前からインプラントについて教えていただいている、ロサンゼルスでgIDEという世界での歯科の教育システムを行っているDrサーシャが主催でした。

ヨーロッパでのgIDEのコースが10周年とのことでアニバーサリーの大会でした。

クロアチアは初めてでしたが、日本からの直行便がない為、ドイツのミュンヘンでトランジットしてから向かいました。

ミュンヘンでは今回発表をする山中先生の友人のDrマーチンと会って、食事をする機会がありました。Drマーチンも当院で使っているカムログインプラントを使っているとのことで、意見を交わすことが出来ました。ドイツやミュンヘンの話も聞けて、とても楽しい食事となりました。

   

  

ミュンヘンも歴史がある街で、以前オリンピックも開かれた場所です。

街並みもヨーロッパの文化を感じさせられるもので、教会なども素晴らしかったです。

ミュンヘンから翌日クロアチアのドブログニクに向かいました。

ドブログニクは、ジブリ映画の魔女の宅急便やくれないの豚などのモデルになった海の街です。

  

  

写真で見ても綺麗でしたが、現地での風景はやはり素晴らしかったです。お城の中はどこも絵になる景色でした。

  

  

研修会にはヨーロッパの各国から歯科医師の先生が研修会に参加しに来ていました。

現地のクロアチアの先生から、イタリア、スペイン、デンマーク、ポーランド、ブルガリア、ロシア、セルビア、中にはアジアからベトナムの先生もいました。

セミナーではアメリカ、イタリア、デンマーク、日本、ブルガリア、ポーランドの国の先生の講演がありました。

 

 

どの先生の講演も素晴らしかったのですが、イタリア人の先生のプレゼンの仕方にはインパクトがありました。内容もそうですが、話し手のエネルギーが大切なことを改めて感じました。

今回の研修で各国の先生のプレゼンで日本のレベルも高いことが改めて感じられました。が、英語で話す能力の必要性もすごく感じました。

 

 

プレゼンだけでなく、パーティーなどで話すのにも英語力があれば、情報も多く得られますし、何より海外の先生と友達になったり、楽しい時間が過ごせます。

もっと英語力をつけようと再度思ったヨーロッパ研修でした。

    

☆☆☆

学齢期の子どもへの食支援と口腔ケア

 こんにちは、今回は助手の長副が学齢期の子どもの食事と口腔ケアについて調べました。

●歯の交換期における注意点とアドバイス

 就学前~小学校低学年のころには前歯が、小学校の中・高学年のころには側方歯群が生え換わります。ちょうど乳歯が脱落して永久歯が萌出するまでの間は一時的に隙間ができ、舌が突出しやすい状態になります。口唇閉鎖が弱い子どもや口呼吸している子どもの場合は、舌癖などの望ましくない習慣がつかないよう口唇閉鎖や口輪筋の筋力を高めることが必要です。

 また、生え換わりの時期には、乳臼歯が動揺して食事の際に咀嚼しにくくなる、痛みが誘発される、歯が脱落して誤嚥する危険性があることなど注意しなければいけません。すべての永久歯が萌出して咬合完了するまでの期間は、顎、口腔の形態が大きく変化して口腔のセルフケアも難しくなるため、萌出状況に応じて歯科医療機関に適切に指導をしてもるとともにセルフケアのチェックや積極的に予防することも必要です。

●思春期の子どもの食事と口腔ケア                                                                                     

 思春期になると、齲蝕だけではなく、歯肉炎や歯周病の罹患率が高くなります。セルフケアを頑張っていてもなかなか歯肉炎などが改善しない場合は、思春期特有の口腔変化の特徴を知り、プロフェッショナルケアの重要性を理解することが必要です。

 また、成人となっていく過程において、心身の発達のためには、生涯にわたる健康づくりとして、食事をバランスよく摂取していくことが重要です。特に女児(女性)は、「痩身願望」からダイエットを行う傾向がみられますが、成人女性としての身体づくりを行う必要があること、近年の痩身女性の増加から低体重児出産が増加していることなどがあります。

男児(男性)に多くみられる「早食い」「丸飲み」は、満腹感が得られにくく食事の量が多くなるため肥満度が高くなりやすく、また、「高カロリー食摂取」も肥満からメタボリックシンドロームに移行しやすいので注意が必要です。特に「朝食の欠食」「不規則な夜食の摂取」は肥満と関連があるといわれ、「朝食の欠食」は肥満児の29.2%、「間食を食べたいときに食べる」は肥満児の44.7%にみられると報告されています。肥満は不健康な食生活習慣や生活リズムが大きく関連しているので、まずは生活全体を健全化することが大切です。しかし、時代の変化とともに、親世代がインスタント食品やファストフード、コンビニ食、サプリメントを利用・活用している実情もあるため、親自身の健康への意識、負担にならない食事作りや余裕ある環境づくりが大切です。

                         文・藤岡 万里

喫煙習慣について

喫煙の口腔, 歯周—への影響

口腔は.タパコ煙が通過する喫煙の悪影響力(

最初に貯留する器官です.すなわち口腔に貯

留.通過するタパコ煙による直接的影変と, 血

液を介した間接的影響の双方がかかわります.

