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酸蝕症とむし歯

こんにちは。歯科衛生士の松尾です。

2月ももう終わり、あっという間に3月になりますが、みなさん、いかがお過ごしですか?

昨年から今年にかけて、インフルエンザが大流行しましたが、私は幸いにもまだかかっていないので、最後までインフルエンザにかかることなく、春を迎えたいものです。

今回、酸蝕症とむし歯の違いについて、お話ししたいと思います。

みなさん、「食後30分は歯を磨かないほうがいい」という情報をネットやテレビ、または雑誌や本などで見たり聞いたりしたことはありませんか?これは”酸蝕症”と言って、「酸性食品を食べた後に歯が溶けてしまうという症状が食後30分に起こりやすい」というのが原因で出た情報かと思います。

酸蝕症とむし歯の基本的な違いは、酸蝕症は酸という化学物質によって歯にダメージを与える症状であること。一方、むし歯はプラークという細菌が原因で歯が溶けてしまう感染症の一つであるということです。酸蝕症はいわば、消毒薬の原液が皮膚に直接かかってしまったときのような状態で、すぐに水で洗い流すのが、一般的な対処だと思います。

 むし歯は感染症なので細菌の数ができるだけ少ないほうがダメージは小さくなります。時間が経過し、肺炎の原因菌が体内で増えてから抗菌薬を飲むのが得策ではないように、食べ物の中の糖類をエサにむし歯の原因となる細菌がどんどん増えていくのをそのまま待っている必要はありません。

 むし歯に関して言うと、できるだけ早く取り除くほうが歯へのダメージは小さくなります。

 酸蝕症の予防としては、酸性飲食品(黒酢やもずく、柑橘系のくだものやジュース、炭酸水など)を控えるのが最も有効な方法です。ですが、酸性飲食品を採ったあとでも、うがいをしたり、水を飲むなど、酸性に傾いてしまったお口の中をリセットすることで緩和することができます。

 むし歯の予防としてはもちろん、できるかぎり早くプラークを取り除くことなので、毎食後にすみやかに歯磨きをすること。そして、原因物質であるプラークを出来にくくするには、過度な砂糖を控えるとも重要な予防と言えます。

 結論として、「食後30分に関係なく歯磨きは早めにしたほうがいい」ということです。

(参考文献デンタルハイジーン2017/7月号)

 今回、酸蝕症という、もしかしたらあまり聞き慣れない歯の病気とむし歯についてお話しましたが、いかがだったでしょうか?近年はスマートフォンも普及してきて、様々な情報が簡単に調べることができる時代ですが、説明が難しかったり、ややこしかったりすることもあると思うので、もしわからなかったら、気軽に担当医や歯科衛生士に聞いて頂ければと思います。