喫煙直後.ニコチンの血管収縮作用によっ

て.歯肉上皮下毛細血管網の血流量の減少, へ

モグロピン量およぴ酸素飽和度の低下を起こし

ます.そして長期間の喫煙につれて.逆に炎症

を起こした歯肉出血の減少をきたします.その

ため, 臨床的には歯周ポケットが深く進行した

歯周炎であっても, 歯周ポケットを検査した際

の出血(プローピング時の歯肉出血.BOP)が

少なく’歯肉のメラニン色素沈着(歯肉の赤黑

い着色)もあり, 歯肉の炎症症状がわかりにく

くなっていることを経験されると思います。

歯周炎を伴った喫煙患者において歯肉出血が少ないことは.疾患の発症や進行の自覚を遅らせることになります.さらに.ニコチンは線維芽細胞の増殖抑制.付着障害, コラーゲン産生能の低下に作用することから.臨床的には歯肉の線線維性の(硬い)深い歯周ポケットが形成され、進行していきます.

  喫煙と歯周組織の破壊については. 喫煙者ではBopが少ないが, 歯周ポケツトの深さ(PD)アタッチメントレペル(CAL).歯槽骨吸収がともに大きく, その桔果, 歯周炎の罹患率が高く.重度であることがわかっています。

さらに, 喫煙は免疫機能に対して抑制的に作

用します.ニコチンは, 好中球の貪食能や化学

走化性を低下させ, マクロファージによる抗原

提示機能も抑制します.また, 粘膜面での局所

免疫に関与する「分泌型IgA (s-IgA)や, 細

菌やウイルス, 薬物に対して生体反応を示す

「免疫グロプリンG (IgG)」の低下をもたらし

ます。

以上のことから, 日本歯周病学会の歯周病分類では.歯周炎の発症や進行に喫煙が強く関連した喫煙関連歯周炎(periodontitis associated

wiホsmoking)と診断していまLた.しかし,

2017年11月の歯周病の分類に関する国際ワー

クショップにおいて, 以下のような位置づけに

なっています.歯肉病変では, 喫煙は非プ

ラーク性歯肉病変としての歯肉のメラニン色素

沈着を特徴とし, プラーク性歯肉病変の修飾

因子.になります.次に, 歯周炎では重症度

(Staging)と進行度(Grading)を評価する分類

が提案され, 喫煙は”歯周炎進行に関わるリスク因子になります。

したがって, 喫煙者の歯周治療では歯周基本

治療の段階で早期に禁煙を促し.禁煙支援をス

タートさせる必要があります.では.『どのよう

なことを問診し, どのように禁煙支抜を行って

いけばよいか」については, 2018年12月に公

開された日本歯周病学会のポジション.ペー

パー「歯周治療における禁煙支援の手順書]を

参考にしてください.本手順書では.喫煙に

関連する国惰, 喫煙者の動向, 禁煙支摸教育の

現状, 歯科における禁煙支援の効果に関するエ

ビデンスおよび歯周治療における禁煙支援の実

際の手順を解説しています.

デンタルハイジーン参照

受付  柏浦

小児の歯の異常を考える

近年、小児の顎の大きさと歯の幅径のバランスが崩れている状態が多く見られます。
「歯が大きくなったと」という報告もありますが、軟らかいものが中心の食生活や口呼吸の子どもを見る機会が多いことから、顎の発育にも何らかの原因があると考えられます。顎が小さく、永久歯の萌出スペースが不足した口腔内では歯の交換がスムーズに進まない可能性があります。ほかにも、過剰歯、歯牙腫、外傷など理由はさまざまですが、永久歯が適切な時期に適切な位置で成長したり萌出したりできないケースも多くあります。その異常を長い間を治療せずに放置したままでいると、臨在歯の歯根吸収や歯肉退縮などが生じ、さらなる不正咬合を引き起こすことがあるため注意が必要です。
その一方で、「21世紀に入ってから永久歯の先天性欠如が増えている」という報告もあり、トラブルは両極端化しているようにも感じます。小児の口腔内を診察する際にはさまざまなリスクを想定する力が求められているのではないでしょうか。
さて、以下の2症例のような口腔内を見て、どのような印象をもたれますか?それぞれの異常を早期に発見していれば、ここまでの重症化は防げたのではないでしょうか?さらには、異常が現れる前にリスクに気づき、適切な対処を行なっていれば、隣在歯の歯根の吸収といった異常歯による悪影響を未熟に防ぐことができるのではないでしょうか?

☆永久歯の先天性欠如
永久歯の先天性欠如(以下、先欠)は部位や本数によってはさまざまな歯列、咬合異常の原因となるため、小児期からの健康な口腔の成育を促すうえで大きな問題となります。永久歯の先欠の発生頻度は、ここ60年という短期間に増加しているともいわれており、近年テレビや新聞などのメディアでも報道される機会が増えています。その影響で当院の初診患者さんのなかには、「歯の本数が足りているか調べてほしい」という親御さんも少なくありません。先欠を早期に発見、治療をしていくうえではさまざまな方法があるので、1つの方法にこだわらずに、柔軟に対応していく必要があります。また6歯以上の先欠では、矯正治療の際には保険が適用になります。
いずれの異常も、早期からの気づきと管理がとても重要です。そのためにまずはパノラマX線写真の撮影と観察を徹底しましょう。パノラマX線写真の撮影時期を逃してしまったとしても、同じ口腔内で歯の交換に大きな左右差がある場合は、これらの異常を疑いましょう。実際の臨床で遭遇した際には、複数の専門家と連携をとりながら管理、治療する必要があります。

デンタルハイジーン参照 山下

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